ブランド名:アースミュージックアンドエコロジーなどを手掛けるアパレル企業で、岡山県内にある大企業のひとつ。
●不祥事の流れ
2020/3/5
(1回目)弊社代表取締役社長 I に関する一部報道がございました。 2018年12月13日に開催された弊社臨時査問会では、Iによるセクハラの事実は認められず、処分はありませんでした。
(2回目)しかしながら、セクシュアル・ハラスメントと誤解を受ける行為や従業員との距離のとり方等について、厳重注意を受けました。私としては、このことを真摯に受け止めて反省し、今後適正な業務執行に努める所存です。 株式会社ストライプインターナショナル代表取締役 社長 I
2020/3/6
同日開催の当社臨時取締役会において、当社 I より自身にかかわる一連の報道を理由に代表取締役社長を辞任したいとの申し出があり、承認されました。
私見
一言でいえば「残念」でも「やっぱりか」という感じ。
石川氏がこれまで、されてきたことは立派だった。
ヨーロッパからの買い付けによるセレクトショップ CROSS FEMMEを岡山市内で小さな店舗から始め、徐々に大きくされ、日本だけでなく世界へも進出されていた。
それと並行し、岡山市内の西川緑道公園の清掃活動を多くの女性社員とともにして頂いたり、私財を投じて「岡山アート芸術祭」を開催。
さらに自身のベンチャー経験からか、岡山県内にゆかりのあるベンチャー起業家の中から、コンセプトの良い商品やサービスを開発した社長を表彰する「岡山アワード」を2010~2019年まで実施。https://okayama-award.com/
つまり、岡山県・岡山市をかなり盛り上げてくれていたことは確かで、地元マスコミも、前述のイベントがある度に彼にマイクを向けていた。
しかし、2011年には過労死で女性社員が死亡。それなのに、地元メディアはあまり騒がなかった、詳しくは知りませんが「県への貢献度が高い、イメージが悪い」といった忖度があったのではないかと、当時、思っていました。
それに、ボランティアにしろイベント事業に関しては「感謝」しつつも、「お金や労力を災害直後など一時的に費やすのならまだしも、毎年行うのはなぜか?」と常々思っていました。
昔からタダとか無料には何か理由があります。
奉仕活動やイベントの度にニュースで社名が出れば宣伝にもなるし、会社のイメージも良い。なにしろ、社長に対する評価は必ず上がります。
だからこそ、今回のセクハラ不祥事を聞いても、私は「やっぱりな」です。週刊誌に情報を流した女性社員はおそらく悩んだでしょう。でも、これで一つの区切りができました。
石川社長が今後全く関与しない、とまでは言い切れませんが、新社長に交代することは決まったわけですから、「岡山を代表するアパレル企業」として、クリーンで女性が主役の働きやすい企業に再生してくれればと思います。
セクハラの内容:詳しくは週刊誌等をご覧下さい。ただ、出張先のホテルで部下を誘うなど「立場を利用し、相手が断れない状況で、いかがわしいことをした」らしいです