8/9 BSフジ・プライムニュース
テーマ
林芳正外相が緊急出演 日中会談「中止」余波 現政権に岡田克也が喝
ゲスト
岡田克也 元外務大臣(前半)
林芳正 外務大臣(後半)
宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 内閣官房参与
抜粋
MC「支持率低下のユン大統領は、李明博が竹島に行ったようなことをする?」
宮家氏「ユン大統領の任期はまだ5年あるわけで、今の支持率であれこれ言うのは可哀想」
MC「ホワイト国から韓国を外したのは?」
宮家氏「あれは当時の安倍総理が韓国に対し相当怒ったからですよ」
新美アナ「徴用工問題で8月に三菱重工の特許権の売却命令が確定する可能性がありますが」
林外相「北朝鮮を考えると日韓関係はこのままではいけない」
MC「韓国の支持率が急低下です」
林「韓国の対応の見極めが必要で、現金化の前に対策を韓国がすべきと申している」
宮家氏「ワシントンに行くと『日韓関係はどうなっている?』とよく聞かれる。私の意見として『2015年のゴールポストを動かしたのは韓国です、その時の外相は今の岸田総理ですよと。我々はゴールを動かしたくないのです』と言ったし、林外相もそうされていると思います」
MC「日米経済版2+2は?」
林外相「1990年代の日米経済摩擦と比較しここまで来たかという思いですが、これは単なる経済面だけでなく経済安全保障の話で経済秩序を通じた平和と繁栄の実現、サプライチェーンなど重要インフラの確保の話。自由貿易だけだとハイリスク」
MC「サハリン2は?」
林外相「当初は撤退という声が出ましたが、萩生田大臣らが早々に『権益を守る』という方向を示したので日本企業もその方向でリスクを模索されている模様」
宮家氏「これは単なる経済の話ではなく国家安全保障に関わる話だと思います」
MC「今回の中国の演習の規模や内容は想定外?」
林外相「(日本政府は)あらゆる状況を想定しているので」
MC「ということは?防衛大臣のご経験もありますし」
林「全く想定していなかったわけではないです。ただ防衛相は10年以上前ですし中国側もUpdateしているので。防衛相にしろ外務大臣にしろ、言えない部分が多いので」
MC「中露の外相が席を立ったのは外交上、非礼では?」
林外相「席を立ったのは、私は気が付かなった。二人の席が私の視界外だったので、メモで知った。私のスピーチは聞いて欲しかった」
宮家氏「(外相のスピーチで)中露は皆の前で非難されるわけで、当人達が聞きたくなかっただけでしょう。ラブロフ氏はプライドが高いし、王毅外相も聞きたくなかっただけでしょう。ただ、仮にそれが日本の場合でも『腹を決めたら』、席を立つとうことはありえます」
MC「ミサイルの一報とキャンセルの関連性は?」
林外相「当初はセッティングしていたのですが、時系列でいえばミサイルの一報は最後に至る前の話で、いわゆる中国側からのドタキャンでした。G7の外相声明が要因だということでした。こういう時こそ、話し合いの機会は大事ですよと申しました」
MC「この地域におけるASEAN会議の重要性は?」
林大臣「こういう世界情勢なので、とくに対中という意味では重要性が増したと思います」
宮家氏「今回の中国の演習で、日本にある米軍基地を攻撃する可能性があるということが明確になったわけなので、私も戦争は嫌です、嫌ですが戦争抑止としての防衛費増強は考えても良いと思います」
岡田氏「他国から攻撃を受けると、机の上の議論だけで話を進めるのは危険」
宮家氏「胡錦涛(2003-2013)主席の頃は日本に対し配慮する気持ちがあったように見えたのですが、今はもはやナショナリズムが増しているように思えます」
岡田氏「それは私もそう思います」
私の提言
宮家氏「国際社会の1丁目1番地に。何十年ぶりかの国難というか大変な(世界)情勢なので、絶対に(日本は)ぶれないで欲しいという意味で、1丁目1番地」
林外相「低重心」