9/18
ゲスト
岩田清文(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元陸上自衛隊幕僚長
小泉悠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
抜粋
反町氏「ロシアの1日に3万発撃つ戦いとは?」
岩田氏「消耗戦、殺りく戦。第一次世界大戦の時は3~6万発とも言われていますが、撃たれる方はずっとかがんだままで身動きできない」
反「沖縄戦のよう?」
岩「まさに鉄の雨です」
反「なのにウクが負けないのは?」
岩「ウクライナが上手くロシアがマズイ」
金総書記の訪ロシアについて
小泉氏「5日と長い。これだけ長い外遊は珍」
・宇宙基地でプーチン(楽天市場で探す ・ amazonで探す)大統領が衛星の協力を発言。これは安保理違反
・ハバロフスク地方の戦闘機工場へ
・水上艦隊へ。見せただけ
疑問:北朝鮮は海軍を連れて行ったのに潜水艦を造るアムール造船所に行けず。ロシアは機微な場所は避けたか?
反町氏「榴弾砲の劣化は?」
岩田氏「信管は経年劣化します。30~40年、倉庫に置かれたままなら劣化で不発弾になる」
小泉氏「当初海軍司令官を北朝鮮は随行させていたので、潜水艦造船所を見せてもらえるつもりだったのにダメだった。その後、空軍司令官とともに戦闘機工場へ。妄想ですが、潜水艦はダメなので代わりに戦闘機工場を見せてもらえたのかも。ただどちらも安保理決議違反」
反町氏「見せたのは?」
小泉氏「見せただけでしょう。航空ショーのような感じ。マスコミがこの映像を配信することを見込んだかも。スホイは高額なので、戦闘機を供与するとしても2世代前位か」
反町氏「40年前のミグを保有している北朝鮮にロシアが最新鋭戦闘機を見せるのは、古い車を持っている人に最新のEV車を見せているようなものですよね?」
反町氏「北朝鮮がロシアに供与するかもしれいない、古い戦車、車両について」
岩田氏「ミサイル多連装車ですが、40発撃てますが精度が悪い。125ミリ砲がついた戦車ですが、弾とセットもらえたら使えると思います」
小泉氏「北朝鮮はロシア規格にあった弾の製造はこれまでにもしてきていて、実際、ロシア製武器を持つ国々に販売してきているので、北は弾を製造することは可能だと思います」
反町氏「ロシア軍が北朝鮮軍から教わることは?」
岩田氏「あるかもしれませんが、これまで下に見ていた軍から教わるので屈辱的だと思いますし、教わるとしても初歩の工作員ぐらいでしょう」
小泉氏「動員数が増えた時、一部をベラルーシで訓練していた時期があった模様」
小泉氏「最近ロシアは巡航ミサイルを使っていないので、貯まっている可能性。また、自爆型ドローンの生産も増強。これからの時期にそれらを使ってインフラを破壊し、停電などで市民からゼレンスキー大統領に不満の声が出ることを狙う可能性はあります」
反町氏「ロシアが苦戦しているのは?」
岩田氏「うまく連携ができていない模様で、撤退する部隊に対し間違って後方部隊が攻撃するようなことがあったと、ウク軍が通信を傍受して判明しています」
反「練度が低すぎません?」
岩「子供でもしません」
反「それは言い過ぎかもしれません。連絡ができない?」
岩「連絡はできていると思いますが、撤退する時には地雷原を避けて戻るように。その際には後方部隊は間違って撃たないように、と教わるはずなのですが」
小泉氏「ロシアは長期戦により、旅団の団長になるような有能な兵士が不足しているのではないか?と思われます。そもそも、ロシアは防衛関係の大学を卒業したらすぐに小隊長にしていました。普通、旅団を構成するには10年位かかると思うのですが、戦争を始めてしまってあわてて旅団を作るだけ作ってはいるものの、練度が低いため、先ほどの連携がうまくできていないのではないでしょうか?」
岩田氏「ロシア軍の空軍は日に10回ほどで、練度が低い可能性。高ければ第一防衛線にいるロシア軍のギリギリを空爆できるはずなのに、(味方への誤爆を防ぐ為に)それよりもかなり後方を攻撃している模様です。だから空軍は練度が低いと思われる」
岩田氏「イギリスで訓練をしていた海兵隊900人が戻って来たので、クリミア半島の西部を徐々に攻撃させています。トクマク経由でアゾフ海を目指す部隊を狙うロシア軍に対し、先ほどの海兵隊が西方から攻撃し圧迫させますし、マリウポリの露軍に対峙する方向で兵を置きます」
提言:ロシアの切り札は何か?
