大阪市西成の家屋倒壊について
2021/7/2 朝日新聞 西成の崩落、危険は全国に 専門家「対策に自治体格差」
https://www.asahi.com/articles/ASP7266NCP72PTIL01H.html
抜粋
登記などによると、崩落した住宅はいずれも1960年代後半に建てられた。現場は、大阪市中心部を南北に貫く「上町台地」の一角。住宅の西側は高さ約6メートルの急なのり面になっており、石積みの擁壁(ようへき)が設置されていた。まず擁壁が崩れ、その後に住宅が崩落したとみられる。
当時、鉄筋コンクリート6階建ての老人ホームの建設工事が進んでいて、2022年2月ごろに完成する予定だった。
工事を手がける業者などによると、今春、のり面の擁壁の一部に隙間が見つかったため、5月末~6月中旬に補強工事をしたが、今回崩落した住宅直下の擁壁には当時異状は見られず、補強もしなかったという。
地盤工学が専門の河井克之・近畿大教授は崩落後に現場を視察。
河井さんは、通常、石積みの擁壁は強度を高めるために石と石の間をモルタルで固めるなどするが、現場は石同士をかみ合わせて積んであるだけに見えた。「石が固められていなければ、元から危険な状態だったといえる」
擁壁の隙間からは草が生い茂っていた点にも着目した。擁壁の裏側の地下水を抜く穴が目詰まりし、水分を含んで重くなった土が擁壁に負担をかけていたことも考えられるという。
2021/6/28 バイキングMOREより
※15分程度しか見ていないので、一部のみです
・倒壊(崩壊)発生日:2021/6/25(金)午前中(AM 7:15)
・家屋が倒壊した下の土地では「老人介護施設の建設」を施工業者Aが行っていた。
・2021年1月以降、地元住民に説明をして春ごろから工事をしていたが、石垣から水漏れが発生し工事が中断。6月中旬に工事を再開したばかりだった
・施工業者Aは大阪市には許可を取っていた。ただし、大阪市は形式的なチェックだったと思われるとのこと。
・実際、大阪市、水道工事業者に「倒壊した家屋に関する資料」を問い合わせた結果、「古すぎて資料はない」とのことだった。
・下の石垣の部分まで、上の家屋の所有とのこと。よって、補強する場合は、地主の許可が必要
・石垣のうち、施工業者Aが購入した土地の部分については、上の家屋はすでに取り壊しのうえ補強工事済みだった。しかし、「住民が住んでいる家屋の石垣の下」については補強工事をしていなかった。
・65年、その地域で住まれている住民によれば「65年以上、あの石垣はあった。時々、水漏れはしていた」
・アンミカさん「私は近くの高校に通っていたんで、ここらへん断層があるので以前から気になっていた」
・補償は全額負担にならない可能性