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中国が台湾包囲で演習 軍事圧力強化に米国は 緊迫の米中対立と日本
ゲスト
佐々江賢一郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元駐米特命全権大使
渡部恒雄(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 笹川平和財団上席研究員
小原凡司(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 笹川平和財団上席研究員
抜粋
新美アナ「火遊びするといった強烈な言葉を中国政府が言ったので、少し気持ちが恐れたのですが?」
佐々江氏「米がペロシ氏を訪台させるといったことは日本では絶対にできませんが、中国は以前から相手国に、強烈な言葉を発するのはレトリック(弁論術)であり、お家芸であると思った方が良い」
Q.なぜ中国は演習をしたのか?
A.やはり「内政の問題」だと思います。共産党党大会に向けて「強気に出た」と思います。
渡部氏「愛国心が強い中国国民の一部はウェイボーで『演習だけでは物足りない』と書き込んでいたので、より高度な演習をした可能性がある」
渡部氏「日本はこの件についてハイハイと言うだけでなく、何かしらの行動をすべき。それは日本の為だけでなくこの地域のためでもあります」
小原氏「例えばその海域で海上自衛隊による軍事演習が考えられます」
渡部氏「下院議員になりたての頃に中国で天安門事件が起きた。このままでは、米国にいる中国人留学生が中国に戻ったら逮捕されると彼女は判断し、あちらこちら努力して法案を立ち上げ、中国人留学生が米に残れるようにしたのが彼女なのです。それから、彼女を支持する人は多いですし、台湾や香港の人権問題に強い関心を持った議員なのです」
Q.国葬で中国と台湾が同席するのか?
佐々江氏「事前にそれを議論するのは好ましくない。政治問題にすべきではない」
Q.台湾有事自衛隊が動く?
渡部氏「今の日本の法律では動けません、国として欠陥です。米軍とは議論できるが台湾軍とは不可です」
Q.中国における日本産業は?
佐々江氏「私の考えでは、軍事に関する技術は縮小すべき。それ以外は拡大しても良いでしょう」
その他
渡部氏
「一つの中国」という中国政府に対して、アメリカ側の総理によって対応が異なる。レーガンは選挙中「中華民国(台湾)と付き合う」とまで発言したことがある。
結局、アメリカが「中国とどこまで付きたいと思うか」による。「もう付き合いたくないという国」なのか、「それでも付き合いたい国」なのかで、「中国と台湾の関係」を「あいまい」にするか「明確」にするか、アメリカ側の対応が変わる可能性がある。
補足記事
https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/58858.html
中華民国(台湾)と米国は1979年1月に外交関係を解消、その後1981年にレーガン氏は大統領に就任した。当時、台湾は断交に踏み切った米国の民主党政権に対する反感に満ちていたため、レーガン政権には大いに好感を持った。レーガン大統領(当時)は大統領選挙中に表明した中華民国との国交回復という約束こそ果たさなかったものの、大統領の任期を通して台湾に友好的で、台湾を積極的に支持する立場を示し続けた