岩田氏「戦術核。クリミアを奪還されても使わないと思うが、プーチン大統領にはこれしか残っていないのでは?」
小泉氏「時(時間)。仮に5年かかればロシアの国力が低下するので」
メール後
小泉氏「露軍にも兵士の命を大事に、軍事的戦略をさせて欲しいという軍人はいる模様でクビになったポポフやプリゴジンの乱に同調した露兵。ただしプーチン大統領の『この戦争は欧米諸国による陰謀でウクライナは元々ロシア領だ』という思想に影響を受けている軍人も多そう」
9/19
ゲスト
佐藤正久(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 自由民主党参議院議員 元外務副大臣
李相哲(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 龍谷大学社会学部教授
駒木明義(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 朝日新聞論説委員 元モスクワ支局長
抜粋
佐藤氏「王毅外相がロシアと会ったのがポイントで中国は米よりロシアを重要としているのがわかる。ただ、その前に米サリバン補佐官が王毅外相を捕まえて12時間会談したことから、アメリカは中国に足元を見られている」
反町氏「習氏をアメリカに招きたい」
佐藤氏「2月に気球問題があったものの、それ以降、米の重要ポストが何人も訪中している。そこまでしているので『米は中国にお土産を用意』していると思う。やはり、サンフランシスコでの中国のいないAPEC(2023年11月)にはしたくない」
李氏「王毅外相がラブロフ外相に会ったのは、北と露が接近したものの、中国は蚊帳の外ではないと、また中国は安保理常任理事国だから『目立つことはするなよ』と露に言いたいのでは?北に先端技術を供与するなよ」
李氏「北朝鮮とロシアが密接になれば、日米韓が緊密になるので、それを中国は避けたい。その一方で、米がウクに供与しているのがロシアは不満」
反町氏「ロシアと中国と両想いではなく片思い?」
駒木氏「ロシアの片思いで良いと思います。ロシアが核をベラルーシに置いたことが中国は不満ですし、中露が会談をしたので我々には仲が良さそうに見えますが、実際の中国はロシアとの間に距離を置いています」
佐藤氏「北と露という独裁国家同士なので公表はされないと思いますが、北の同行メンバーと行先を見れば、衛星、戦闘機、ミサイル、潜水艦を見せたのは大サービスで、その代わりにロシアは北朝鮮から取れるだけ取れるものを獲ったと思います。これほどの厚遇は珍しい」
駒木氏「北朝鮮の金正恩は前回の訪露では得るものが無くてすぐに帰ったが、今回はアザラシや演劇を見て帰ったので」
反町氏「北朝鮮にとってはそれなりの成果があったから、アザラシを見るほど気持ちの余裕があった?」
反町氏「金正恩氏の朝露関係は第1位というのは?」
佐藤氏「露も北のバックアップ国は中国です。これ位の発言は許容でしょう。ただ露と米、北と米という決定的な距離感と、中と米の距離感は違っていて、露と北の悪者仲間になるつもりは中国にはないはず」
駒木氏「ロシアは金正恩氏に『朝露関係は1位』と言われたことを喜んでいて、周囲に嫌われている中でも好かれたいと気にしている。国連でロシア非難決議をしても、反対をしたのはベラルーシ・シリア・北朝鮮とその他諸国ぐらいです」
金正恩総書記とロシアに同行した、北朝鮮の幹部
党中央軍事委員会副委員長
李炳哲(リ・ピョンチョル)
ミサイル開発を監督
国防科学院長
張昌河(チャン・チャンハ)
元空軍司令官
党需要工業副部長
金正植(キム・ジャンシク)
