2021/7/3 情報7daysニュースキャスター
・これまで日本のアニメの下請けをしていた中国。最近では中国アニメの下請けとして、日本の若きクリエーターが雇われていることが増えたそう。その理由は「高待遇」。
・実際に中国アニメのクオリティは相当高くなってきて、かつては中国の若者の間では日本のアニメが好まれていたが、最近では中国アニメの方へと変わっているらしい。
・それは中国政府が、国産アニメに対し相当な援助をしてきたことと、午後5~9時の間は海外アニメを放送してはいけないという規制をかけたからとのこと。
・アニメではなく一般的な映画において、中国は人とお金をふんだんに使う傾向がある。例えば、日本スタッフが参加した中国映画では、渋谷のスクランブル交差点のシーンでは日本では許可が下りず、それを中国スタッフに説明すると「お金を警察に渡せば許可がもらえるだろう」と言われ、「日本では無理」と返答すると、今度は中国から船で大掛かりなセットと機材を運んできて、スクランブル交差点のようなセットを日本で作ってしました。お金と人力では日本はかなわないとわかった。
コメンテーターとして参加した黄未来さんによると
・中国の技術が向上したのはご覧の通りですが、唯一日本と違うのは「検閲」です。政府の検閲で不合格になると、それまでに作った作品がボツになる可能性があります。ですから、アニメ制作者は検閲で合格がもらいやすい内容に偏る傾向があり、「神話」系の作品が多いです。ですので「日本は検閲がないのが良い」と彼らは言っています。
・中国は1つ1つのことは素晴らしい力を発揮できる。マンガならマンガ、アニメならアニメと専門分野ではレベルが上がってきているが、それらを融合したメディアミックスが苦手。つまり日本ではマンガ→アニメ→映画→小説と、ヒットすればだんだんと市場を広げてファンを増やすというメディアミックスが得意。そこが中国と日本との違いでもあります。
ビートたけしさん
中国に「菊次郎の夏」を持っていったら検閲で、あるシーン丸々カットになった。大事なシーンだったのに。それに、さっき「ゴジラ対コング」に中国資本が入っているとかナレが言っていたが、今のハリウッド映画に中国資本が入っていない作品なんて、たぶんないよ(全部入っている)。それぐらい影響力がある
私見
・これまでは日本で製作したアニメを世界各国に輸出し、とくに中国では大きな利益を上げられたかもしれないが、今後は中国以外での国で受け入れられる作品作りをすべき。
・実際、中国製のアニメがソニー系会社によって日本に輸入され放映あるいはブルーレイ販売され始めている。あきらかに「中国系のキャラや雰囲気」とわかる作品については、全く興味はわかないが、いずれ「え?これ中国アニメだったの?」という時代はそう遠くないかもしれません。
・アニメ好きの一人として、日本はガンダムのようなロボットアニメ、ヤマトのような戦艦もの、銀魂のようなギャグアニメと様々ジャンルを自由に製作できるので、そういった作品を地道に作っていくのが「生き残り戦略」だと思います。
・「中国ではメディアミックスが苦手」という意見がありましたが、それも数年後には得意になっている可能性があります。