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ゲスト
石井啓一(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 公明党代表(前半)
田﨑史郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 政治ジャーナリスト
久江雅彦(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 共同通信特別編集委員
抜粋
反町氏「クリーンなイメージでこられた公明党さんですが、今度の解散総選挙で自民党の候補者の推薦要請をしてくる場合があるでしょう。その時、「裏金の疑いのある議員」を推薦してくれ、と自民党に言われた場合、公認を出すのでしょうか?」
石井氏「これまでもそうなのですが『上が推薦したからといって強制的に支持してもらったことはありません』。まず『人物本位』で見ます。その選挙区ごとの公明党支持者の皆さんの判断で『支持されるか、されないか』を決めて頂います。ですから、上からではなく各地域ごとのご判断にお任せしています」
久江氏「これは、クリーンなイメージを重視された公明党にとってマイナスになる可能性がある話です」
石井代表への質問
田崎氏「いつまで国交大臣の座を握るおつもりですか?自民党議員の不満が高まっていて、地方議員が陳情に来るとき必ず公明党の地方議員を通してからとなっていることが不満の要素になっている」
石井氏「まず公明党は地方と中央をつなぐことなので、国交大臣の経験を持ちますがそれと合致している大臣なので、いつまでもとは言いませんが、させて頂ければと思います」
久江氏「公明党支持者の高齢化、減少、若返りについて」
石井氏「小泉政権時の選挙の投票率が高かった、だからそこがピークだった、ととらえられがちです」
新政権について
田崎氏「森山裕氏に任せた、つまり石破氏森山氏を中心とした人事です。で、石破氏を推した菅派岸田派が厚遇され、高市氏を推した派閥が冷遇された状態です」
久江氏「岸田派の一部を取り込んだことで、岸田派も力を残したことになる」
党役員
久江氏「幹事長代行に福田氏を置いた。安倍派の福田氏を置いたことは、今すぐということではなく、さきを見すえた配置だと思う」
高市氏が石破さんの総務会長を固辞した
田「安倍さんと石破さんが戦って決戦で安倍氏が勝ち、石破氏を幹事長にしたことで選挙に勝った。それを知っている高市さんは『幹事長が当然の席でしょ』と。しかし総務会長だったから固辞したのでは?ただ、かつて石破氏は安倍氏の指示を固辞したことがあったので、今回、石破氏の指示を断ったのは因果応報だなと。まず、総裁の指示は絶対ですから」「高市氏は次の総裁選を見すえている」
閣僚人事
田崎氏「まず石破氏を推薦した人が6名も入っている。これまでの人事ではこういったことはなかった。おそらく(推薦してくれた)論功行賞だろう。ポイントは総務大臣に村上氏を起用した点。この村上氏は安倍氏の国葬の際に『国賊』と言って党紀委員会から1年の役職停止処分を受けた。その人を大臣にしたことで、安倍派の議員からは『ケンカを売っているのか?』と」「これまでの安倍さんが築いていた閣僚人事から変えたかったのだろう」
久江氏「石破さんは元々お友達が少ないから、お友達内閣ではない。ただ中谷防衛大臣とは仲が良く、総裁選の選挙の時、中谷さんが票読みをしていたのですが、口元がニヤっとしたので、それを見た瞬間した『(勝ったのは)石破さんだな』とわかってぐらい、二人は仲が良い。とにかくこの閣僚人事は主流派、非主流派それぞれ半々を起用した人事です」
石破氏の「総裁選で戦った人を起用する」
田崎氏「茂木さんには電話無かったようです。上川氏河野氏の取材はしていません。小林氏は経産大臣でも良かったような気がする。ただ、総裁選で戦った8人すべてを起用するとは言っていなかったわけで」
久江氏「小林氏を経産大臣という話はあるが、武田良太さんが『彼に限らず、若い世代には優秀な人がいる』と言ったことがあったので、それが影響した可能性もある」
解散総選挙
久江氏「今度の選挙は『過半数を獲れるかどうか』が鍵であり『議席を減らすのはもう確実』という見方が自民党内にはあるので、それが20なのか?30なのか?が鍵」「安倍政権以降、自公で過半数を獲るといった流れを石破さんが維持できるかどうか?」
なぜ10月27日?