ミサイル科学者
駒木氏「北朝鮮の総領事館がロシアにできるかもしれません。以前から金正恩総書記は人の派遣を提案していましたし」
佐藤氏「同行した幹部3人はミサイル3人組として有名ですが、固体燃料のミサイルを1発で成功させたので難易度からおそらく露の技術供与があったと思います」
李氏「たしかに原子力潜水艦を露が北朝鮮に与えたら佐藤氏が言われたように日本の技術では追い付けないのでゲームチェンジャーになる可能性はある。ただ技術供与なら100年経っても造れないのでは?」
反町氏「潜水艦の映像は無かった」
佐藤氏「総書記が行かなくても他の人が行ったかもしれないし、そもそも(映像が)非公表だったのかもしれない」
佐藤氏「北朝鮮は儲かるかもしれませんよ。ロシアが北を域外兵器工場とみなせば、ロシアは北に依頼するかもしれませんし、軍人の目線からいえばそう考えられる」 李氏「北の兵士を前線ではなく兵器工場に送る、後方支援の可能性がある」
李氏「北朝鮮の軍の船は800位あっても実際に動くのは2隻かも。1960年代の露製の潜水艦→中国へ→1974年、中国から北は7隻を買った。先日の潜水艦の進水式はその改造版。ただ、ミサイル撃ったらひっくり返るかも」
佐藤氏「北朝鮮の進水式の潜水艦の映像を見た、元軍人の意見を聞いたら『自衛隊の潜水艦ならマクラをたくさん敷くのに、北は前と後ろの2か所だけだった。普通なら真ん中から折れる。(折れないのだから)ひょっとして中央は空洞かも』という意見でした」
提言:ロシア北朝鮮との向き合い方
佐藤氏「核戦略見直し」
李氏「軍事力強化。米がソ連を崩壊させたように」
駒木氏「人的交流を絶やさずに。せめて学者、ジャーナリストレベルでは」
メール後
駒木氏「ベラルーシにはロシアの後ろ盾、北朝鮮には中国の後ろ盾があるとの違い。地理的にも北の用途はあると露は思っているでしょう」
佐藤氏「拉致問題にお土産がいるかもしれませんがその場合、G7+韓国それが無理なら最低でも米と韓国の了解を得ないとお土産は無理です」
核兵器の小型・軽量化
偵察衛星
無人偵察機
超大型核弾頭
固体燃料式ICBM
原子力潜水艦
戦術核兵器
極超音速ミサイル
すべての武器の輸出入禁止
原油・石油精製品などの輸出制限
石炭・天然ガスなどの輸出禁止
指定された個人・家族の入国など
指定された個人・団体の資産凍結
9/20
ゲスト
田﨑史郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 政治ジャーナリスト
岩田明子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) ジャーナリスト 元NHK解説委員
抜粋
反町氏「高市氏と岸田氏は?」
田崎氏「仲は悪いですよ。ただ女性の起用と、来年の総裁選を見据えた」
反「対抗馬にしたくなかった?」
田「虎を野に放たなかった」
岩田氏「上川法務大臣が死刑執行をした時の話。本来は総理に報告して責任を総理にも負ってもらうのが一般的なのですが、上川さんは自身で背負った模様。ただ上川さんが前日に安倍さんに会った時に携帯番号を渡して来たので、安倍さんは『死刑執行か?』と悟ったそうです」
改造内閣の写真
「総理秘書官室が下手。安倍さんの頃の秘書官達は、女性閣僚をうまく見せるような配置で撮影をしていた。原稿の内容も演出センスがあったが、今は乏しい」
田崎氏「安倍さんは後で映画になるような演出を目指していた。だから、総理秘書官室の今井氏、佐伯氏はそれを踏まえた映像や原稿になっていた。」
