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ゲスト
佐藤正久(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 自民党幹事長代理 元外務副大臣
宮本雄二(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元駐中国特命全権大使 宮本アジア研究所代表
朱建榮(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 東洋学園大学客員教授
抜粋
APECでの石破総理と習近平国家主席との握手映像
佐藤氏「政治家なのでつい出てしまったのでしょうが、両手でしてしまった。また、今回は習氏の宿泊先のホテルでの会談となったが、日本の国旗があったのが良かった。安倍氏習氏の最初の会談の時は両国の国旗がなかった。それ以降は国旗があるが、当時はそれぐらいの二国間関係だった」
反町氏「習氏の笑顔が最近多いのですか?」
朱氏「数年前から笑顔が増えたと思う。ただ中国側は握手が両手か片手かは問わない」
宮本氏「まず習氏が笑顔だったのが良かったと思う。プーチン(楽天市場で探す ・ amazonで探す)氏と会った時は笑顔はなかったでしょ?」
「私が大使をしていた時、注意を受けたのがしゃがむ時、必ず頭を起こして下さい。頭を下げたまま座ってしまうと、そこを撮影されてしまうと謝罪写真と捉えられてしまう。だから、頭を下げないまま座る練習をかなりした」
朱氏「うっぷんをはらしたと思う。習近平氏はこのように言った。この4年間の経験から、正しい認識を持ちなさい。新冷戦となって戦っても我々には勝てない。相手の正当な権利を奪ってはいけない。他国の利益のために相手を脅迫すべきではないし、(核心的利益の中の核心)台湾問題は超えてはならないレッドラインだと言った」
佐藤氏「これは次期のトランプ(楽天市場で探す ・ amazonで探す)氏へ向けたメッセージだと思う。普通、ここまでは言わない内容だから」
宮本氏「うーん、トランプ氏にこのメッセージを伝えるでしょうか?閣僚だって変わりますから」
宮本氏「貧しかったころは起きなかったが、ある程度、落ち着いた今のような時期、不満を持ちやすい。成長率は5%といっても実際の景気は良くない。お金持ちは税金がとられ、農家の人は屋台で補っていたがコロナで閉店が増えた。だから不満を持つ人が多いのだろう。で、日本人殺傷か?といえば、それはもう過ぎたと思う。たしかに反日運動をすれば周囲から賞賛されるので喜んで参加する人はいた。でも、日本人を殺したとしても中国人からは賞賛を受けることはない」
朱氏「不公平への不満が大きい。日本で豪邸を訪問する番組があるが、中国では放送できない。なぜあいつはあんな豪邸に住んでいるんだ、俺たちのお金をまきあげているのか?と思う人が、中国では日本以上に多い」
提言:トランプ新政権と日中関係
佐藤氏「TOPディール」
朱氏「世界への共通責任、自覚を」
宮本氏「日本第一主義」
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トランプvs習近平再び 関税60%と中国の深謀 閣僚候補キーパーソン
ゲスト
古森義久(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 産経新聞ワシントン駐在客員特派員
興梠一郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 神田外語大学教授
中林美恵子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 早稲田大学教授
抜粋
米中
興梠氏「中国側の声明をよく読むと『レッドラインだ。ただこれは防護策だ』と最後に付け加えているわけです。つまり、こちらの言うことを守りさえすればお互い問題はない、という意味で防護策だと付け加えている。(だからレッドラインだ、といって強行的な姿勢ではない)」
アメリカのトランプ政権の顔ぶれを見て
