2021.6.2 ハフポスト 日本のアニメが「中国で負ける日」が来る。「天才に頼らない」戦略が、圧倒的な差を覆そうとしている
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60a7445fe4b0a2568310dd6c
抜粋
「制作工程や技術は、基本的に全て日本から勉強したものです。2Dアニメは特にそうですね」と瞿史偉(く・しい)代理社長は話す。
中国側も技術向上に積極的だ。日本に留学し技術を学んだアニメーターもいるが、「中国の場合は、アニメの専門学校というより美術大学を卒業した人材が多い。もちろん時間はかかりますが、表現力に基礎があるぶん上達が早いのです」という。
原作の供給も増えた。「カラードペンシル」が提携する閲文集団はウェブ小説プラットフォームなどを運営する。膨大な投稿作品から人気の出たものをアニメ化させ、収益につなげていく。
閲文集団は中国IT大手・テンセント傘下。同じくテンセントから出資を受ける「カラード」に制作を依頼し、テンセント系の動画プラットフォームに配信する。巨大ITに護られた生態系でコンテンツを育成していく。
制作側の技量が向上し、中国産の原作も増えた。日本アニメが徐々に淘汰されつつあるのは当然の流れだと瞿さんは言う。
「なぜ、かつては日本アニメのインパクトが強かったか。中国には(レベルの高い)アニメがゼロだったからです。何もないところに別世界のものが入ってきた。『こんな面白いものがあるのか』と感動を受けたくらいです。スラムダンクやドラえもんは私たちにとっても国民的な作品なのです」
「日本アニメが急に無くなることはありません。ただ中国人消費者にとって、より面白いものを作れるのは中国人クリエイターです。今までは自分たちで作れないから日本のものが入ってきましたが、作れるようになれば中国製が強くなるのです」
私見
長い間、中国の企業が日本の下請けをしていたから、技術が向上したのは当然。
そして中国人が作ったアニメの方が内容も見た目も中国人に好まれるので、中国国内では中国産アニメが好まれ、日本産アニメが減少する可能性はある。
さらに人口が多い中国なら、原作者も多いのは当然。
ただ「本当に日本産アニメが中国で売れなくなる、負ける」かどうか判断するには、まだまだ時間が必要だと思います。