岩田氏「岸田さんってマジメだとは思います。ただ、世論の結果を見てコロっと変えたり、先ほどの改造内閣でも『二階氏に(小泉法務大臣の)一人かよと言われて二人にした』など、周りに言われると変えるところがある」
*その二人目が自見さん
田崎氏「副大臣と政務官に女性がゼロだったでしょ?以前は木原誠二氏が選んでいたのですが彼が去ったので、今回は松野官房長官が選んだので、こういう顔ぶれになった。そもそもこのポストを総理が選ぶことはないので。閣僚に5名女性を入れたしわ寄せがここに」
田崎氏「矢田さんを首相補佐官に起用したのは国民民主党からの要望で、矢田さんは連合の芳野氏と仲が良い。国民民主としては内閣とパイプができる。自民党としては、維新と国民民主さらには立憲が共闘すると厄介。とりあえず矢田さんの招へいで維新と国民民主との間を分断できると総理は読んだのでは?」
岩田氏「矢田さんは立憲の泉代表とのつながりがあるそうです。それだけにキャパが広い方なのだろう」
反町氏「矢田さんは元パナソニックですから(電機連合)」
田崎氏「岸田さんはもう1期総裁をしたい模様で、その布石として茂木氏、河野氏、高市氏を留任させた模様です。ただ、実際の総裁選になった時に無投票で岸田さんが再選したら、これは自民党にとっては最悪のシナリオです。一方自民党の最高のシナリオは衆院選圧勝です」
岩田氏「ポスト岸田を狙う人が自民党内にいない状況が続き、摩擦熱だけで動いたら、党内だけでなく政権としても最悪です」
田崎氏「たしかに小泉石破河野さんの小石河連合が人気があるのですが、反石破派の茂木麻生さんがいるので、やはり茂木さんかと」
田崎氏「岸田さんは党内に3年ルールを作ってしまった。これに引っ掛かるのは茂木さんと麻生さんなのです」
反町氏「石破さんが出ませんね?」
岩田氏「石破さんは14.2%と人気はあるが、他の議員の面倒はあまり見ていないようです」
田崎氏「岸田総理の目標は2期6年。ですが、防衛費、原発(楽天市場で探す)の処理水と6年に満たなくても実績は残しているのです」
反町氏「2期6年といえば、宏池会の池田勇人氏を超えますね」
岩田氏「日本維新の会は全国で150の候補者を準備しているそうで、抜本的構造改革を掲げていますが、まだまだブラッシュアップが必要だと思います」
田崎氏「維新は小選挙区では大阪、兵庫、東京には候補者が多いものの、それ以外では県に1,2人なので立憲の候補者を落とせるほどの力はないと思う」
岩田氏「健全な野党が生まれれば健全な与党ができて国力が上がると思うのですが、正直、健全な野党ができそうにないのでダラ感が続くかもしれません。かつて民主党が『政権交代』というフレーズに期待した結果で盛り上がったわけですから」
反町氏「共産党を含めた野党統一候補は?」
岩「夢のまた夢でしょう」
反町氏「維新ってマスコミをにぎわす候補者が議員が時々いるじゃないですか?」
田崎氏「日本維新の会って、以前からそういう議員が多いじゃないですか。ですから、それほど党のダメージにはならないと思う」
提言:岸田政権、今後の注目点
田崎氏「演出する力。補佐官人事に期待したが、矢田さん以外は・・・」
岩田氏「自身の言葉で語れ!」
メール後
岩田氏「安倍派は萩生田さんが存在感を増しているので改造内閣では合格点だが会派から何人か抜けているので、次の会長選びが鍵。また安倍さんは後継者を選ばず競わせていたので、継承というよりオーバーライド(自分のカラーで上書き)するような人が出た方が良いかも」
メール後
田崎氏「たしかに復興大臣は優秀な人がなっていないし途中で辞める人がいるイメージはある。東北の復興なくして日本の再生なしと言ったのですから、ちゃんとして欲しい」
メール:上川さんが自民党初の女性総裁になる可能性は?