中林氏「マスク氏が組閣のキーマンだと思う。私が先日あるセミナーに参加したとき、共和党の議員Aさんも参加していて比較的常識のある人で良い人なんですが、当初、Aさんが財務長官候補として名前が挙がっていたのですが、Aさんが『どの国にも関税10~20%かけるのは良くない』と言ったらしく、それを聞いたマスク氏は『トランプ氏の考えとは異なる、Aさんを候補から降ろせ』と言って候補から実際に落ちたそうです。ですから、マスク氏の動向が気になります」
興梠氏「トランプ氏です。国務長官のマルコ・ルビオ氏は親台派なんですが、トランプ氏自身が人権に興味がない、だから台湾にもあまり興味がないと言われている。台湾の頼氏から見ればルビオ氏の意向が強ければ安心だが、トランプ氏自身が『台湾のことは台湾で』みたいなことを言いかねない。だから私はトランプ氏の動向が気になります」
中林氏「マスク氏ってトランプ氏に似ていると思いませんか?だから、合うときは非常に仲が良いが、一度仲が悪くなると別れるのではないか?だから任期4年だが、途中しかも早々にマスク氏が離れるのではないか?とマスク氏の動向に非常に興味があります」
古森氏「米中関係が悪くなると中国は日本に微笑するのは昔から。以前は米中関係が悪化すると、中国に二階氏が現れる、つまりおいしい食事で彼をもてなすわけです。今、中国が日本に微笑み外交するのは、それだけ米中関係が悪化していること、そして(興梠氏が言われるように)国内経済が悪いから。だからその微笑みが本物か?偽物か?を注意しないといけない」
提言:米中関係で注目すべきこと
古森氏「アメリカの対中抑止の実効」
興梠氏「中国経済」
中林氏「関税のゆくえ」
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ゲスト
藤田文武(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 日本維新の会幹事長
榛葉賀津也(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 国民民主党幹事長
橋本五郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 読売新聞特別編集委員
抜粋
兵庫県知事問題
橋本氏「この問題が出た時、ワイドショーはおねだりばっかり。本質はそこではない。人1人亡くなっている。そのことが大事で、斎藤知事の対応が悪かったのは明らか。ただ、選挙結果は受け入れるべきだが、真相究明はこれからのはず。そうしないといけない、亡くなっているのは事実」
藤田氏「吉村知事が辞職を勧めたものの受け入れず、知事への不信任決議で辞職とりましたが、維新としては自らの説明を勧めて来たし、当初、兵庫県の維新会派は第3者委員会を要望したが、兵庫県の立憲会派を筆頭に自民党系が第3者ではなく百条委員会を開くべき、という流れになった。ただ、斎藤知事が殺したような発言をしたコメンテーターがいたのは問題だったと思うし、私自身も維新幹事長として色々責められました。当時は県知事周辺も批判されて苦労したみたいです。
ですが、百条委員会の動画がネットで拡散されると、流れが変わって、今度は百条委員の方が叩かれるようになった」
榛葉氏「SNSのおかげ躍進させて頂きましたが、兵庫県知事選では他の候補者を応援するような候補者が出てきて選挙戦が様変わりしたのは事実。たとえばカナダの首相選挙では他国の介入があったようなので、まさにリテラシーが問われると思う。」
反町氏「斎藤知事は再任されました。全国知事会の日程とかぶったからといって百条委員会を欠席するのは問題では?」
藤田氏「いえいえ違います。百条委員会の方が斎藤氏が再任しない、(スケジュールが)空いているだろうと思っていたから、その日程を組んでいただけ実務上の話です。ですから、再任しないと判断した百条委員会の方が悪い」
玉木代表の問題について
榛葉氏「まず、103万の壁の件で税制大綱が出た後、12月の末ごろに出処進退を決めるようになるかと思う。我々の倫理委員会で一番厳しいのは除名で、その次が役職停止です。とにかく、103万をどうにかして欲しいという声を頂いたわけですから、まず政策論議が最優先なので、玉木代表の件はその後です。ですから、今からどうなるかということを言うわけにはいきません。ただ、倫理委員会が決めた処分内容を私から代表に通告する段取りになるかと思う」
榛葉氏「大変残念なのが税制改正と補正予算を決めなければならないこの時期に、維新さんは代表選をされている。となると、今は藤田幹事長ですがいずれ不在になる、カウンターパートがいない、例えば玉木が交渉したい相手がないというのは大変残念で、野党が一緒になって頑張らないといけないときですし、維新さんは我々と同じ是々非々ができる維新さんですから」
