BSフジ プライムニュース・3/11,12,13,14,15放送分





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3/11

韓国社会が謎の大混乱 医療ストで病院封鎖? 政権の命運と日韓関係

ゲスト

武藤正敏 元在韓国特命全権大使

平井久志 共同通信客員論説委員

金明中 ニッセイ基礎研究所生活研究部上席研究員

 

抜粋

韓国の医師不足

反町氏「なぜ眼科皮膚科美容外科を目指す医師が多いのか?」

平井氏「生死に関わる病気が少ないこと。また美容外科は利益率が高い。次に勤務時間が読める。そして司法、つまり裁判を起こされるリスクが少ないから。だから小児科、産婦人科の医師が少ない」

 

金氏「韓国の眼科皮膚科美容外科は自由診療なのです。自由に料金を設定できる。一方、内科外科産婦人科小児科の診療報酬は政府が決める。だから美容外科を目指す医師が多いのです」

反町氏「そうなると時間が短くて報酬がラクに稼げる診療科に偏在しますよね」

 

反町氏「研修医の増加を懸念している医師が多いのかもしれないが日本と韓国の違いは?」

金氏「3時間待って3分の診察というぐらいの医師不足です。そしてソウルに集中し過ぎて格差が日本の比ではない。経済の半分以上がソウルで回っているので、医師も集中している」

「人口の半分がソウルです」

「人口に対する医師の指数」

ソウル:3.47人 ソウルの近郊都市 1.76人 ソウルより遠い地方都市 1.39人

 

元徴用工問題

平井氏「今は鉄鋼の韓国ポスコが肩代わりをしているが、いずれ資金不足になるので日本に不足分を払って下さいと言われかねない。日立の件も同様」

武藤氏「日韓関係が良くなればそういう話が出てくるかもしれない」

 

提言:今後の韓国の動向 注目点
金氏「総選挙と対話」
平井氏「対決構造の克服」
武藤氏「韓国の改革を見極めて対韓政策を考える」

 

メール「政権が変わったら韓国はまた反日になるのでは?」

武藤氏「YesOrNoです。20代30代の考え方が変わってきているのは事実です。さはさりながら、政権が変わったら政策が変わる可能性はあります」

 

3/12

ローマ教皇発言に激震 日本の中露外交と国益 手嶋龍一×佐藤優対論

ゲスト

手嶋龍一 外交ジャーナリスト

佐藤優 作家 元外務省主任分析

 

抜粋

ローマ教皇の停戦案
佐藤氏「ウクライナ西部にキリスト教徒が多いものの停戦案に同調する事にはならない」

反町氏「ここまで言うとなると、教皇みずからではないにしても関係者が仲介の労をとると思う?」

佐藤氏「充分に考えられます」

 

佐藤氏「公明党の支持母体は創価学会。学会といえば池田大作氏の本の冒頭に『命ほどかけがえのないものはない』と書いてある。ということは公明党はこの池田氏の言葉にかなり制約されるはず。戦闘機含め日本の防衛装備移転に対し直前で公明党の態度が変わる可能性がある」

 

佐藤氏「オバマさんはしたたか。南スーダンの石油利権は中国に盗られそうと知り、CIAを使ってキリスト教徒などに接近、『このままでは利権を盗られる。君らは主権国家でしょ、北スーダンとは違うでしょ』と説得。結局、南スーダンの利権はアメリカに」

 

外交の話がなぜか任侠の世界へ 親分(組頭)が弱体化すれば子分(直参組織)が補わなければならない。日米同盟も。

 

佐藤氏「岸田政権の支持率って消費税に近づいているのに、経済界の方から『岸田さん辞めろ』という声が出ない。それはなぜか?それは日本が資本主義社会であり、エネルギーの安定供給が最重要だから。岸田さんは供給を維持しているからその声が出ない」

 

家産国家(君主による国家の私有化)

手嶋氏「バイデンさんが副大統領だった頃、不幸にもご子息のボーバイデンさんが亡くなったのですが、彼が『父さん、いつまでもホームベースに立っていてくれ』という遺言を残していた。バイデンさんには『ファミリー』がある」

 