田「あると思います」
9/21
ゲスト
名越健郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 拓殖大学特任教授
小泉悠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
鶴岡路人(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 慶応義塾大学総合政策学部准教授 (リモート出演)
抜粋
名越氏「最近のロシアはクリミアの報復としてウクライナを攻撃している傾向がある」「ウクライナの電力関係をロシアが破壊すれば、EU諸国にも打撃になる。なぜなら、昨年はEU諸国が電力を供給したので。ただ暖冬だったので乗り切れましたが」
小泉氏「ストームシャドーのような巡航ミサイルをウクライナは自国で生産するとは言いつつもまだできないみたいなので、EU諸国の武器供与が止まれば手持ちは無くなるでしょうね」
*巡航ミサイル・ストームシャドーの「SCALP-EG」は英仏共同開発。射程250km
*巡航ミサイル・タウルスは独スウェーデン共同開発。射程500km
ゼレンスキー大統領の
・9/17CBSインタビューの「ウクライナが敗北すれば第3次世界大戦に発展しかねない」
・9/19国連での「われわれが団結し、このような行為が二度と起こらないようにしなければならない」
鶴岡氏「これは切り取りの問題があり全文を読んだところ『ウクが敗北したら10年後ロシアがポーランドに及んでしまえば第3次世界大戦になりませんか?』と疑問形でした。ですから、どちらもいつもの大統領のトーンと変わりはないと思います。」
ポーランドが穀物対立でウクライナへの武器供与を中止?
鶴岡氏「実際に供与を止めたという話はまだありません。これは10月にポーランドで総選挙があるので、内政向けの発言です。つまり、武器供与をすると言っても(与党の)票にならないとわかってしまったわけです」
鶴岡氏「スロバキアでも議会選挙があるのですが、結局国民が心配しているのが『EUからの補助金が減ってしまうほどウクライナを支援する必要があるのか?まず、支援よりもまずわが国民がもらう権利がある』という表れなんです」
小泉氏「難民をベラルーシがポーランドに送ったとか、ロシアはフィンランドに難民を送ったといった事例があります。ロシアの将軍記にも難民をそのように扱う記述があります。メルケルが以前、難民政策を決定しましたがそれだけで周辺国は難民が懸念事項になる」
小泉氏「プーチン大統領は11~12月に出馬表明をすると思われ、色んな国に顔を出すと思う。先日は訪朝すると公表していましたし。ただICCの逮捕状が出ているので行ける国は限られると思う。いずれにしろこれからのプーチン大統領は内政モードになるのでは?」
提言:ロシアvsウクライナ外交戦今後の注目点
鶴岡氏「大局を見極める」
名越氏「11月APEC(サンフランシスコ)への習近平参加?」
小泉氏「よわいリンク。国民に分断がある国は狙われる。eg.日本国内に分断があると狙われる」
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旧ソ連崩壊痕、NATOと接近ロシアと距離。イスラム教
ロシア・欧米双方と協力関係、CSTO加盟国。正アルメニア教(正ロシア教に近い)
アルメニア系住民が実効支配。1991~94年と2000年に武力行使→ロシアの仲介で停戦
9/19:アゼルバイジャンが「対テロ作戦」として軍事作戦を開始
9/20:ロシア平和維持部隊の提案を受け停戦
アゼルバイジャンが、ウクライナ侵攻(楽天市場で探す)によって、ナゴルノカラバフにいるロシア平和維持部隊の戦力が下がったと判断し、軍事作戦を開始。きっかけは「爆弾をつけた犬がいたなど、真実不明の話」。
アルメにもいたロシア軍が手薄だったため、ナゴルに向かうことができず、元々軍事力の高いアゼルはナゴルのほぼ全域を掌握。
この作戦が始まる以前は、アルメニアとナゴルの間は陸続きだったが、アルメとアゼルが交戦。最終的に「回廊」という細い道1本で停戦合意し、今日(こんにち)まで続いていた。
結局、今回のアゼルバイジャンはウクライナ侵攻の機を利用、そして停戦合意を破棄した。
2023/10/6 追記
2020年、2022年軍事衝突 アゼルバイジャンとアルメニア
停戦状態
2023年9月28日 アゼルバイジャンが軍事作戦、アルメニアが敗北を認める。
アゼルバイジャン(アリエフ大統領)をトルコ(エルドアン大統領)は軍事支援をしている。
