2021/8/26 太陽光発電事業で贈収賄疑惑。“地元のドン”に振り込まれた5000万円、市長への高額接待も
抜粋
・横浜市の太陽光業者テクノシステムをめぐる巨額詐欺事件は、またしても思わぬところに火の粉が飛ぶ可能性が浮上している
・テクノシステムと取引のあった太陽光関連の会社は100社近くに上ります。このうち、東京都内のZ社という会社が手掛けていた、岡山県内の太陽光案件で、汚職があったという話が注目されています
・「太陽光発電事業は、土地の工事や開発をするために、地元の自治体から林地開発許可、いわゆる“リンパツ”を取る必要があるのですが、同じ頃にZ社側から地元の元県議のドンに金が流れていたともっぱら噂になっています」(前出 全国紙社会部デスク)
・ドンとは、1995年に岡山県議に初当選の岸本清美元県議(81)のことである。つまり、地元の岡山県から太陽光の工事に必要な“リンパツ”の許可を得るために、地元の元県議のドンに金を渡し、役所の担当者に口利きなどをしてもらっているという構図だ。その額は、数年間で約5000万円に上るとみられている。日刊SPA!はこの現金の授受の証拠となる、振り込み記録などを入手することに成功した。
・また、Z社は元県議に現金を渡していただけではなく、地元の津山市長らとも会食し、接待していた疑惑も浮上している。日刊SPA!が入手したZ社の代表が関係者に送ったとされるSNSには、2018年6月1日に津山市の谷口圭三市長、元県議らと会食したことが記されていて、「予想外の早さで物事が進みました」という文言で締めくくられている。さらに経費が記された資料には、会議費として32万6450円(5月31日~6月3日の間に)が計上されている。これが接待に使われた費用とみられる。
これに対し、津山市の谷口圭三市長は
・会食はしていない
・訂正、謝罪を求めたが実行されないので提訴したとのこと
(山陽新聞 2021/9/29付)