5/1
ゲスト
宮本雄二(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元駐中国大使 宮本アジア研究所代表
興梠一郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 神田外語大学教授
朱建榮(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 東洋学園大学客員教授
抜粋
「訪中した超党派でつくる日中友好議員連盟の森山裕会長(自民党幹事長)が中国共産党序列3位の趙楽際・全国人民代表大会(全人代)常務委員長と会った」
宮本氏「中央政治局常務委員会には序列がある。そうではない全人代に集まる人には序列がない。その序列のある3番目と言うが、委員会にいる7人はすべて習近平氏と話ができる人達ばかり。以前の委員会には話せない人も含まれていたが。で、その3番目だが、というメディアの報道があるが、そもそも議員連盟の森山会長が訪中したわけなので、とくに問題はないと思う。もし、日本政府の人間が行ったのなら、中国側も外相を出してきただろうが、議員連盟だったからでしょう」
長野MC「中国側が汚染水にいまだにこだわるのは?」
朱氏「中国にいる研究者と話をしたが、『遺伝子組み換え食品で中国とアメリカは人体に影響がないと判断しているが、日本は”将来影響が出るかもしれないので”と言っている。汚染水のトリチウムの量は抑えたと日本政府は説明しているが、それ以外の物質がたくさん含まれているのに将来影響が出ないといえますか?日本は遺伝子組み換え食品で言っているいるではありませんか!』といったやりとりになりました」
産経新聞(2025/4/30)「徒党を組むやり方に反対」中国が日比首脳会談に反発 「歴史」も持ち出し日本を非難
https://www.sankei.com/article/20250430-L6LNYTNWDRMM3HA2UYB4ADKVLM/
中国外務省の郭報道官は30日の記者会見で、日本とフィリピンが首脳会談で安全保障分野の協力を拡大する方針で合意したことに対し、「この地域において誰であれ、徒党を組み、緊張を激化させるやり方に反対する」と反発した。 郭氏は、今年が戦後80年にあたることに触れ、「日本はかつてフィリピンを含む東南アジアの国に侵略と植民統治を行い、南シナ海諸島を占拠したという重大な歴史の罪責を負っている」と非難した
興梠氏「徒党を組むという表現はなにか悪だくみをする人達を指す言葉です。こういうことがあると『歴史観を組み合わせる』んです。『日本はこの地域を占領した』と、中国がよくやる手です」
宮本氏「こういうことがあっても日本側が日中間の緊張を上げないにすべき」
長野MC「米中の関税戦争をどう見ますか?」
興梠氏「トランプ(楽天市場で探す ・ amazonで探す)さんが振り上げた拳を徐々に下げてきたでしょ。ウクライナの鉱物資源についても軟化したし、そもそもアメリカの成長率が下がったでしょう?国債、株価、通貨を下げる、トリプル安になったでしょ?だから、市場に詳しいベッセントが出てきたわけでしょ。トランプさんがやりたくても共和党にとっては中間選挙があるわけで。この段階になっても二十何%かける!とトランプさんは言えると思いますか?もうその頃には言えないでしょ、おそらく」
宮本氏「中国は大国になったんです。なったのですから自由貿易主義を行うなら、大国らしい振る舞いをすべきです」
興梠氏「中国は世界経済第2位になったんです。にもかかわらずG7に入れないわけです。ロシアがG8に入っていたがクリミアを占領したから追い出されたわけですよね。つまり、G7に入れるような条件を中国自身が満たさなければならない」
提言:トランプ関税の嵐のなか目指すべき日中関係
宮本氏「世界への責務」
朱氏「四両発千斤。日本の活躍場として」
興梠氏「民主主義、市場経済。天安門事件で中国は一変したが、改革開放に戻るべき」
5/2
ゲスト
細川昌彦明星大学教授(前半)
鈴木一人東京大学教授
東野篤子筑波大学教授
小泉悠東京大学先端科学技術研究センター准教授
抜粋
日米交渉2回目の検証
細川氏「このメンバーにラトニック長官が入っているところがポイント。日本側がまず訴えたいのは『自動車関税25%の撤廃』で、この管轄はラトニックさんなんです。アメリカ側は相互関税の交渉をしたいのでしょうが、日本にとっては対米輸出で自動車が3割占めているので、関税25%となると、計り知れないほど影響が大きいんです。メディアはベッセントさんやグリアさんに注目しているが、実はラトニックさんが入っていることで、『とりあえず自動車関税の交渉ができている』とは思う」
鈴木氏「赤沢氏のコメントを聞く限り、交渉のスコーピング(どの領域に話を持って行くか)という視点でいえば、現時点では自動車関税の方に交渉を持っていけてはいないのではないか?と思えます」
鉱物資源においてウクライナとアメリカとの協定が合意
小泉氏「今まで、アメリカは直接、F16をウクライナに供与したことはなく、他国のF16を供与させてきたのですが、ここに来て『誰も乗らなくなったF16』ではありますが、それを輸送機に積んでウクライナの直接輸送しようとしている画像を公開していたんです。このようなアメリカの動きは初めてバイデン政権でも無かった出来事で、それだけに鉱物資源の交渉で米政府が納得したのではないか?と推測されます」
NATOでもしアメリカが不在だったら
小泉氏「まずロシア兵は80万人います。これに対抗できる軍隊は欧州にはいません。また、ロシアの核兵器に対しフランスとイギリスの核だけでは対抗できる数ではありません。ですから、やっぱりアメリカさんも参加して欲しいわけです」
提言:アメリカ、ロシア、ウクライナ、今後の注目点
アメリカ:鈴木氏「トランプがどこであきらめるか」
ウクライナ:東野氏「着地点?」
ロシア:小泉氏「ベラルーシ。ベラルーシですが今後軍事演習が行われたり、ミサイルが配備される予定なので」