日英伊の戦闘機の話
反町氏「外交って継続性が大事では」
佐藤氏「教科書の話」
反「戦闘機は2035年ですが」
佐「戦闘機が決まったように話を今する人は嘘つきか無知」
手嶋氏「トランプ氏再選が家産国家になったらちゃぶ台返しもありうる。日本製鉄のUSスチールも」

 

提言:国益上日本がとるべき外交政策
手嶋氏「核戦争を阻む調停外交を」
佐藤氏「平和の尊さを踏まえ国民の幸福を実現する外交を展開してほしい」

 

3/13

核使用・撤退・停戦… ウクライナ劣勢の現実 負けない決着はあるか

ゲスト

東郷和彦 元外務省欧亜局長

岡部芳彦 神戸学院大学教授

遠藤良介 産経新聞 外信部次長兼論説委員

 

抜粋

ローマ教皇の発言について

岡部氏「もともとこの教皇は失言癖があり、ウク侵攻はロシアの一部民族が起こした(差別的)とか、教皇の出世争いは伝染病のようなもの(病を持つ人から反発)と言った人。ウクの西部にはキリスト教が盛んで彼らでさえ怒っていた。そもそもテレビの取材なので公式発言ではないかもしれないので」

 

東郷氏「私は一貫して命を守るために一刻も早くロシアとウクライナは停戦をした方が良く、トランプ氏が再選するとしてもそれよりも早く頭の体操をした方が良い(協議すべき)」

私見→氏の考えは開戦時からずっと変わらない

 

東郷氏「ロシア人はウクライナ人は兄弟だと思っている。しかしこの戦争は、あの恐ろしいアメリカの代理戦争であってウクライナ人は強いられている、そのウクライナ人を救う、とロシア人は考えていると思う」

→本当に兄妹だと思っているなら、ロシアは侵略しないと思うのだが

 

遠藤氏「もしトランプが大統領になったとしても、ウクライナを見捨てるとは思えません。見捨てれば世界におけるアメリカの権威が低下する」

 

遠藤氏「ロシアとウクライナの国境問題はそもそも存在しません。1991年に旧ソ連崩壊が起こり、国境ができプーチンが署名した条約すらある。ですから、今ロシアが占領した部分でも国境問題は存在しません」

 

岡部氏「タッカーカールソンのプーチンへのインタビュー映像を見て、『ロシアとウクライナは元々一体である』という彼の主張がきっかけとわかった」

東郷氏「プーチンはスラブの生まれだしウク含めロシアは一体、兄はロシア弟はウク」

遠藤氏「ウク人は兄弟と思っていない」

 

遠藤氏「これから言うのは私の意見ではなくウクライナのちゃんとした人数人の意見です。西側の支援が充分あれば勝てる、仮に支援が不十分だとしても防御だけなら継続できる。そしてロシアに勝つ方法として、ロシア自身の弱体化、内部からの崩壊もあり得るという見方をしています」

 

東郷氏「2022年3月、ロシアが日本にかけてきた制裁には漁業と北方領土墓参は含まれていなかった。しかし、最近になってロシアは北方四島の漁業を禁止してきた、その要因は今日までの、日本の対ロ制裁のかけかた、これを間違っていたと思う」

 

反町氏「それならばロシアはウクライナは兄弟だという考えを日本は納得しないといけないのですか?」

東郷氏「その話とは切り離して、一刻も早く停戦をすべきと思う」

反「ロシアを立てることになるのでは?」

→東郷氏の頭の中では日本の利益の復活をもくろんでいるような

 

メール「命が大事では?」

遠藤氏「まずこの戦争はプーチンが始めたもので彼が止めれば終わります。命が大事なのも当然です。ウク人も命が大事なのはわかっていますが、命をはってでも守らないといけないものがあると思って彼らは戦っています」

 

提言:ウクライナ侵攻、今後の注目点
東郷氏「停戦にいつ到達するか」
遠藤氏「結束、決めるのはウクライナ人自身」
岡部氏「国民目線」

 

新美アナ「ナワリヌイ氏の側近の襲撃事件を聞いて」

岡部氏「私も遠藤さんも(ロシアの)ブラックリストに載っているので気を付けないといけないと思いました」

 