藤田氏「我々が仮に政権与党ならば無いのですが、野党という立場の場合、選挙後に代表戦をやる、という維新創設からのルールです」
榛葉氏「大阪の方では連合のことで維新さんとは異なる部分があるし、正直、吉村さんはよく存じ上げません。ただ、全国区でいえば維新さんと我々とでは、原発(楽天市場で探す)や防衛含め基本理念が一致することが多い。立憲の中にも我々と一致する議員が多いのは事実ですが、立憲の一部には共産と連携し選挙活動する議員さんがおられる。そういった場合、単なる数合わせで共闘しただけではそのあとのことを全く考えられておられない。かつて、立憲が連立政権を樹立していましたが、福島議員が辺野古の基地建設に反対、連立を離脱された。その結果、立憲は衰退したんです。それぐらい基本理念の一致は重要で、単なる数合わせではダメです。だから立憲から我々は離れたんです」
橋本氏「昔、不破さんが答弁されたとき、内閣、政府側は『今日の不破さんは手ごわかったが良かった』というリスペクトの気持ちがあったが、今の国会ではそれがないのが残念」
メール「維新の代表選に出なかったのは?」
藤田氏「衆院選の起案をほとんどしたのは私で、それで敗北したのですから私に責任があります。その私が喜んで立候補するわけにはいきませんから」
提言:臨時国会わが党はこう望む
藤田氏「ストレート」
榛葉氏「手取りを増やす」
橋本氏「品位をもって(議論に)対応して欲しい。あなた方、議員に求められている」
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ゲスト
木内登英(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト
ジョセフ・クラフト(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) ロールシャッハ・アドバイザリー株式会社代表取締役
鈴木一人(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 地経学研究所所長 東京大学公共政策大学院教授
抜粋
クラフト氏「マスク氏の言う第一原理主義とは、電気自動車を作ろうとした時、電池が重たい、ならば車本体のムダな部分を省くために、最初から作り直しアルミニウムを使うなどでして成功した。この発想で、アメリカの公務員の数をスリム化したいのだと思う」
「トランプ氏は第一次政権で税率を上げようとしたが、官僚たちにジャマされた。だから官僚たちをクビにしたという考えと、マスク氏の効率化が一致したから、マスク氏を起用したのだと思う。その一方、マスク氏のやり方をトランプ氏が理解しているわけではない」
「マスク氏は、議会で決める予算には口出しをしないはずです。そうではない、議会の承諾が必要のない予算について口出しをすると思われます」
鈴木氏「トランプ氏の第一次政権がうまくいかなくなったのは、議会の共和党議員によって阻止された一面もあります」
「イーロンマスク氏は自分が頭が良くて回りは頭が良くないという、上から目線の人なんです。ただ、彼はAI(楽天市場で探す ・ amazonで探す)によって人間が労働よりも余暇に時間を使えるようになったらみんなハッピーだ、という考え方でもあり、ただそのAIを動かすボタンを押すのは頭が悪い人が押すとどうなるのかわからない危険性があるので、そのボタンを押すのは自分だ、という視点で物事を見ている。共産主義といえば共産主義。で、彼はいずれ火星に移住したいという人です」
提言:トランプ氏とマスク氏に向き合うのは?
クラフト氏「常識にとらわれない。普通の考えではない、非常識な二人なので」
鈴木氏「冷静さを失わない」
木内氏「財政効率化。トランプ氏に会うのが困難なら、マスク氏から会うといった手段もあるのでは?」
●3人の方から
マスク氏は意図的に民間組織を作り、そこからトランプ氏に助言するという形をとる模様だが、これは利益相反を防ぐつもりではあるが、たとえば「中国車や自動運転に規制をかけると、マスク氏の車が優位になる」「AIにかける規制を自分たちに有利な形にする」といったことを言い出すと、利益相反とみなされ不満が出るリスクはある