「公民館など総務省の準備、国民審査の日程を考えると最低でも27日が必要とのこと。だから、新首相になる前の9/30に、10/9解散、10/27選挙と言わざるを得なかった」
田崎氏「10/9の朝と午後に予算委員会をして大臣の答弁を見てもらい、その後45分の党首討論をして、夜7時か8時に解散、ということも無いわけではない」
反町氏「そんな無理矢理な」
田「とにかく10/9に解散しないと選挙はできないので、そういうスケジュールしかないでしょう」
提言:石破新政権に
田崎氏「寛容。安倍派の中に『どうしたの石破さんは』と。敵を取り込む努力をしないと」
久江氏「包摂力。敵を作らないように」
今回の選挙で
田崎氏「自民党内の強硬な保守派と穏健な保守派に分かれ穏健派が勝った」
久江氏「世論が二分し、強い方に引きずられないか、そちらの方が心配だ」
10/1
ゲスト
櫻井よしこ(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 国家基本問題研究所理事長 ジャーナリスト
北村滋(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 前国家安全保障局長 北村エコノミックセキュリティ合同会社代表
抜粋
反町氏「高市氏の敗北は靖国神社問題の発言では?」
櫻井氏「この番組の批判になるとは思うが言わせて頂きます。まず、靖国神社問題は本末転倒なんです。高市氏が靖国のことを言う、するとマスコミが『中国との関係が悪くなる』と報じた。その結果、高市氏が総理になると日中関係が悪化する、という意識をこの番組を含めマスコミが植え付けてしまったと思う。」
「靖国神社参拝問題を作ったのはマスコミだと思う。まず1979年春、毎日新聞が「A級戦犯が祭られている」と大々的書いた。その後、大平さんや中曽根さんら8回ぐらい参拝したが中国は何も言わなかった。ただし、日本のメディアが中国大使に『靖国に総理が参っていますよ』と言っていたそうです。そうなると中国側も何か言わない状況になっていった。結局、その後、朝日新聞が『中国が靖国神社参拝を問題視』と報じた。結局、日本のマスコミが問題。日本人はこの際、靖国神社問題を考えるべき」
北村氏「安倍総理(楽天市場で探す ・ amazonで探す)は総理就任後、すぐに参拝されようとしたので、我々は『いま問題を作らないで下さい』と説得して、総理は1年後に参拝された。回顧録にも書かれているはずです。安倍さんは総理として一回だけ参拝されたが、見て下さい、あの映像、満面な顔だと思います」
櫻井氏「中国の靖国問題と韓国の靖国問題は別です。中国は1985年から騒いでいるが、韓国は何も言わなかった。ところが1996年のキムヨンサム政権になって韓国は騒ぎ始めた。なぜか?それはキムヨンサム氏が強烈な反日家で、『日本人を教育し直す』とまで言った人です。その彼が靖国を問題にし始めたわけで、中国のそれとは根本的に違います」
櫻井氏「総裁選の時、安倍さん寄りの菅さんは小泉さんを推していたでしょう。それなのに、安倍さんとは全く異なる石破さんを推した理由が私にはわかりません。そのうえで石破さんと安倍さんとのご関係は計り知れませんが、今回の閣僚人事を見れば反主流派が占めているでしょう?
つまり、これまで冷遇されてきた石破さんのお気持ちが如実に現れた内閣で、日の目をみなかった人達を表に出した内閣だろうなと。結局、『政治は人間の心』なんだなと感じた」
核シェアリング
北村氏「これは明記されていることなので言いますし、九州の方には申し訳ありませんが、仮に某国から九州に核を落とされた場合、アメリカは某国に対し核攻撃をしてくれるのか?という疑念があるのは事実です」
提言:石破政権に求めたいこと
北村氏「一貫性」
櫻井氏「党内野党から日本国宰相へ」
10/2
ゲスト
黒井文太郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 軍事ジャーナリスト(冒頭)
伊吹文明(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元衆議院議長
輿石東(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元参議院副議長
山田惠資(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 時事通信社解説委員
抜粋
黒井氏「ポケベル事件後、ヒズボラ幹部が相次いで殺害されました。つまりヒズボラが事実上壊滅状態なのでイランが行ったと思われる。中東ウォッチャーが驚くぐらいのペースで、今度はイスラエルはレバノンを攻撃をしましたから」