アルメニア(パシニャン首相)はロシアのプーチン大統領に支援要請をしたが拒否。
山添氏「以前、小泉悠氏がCSTO加盟国(旧ソ連構成国による集団安全保障条約による機構)を『ジャイアンのリサイタルのような関係』と言われていましたが、(プーチンの)聞きたくもない歌だがとりあえず聞きに行けば、いざという時、私を守ってくれると思っていたアルメニアだったが、最近のプーチンは助けるどころか何もしなかった」
9/22
ゲスト
渡部悦和(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元陸上自衛隊東部方面総監 元陸将
髙田克樹(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元陸上自衛隊陸上総隊司令官
合六強(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 二松学舎大学国際政治経済学部准教授
抜粋
トクマク周辺(ベルボバ近郊)、ウクライナ軍装甲車(欧米供与)が第2防衛線を突破の映像
「これはロシア軍が進軍してきたウク軍を攻撃した映像として公開されたものですが中身を見るとウク軍がロシアの第2防衛線を突破してきていることを逆に証明してしまった映像です」
反町氏「ロシア軍って塹壕を掘ったのに、その前あるいは後ろから攻撃している。これでは人命軽視ではないですか?」
渡部氏「そうです。ロシア軍は自らのドクトリン(軍事の基本原則)で行っているのです。また前に出て攻撃するから、ウク軍は3カ月かかった」
高田氏「ロシアの防衛ラインは1000km、青森から浜松の距離。文献によれば露軍は37万人を投入。戦場が国外なので約19万後方に(控え、補給)19万必要です。前線の19万の内、移動できる歩兵は10万人と想定。すると防衛に『兵士1人を10m置きに配置』する必要がある、スカスカの防衛ラインです」
高田氏「ロシア軍は突破するウクライナ軍をまず止める必要がある。その間にウクライナ軍の後方部隊を砲撃で叩く。突破してきたウ軍を側面から機動打撃部隊で叩いて孤立化を狙うのが常套(じょうとう)です。ウク軍は突破に2.8万人投入していて、それを叩く機動部隊には約3倍の9万人という人数が必要です。つまりロシア軍はウクライナ軍に突破され過ぎなのです」
渡部氏「いいですか反町さん、私のはロシアの軍事ブロガーの話です」
反町氏「いやだって、ロシアの兵士は友軍に攻撃されるなんて」
渡「ロシア軍はモラルもドクトリンもない。ウク軍を狙う際に友軍相撃をしても問題ないという教育では?」
高田氏「私には全く信じられない話です」
渡部氏「ロシア軍の戦力は第1防衛線に60%、第2と第3にそれぞれ20%だそうです。つまりウクライナ軍は3カ月かけて第1防衛線を突破できた(できそう)なので、第2第3の突破にはそれほど時間がかからない、各1か月ずつ程度かもしれません」
ウクライナの砲撃管制システムGISArta
反町氏「自衛隊は?」
高田氏「これよりまだ1歩前、現状は結果が出るまでにつまり時間がかかるのです。地表のCGデータにリアルタイムで座標データを重ねる、これのすごいことは地表の高低がすぐにわかるのです。結局、座標データを間違えるから友軍相撃があるのです。それを防ぐのがGISArtaです。」
渡部氏「このシステムがあれば空軍陸軍海軍サイバー含め、どの攻撃が最も有効かAI(楽天市場で探す ・ amazonで探す)が判断できる」
渡部氏「ロシア軍は軍事ブロガーに電話をして情報を得ることがある。(軍ではなく一般人の情報を優先する、)これは規律の問題です」
反町氏「いや、ロシア軍のイメージはとても厳しいというイメージがあるので」
合六氏「ポーランドの首相がウクライナに武器を送らないと言ったのは、右寄りの農業の票を狙ったあいまいな表現だったと思われます。武器を送らないと言ったわけではないので、切り取られ方の問題だったと思います。結局、ポーランドの大統領が火消ししていますし。
また農作物でポーランドとウクライナがもめた時はリトアニアが仲介したことがあります。結局、リトアニア ポーランド ウクライナはルブリントライアングルという関係です」
「ウクがスロヴァキア、ポーランド、ハンガリーをWTOに提訴したのはややこしい話で、その3カ国ってEUなんです。ですので、EUの代表国が対応をしないといけなくなる話で、さらにポーランドの選挙が近いこの時期というのが問題だったと思います」
提言:注目すべき反転攻勢の動向
渡部氏「戦闘力の集中。主戦力で」
高田氏「戦機。機動戦への変化が節目か」
合六氏「気候」