9/16 BSフジ・プライムニュース
テーマ
プーチン×習近平会談 中露接近の思惑と本音 対米姿勢の相違点とは
ゲスト
佐藤正久 元外務副大臣
宮本雄二 元駐中国大使
廣瀬陽子 慶應義塾大学総合政策学部教授
抜粋
佐藤氏「日中国交正常化50周年記念式典の番宣で、『中日は一衣帯水だ』と。『中台は一衣帯水だ』と言うのはわかるのですが、日本に対して言うとは思わなかった」
※一衣帯水(いちいたいすい)
二つのものの間にごく狭い隔たりがあるだけで、きわめて近接していることのたとえ。(goo辞書)
宮本氏「中国は世界経済に巻き込まれている。中国自身も抜けれないし、世界も中国無しには経済が回らなくなっているし、中国もそれはわかっている」
宮本氏「中曽根政権の頃の拡大抑止の話。西側(欧州)とは拡大抑止が大きく、日本とは小さいのでは?と日本国民に思わせないように苦労した。米国にとって日本も西側と同じレベルで大事な国であり、つまり拡大核抑止、核の傘は大事なのです」
反町氏「核の危険性は?」
佐藤氏「中国はロシアに使ってもらいたくないはず。なぜなら中国は核の数を米露並みに増やしたいと思っていて、もしロシアが使ってしまったら中国の核増産にSTOPが入ってしまう。現状、中国の核は350発で、米露は5000発以上」
宮本氏「もし実際に核を使ってしまうとロシアは『戦術核』で核の恫喝ができなくなってしまう。つまり、『このラインになると核を使うぞ』という、そのラインが明確になってしまう」
廣瀬氏「兵士は地方から動員をしていて、モスクワやサンクトペテルブルクからは絶対に動員しない。動員するとデモが起きかねない。。またロシア国内ではウクライナの放送はなるべくしない。したとしてもうまく行っている程度。また、ロシア国内から逃亡した場合、『ノビチョクされる』と思っている。さらに国内の50%はプーチン支持、30%は代替案がないという世論」
反町氏「会談の冒頭で『中国側の疑問と懸念は理解している』の意図は?」
宮本氏「東方経済フォーラムで序列3位のリツ氏と会談したので恐らくその時に侵攻の事できつく言われたと思う、それに対する応え」
廣瀬氏「中国側への配慮。中国経済に迷惑をかけないように」
佐藤氏「ドイツ、メルケルさんの時は中国寄り。今のショルツ首相は左派で中国を避けていて、先に訪日したし、独中の経済関係も落ちた。また、中国は元々ウクライナとの関係が良く、完全にロシア寄りではない。今の習近平氏は中国経済の停滞を一番気にしている」
時事通信社
中国主席、中央アジア2カ国歴訪 14日から、ロシア大統領と会談へ:時事ドットコム (jiji.com)
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