3/14

政倫審西田議員に直撃 疑惑真相と出席の真意 自民党改革案に死角は

ゲスト

西田昌司 自由民主党参議院議員

高井康行 弁護士 元東京地検特捜部検事

 

抜粋

高井氏「整理すべき。今回の事件は政治団体Aから政治団体Bへキックバックされたもの。だから収支報告書にしないといけない。お金の帰属はBで法人税法の話、原則非課税。もし個人に帰属すれば所得税法となり、政治活動に使えば控除対象、私的に使えば課税対象」

 

高井氏「キックバック(還流金)に課税せよ、と話をする人はお金の帰属が政治団体(法人税法であり原則非課税)であることを理解していない人」

 

西田氏「今、高井さんが言われた話は以前の答弁でも『政治団体に帰属したお金であり個人でもらったものではありません』と言っています。にも関わらず、マスコミはおもしろおかしく書いている」

 

反町氏「ならば政倫審になぜ出られたのか?」
西田氏「たまたま高井先生が出られて私と同じ事を言ってくれたからあれですけどこの(キックバックの帰属がどこか?それによって税法が異なる)話を誰もしていないでしょ、だから出たんですよ」
反「テレビにも」
西「そう」

 

西田氏「なぜパーティをしてきたのか?それは、応援はしたいけど名前を出しくない、そういう民族性なんですよ、日本人は」

補足(年5万円を超えた献金は名前を収支報告書に記載する必要が出てくる)

 

西田氏「なぜパーティをしてきたのか?それは、応援はしたいけど名前を出しくない、そういう民族性なんですよ、日本人は」

補足(年5万円を超えた献金は名前を収支報告書に記載する必要が出てくる)

 

高井氏「連座制には反対。連座制を適用するのは汚れた票で当選した時の話」

反町氏「でも参院選の時はフルリターンで(還流)」

高井氏「いや(額の大小ではなく収支に)書けば良いわけでしょ?汚れた票で当選したことになるわけないでしょ(だから連座制の適用には反対)」

 

高井氏「自民党の支持率が下がった?それだけではない、野党の支持率だって上がっていない。それは無党派層や、政治に無関心の人が増えて『政治に怒っている』。それに火をつけるような人が現れたらどうなる?とんでもない事になるし、ペラペラの政治家が増えてくるんです」

 

高井氏「今のままだと自民党の賞味期限は切れそう。新しいリーダーが出れば延びるかもしれない。で、極端な右派に不満が溜まっているでしょ?マスコミは取り上げないが何とか党が街頭すれば人が集まるでしょ(今の日本は)そういう状態」

 

反町氏「政権交代すべき?」

高井氏「(交代の)しきい値は低いが今の世界情勢を考えると、政権交代をすれば混乱を招く恐れがあると『私は』思う。交代するとしてもまだ先」

 

提言:自民党が今すべきこと

西田氏「説明責任を果たせ。重役クラスが」

高井氏「本来の保守政党に回帰すること。安心して投票できる保守政党が皆無だからこそ、回帰せよと言いたい」

 

私見

・キックバックに課税を、と言い出した人は「単に自民党が嫌い」「単に税法に詳しくない」、あと西田氏が言われたように「部数が売れれば喜ぶマスコミ」のような気がする。 政党が好きとか嫌いとかではなく、法律基準で考えれば還流金に課税をする事はできない

 

・元東京地検特捜部検事であり現弁護士の高井先生。話がわかりやすいし、ムダな事を言われない。そして感情抜きの「法律ベース」での解説なので毎回、好印象。

 

3/15

石破茂×冨山和彦対論 “労働力不足”深刻度 持続可能社会への提言

ゲスト

石破茂 衆議院議員 自由民主党元幹事長 元地方創生相

冨山和彦 日本共創プラットフォーム代表取締役社長

 

抜粋 一言のみ

提言:人口減少時代の指針

石破氏「自ら考え自ら行う、竹下元総理のふるさと創生」

冨山氏「人手不足退出を止めるな」

 

石破氏「三波春夫さんが『お客様は神様です』と言ったのは『神様の前で歌っているつもりで丁寧に唄う』という意味であって、いつからか『お客の言うことを聞け』という変な話になってしまっている」