「昨年10月の後、ネタニアフはバイデンに『ナスララ師を殺す』と言ったら『止めとけ』と言われたらしい。ですから実施したと思われますが、想像以上のペースでヒズボラの工作員だけでなくイランの工作員まで次から次へと殺しています。今までのイスラエルは少し攻撃をしては身を引いていたのですが、今は違っていて、それを見たイランは『何もしないわけにはいかない』と判断したと思われる」
反町氏「弾数は?」
黒井氏「前回4月にかなり撃ち落とされたので、今回は弾道ミサイルを使って、2倍の数と言われていますが実際は1.8倍くらい180発くらいではないかと。NYタイムズ調べでは数十発程度が着弾したのでは?明確ではない。ただ、イランの目標は軍事基地やモサドが主に狙っていたものの、破片などが市街地などに落ちた可能性はある」「イラン政府は、これで終わりと表明しているので、もしイスラエルが反撃したらイランも反撃するかもしれない」「イランの高官側は『今度イスラエルがしてきたら、今度はイスラエルのインフラを攻撃する』と明言しているので、必ずすると思う」
「イスラエル政府側のメンバーを見る限り、全員、強硬派でしたので必ず報復すると思う。なかには『イランの核施設や石油施設を狙え』という人もいる」
反「アメリカは?」
黒「表向き、アメリカはイスラエルは全面支持です。ただし、実際の裏ではなだめていると思います。とにかく攻撃のペースが早く、数が多いので、我々ウォッチャーは驚いているところです」
黒「イスラエル戦については中露が人道的な立場をとっていますし民間人が多く亡くなっているので、日本も人道的な立場をとって欲しいとは思いますが、G7である以上、言えないのはわかってはいます。ただ、それでも」
山田氏「防衛オタクがこれだけ入った内閣は珍しいのでは?林さん、岩屋さん、中谷さん、自民党執行部ですが小野寺さんというメンツ。お友達が少ないと言っている石破さんですが、防衛オタク仲間を起用されて、ある意味、防衛内閣だなと」
「石破さんの内閣は岸田さんのこれまでの貢献を反映した結果だと思います。で、麻生さんを最高顧問にしたのは岸田さんは不満だと思います」
伊吹氏「昔はね、最高顧問会議といって、総理経験者の集まりがあったのだが、あまりにも政権に不満を言ってくるものだから、高村さんの時に、最高顧問会議の廃止を促して無くなった。それ以来ですよ、最高顧問という職は」
輿石氏「政治というものは緊張感が必要です。これだけ裏金問題がある状況なのに、あまりにも野党が弱すぎる。そこが問題」
伊吹氏「僕は裏金という表現は嫌いで、裏金議員とはいえ、上からの指示でその処理をしただけの人もいれば、ちゃんと政治活動費に使った人もいれば、何に使ったのかわからない人もいるわけで、それぞれを個々に説明をして国民に理解してもらってから(選挙で)公認する、という手順をふむ必要があると思う」
輿石氏「野党は裏金問題ばかり追及していてはダメで、物価高、少子化、環境問題など自民党が出来ないことをアピールしないと勝てない」「有権者の中には、自民党は嫌いだが、という人達がいて、そういう人達の不満、不安つまり目の前の物価高を少子化をどうするのか?を訴えないと。そのために選挙協力とまでは言わないが、小選挙区で1対1にするようにしないと勝てない」
反町氏「石破さんはまさに『党内野党』、つまり党としてはこう言っているがと聞けば石破さんは『私はこう思う』と言われて来たことで、石破人気が出て、結果、総理になられたと思う」
伊吹氏「結局、ポジションによって言えること言えないことがある。記者やアナウンサーだってそうでしょ?そういう人が今までは言えたことが、社長になった途端、言えなくなることだってあるでしょ。本当は言いたいけれど言えないということが」
反町氏「そうなると石破さんは(過去の発言との整合性で)大変ですよね?」
伊「それはもう大変です。過去の発言を変えるのか?あるいは、納得できるような解説をするのか?腕の見せ所でしょう」
反町氏「立憲、リベラルな枝野さん、小沢さん寄り、どちらを野田代表は?」
輿石氏「野田さんは両方を見ないといけない。ただ当選後、ノーサイドといった人事、今見るとワンサイドじゃないですか」
山田氏「たしかにワンサイドです。石破さん同様、野田さんも地盤が弱いんです」
輿石氏「政治にはお金がかかるんです。ですから(野党としては)透明性を訴えるしかないんです。政治活動費が問題、派閥やパーティがダメだと言うだけではいけない。だって、自分達が政権をとった時に(政治にお金がかかるのは事実なので、お金問題がダメだとか言っても、結局)現実的ではない」
伊吹氏「やはり野党は裏金問題ばかりを言うのではなく、お金の透明性を訴えるしかないと輿石さんが言われたとおり、私もそう思う」
反町氏「(衆院選では)自公がひょっとすると過半数を割るかもしれない。ただ立憲は99議席しかないわけで、やはり(候補者を)140ぐらいに増やすには時間がない。そうなると、来年の参院選で勝つことが、野田代表としてはより現実味があるのでは?」
輿石氏「(目の前の選挙ではなく次の選挙が主目的)そうだと思う。まず2007年で議席を増やし、2年後に政権交代の夏と言われたが、その時は消えた年金問題があって『政権交代を求める空気が国民にあった』わけで、今回も同様になるのか?」「憲法の改正たとえば26条、義務教育の義務を取りさえすれば、教育の無償化は実現できる、といったことを国民にアピールしないと、野党は」
提言:日本政治かくあるべし
伊吹氏「政策、知恵が必要。政治、人の和で解決できる。輿石先生にもお力をお借りした」
輿石氏「すべての人に出番を!」
山田氏「お二人の話を聞いて『行間を埋める作業がおろそかではないか』と思う。それぞれ良い文を書けば、それを優秀な官僚が仕事をしてくれるのだが、その行と行との間には人と人とのつながりが必要なので、その行間を埋める作業を今の政治にはして欲しいと感じました」
10/4
ゲスト
大串博志(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 立憲民主党代表代行兼選対委員長
藤田文武(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 日本維新の会幹事長
山添拓(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 日本共産党政策委員長
玉木雄一郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 国民民主党代表
反町氏「石破さんは、この番組にも良く出て頂いて、党内野党というか、言葉はあれですが正論を言われて『なるほど』と思うことが多く、おそらくそれで人気が出て実際に総裁選でも結果が出て当選されたと思う。で、先ほどから野党の皆さんが『就任前と今とでは言っていることが全く違っているじゃないですか!』と言われているが、大串さん玉木さんにお聞きしたいのですが、民主党が政権がとる前ととった後で変わった人が、たとえば鳩山さんはこの番組でも多く出られて補正予算の組み換えの実現など色々言われていたが、実際に総理になられたら結局、実現できなかった。別に自民党の味方をしろとは言いません。政権を握った側の苦しみはおわかりにならないのですか?という質問です」
大串氏「だから(民主党は)政権を手放したんですよ」
反町氏「なるほど」
立憲民主党と国民民主党
・連合が機関決定されて推薦された候補者は連合は譲れない
・玉木氏「連合という我々とは違う組織が擁立された候補者に対し、我々が言える立場ではないので。ただ連合の推薦を頂いている候補者を取り下げることはない」
・大串氏「たしかに2つの選挙区で、連合が擁立された候補者が出られるのは理解している。ただし、その選挙区にはそれまでの歴史の流れがあるので(方針を変えることは)できない。そもそも連合には『ここの選挙区には候補者を出しますよ』と以前から説明をしてきた経緯がある」
※個人的解釈「2つの選挙区で候補者を統一できない。その理由は立憲としては必ず擁立した候補者がいる。他方、連合として推薦した候補者が別にいる。与党に勝つためには一本化すべきというのは理解できているが、それぞれの候補者も命をかけて立候補する以上、候補者調整することができない選挙区が2つある。そのうえで連合が擁立した候補者は国民民主党が推薦すると思われる」
反町氏「立憲、維新、国民も出ない選挙区は?」
藤田氏「1つです」
反「あ、でも共産党が出ますよね」
大串氏「例えばね、福岡の連合に対し『候補者を調整しますので』という覚書を提出したことがありました。それなりの努力をしています」
・裏金議員の選挙区は50人程度だと思う
立憲との共産の共闘ができないのは?
山添氏「安保法制にの存続ついて、野田さんはすぐには取り下げないと言われた。我々は以前共闘した時は『安保法制の存続の姿勢』であって、我々は安保法制を廃止したいが野田さんはすぐにはできないと言われたので、共闘は難しいと思う」
大串氏「安保法制ができたこの10年間を検証したい、というのが野田代表です」
山添氏「検証の結果、存続か?廃止か?がわからないので共闘は難しい」
山添氏「たとえばオール沖縄で言えば、1区から4区まで擁立したというやり方がありつつ、共産党として擁立できない選挙区がありますので」
提言:総選挙に向けた決意
大串氏「自公過半数割れへ」
藤田氏「有言実行の政治」
山添氏「変える!腐敗政治を」
玉木氏「手取りを増やす。給付の対象は4分の3は高齢者なので、若者にも」