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テーマ
畔蒜&小泉が徹底分析 ウクライナの反撃攻勢 ガス供給減と穀物輸出
ゲスト
畔蒜泰助 笹川平和財団主任研究員
小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
抜粋
小泉氏「ウク侵略で露は空軍をあまり使っていないようにみえるので、おそらく対NATO戦のために温存しているように思えるし、高橋氏もそう言われている」
畔蒜氏「もしNATOとの戦いになれば『総動員』ということがプーチンはロシア国民に言えるようになる」
小泉氏「ロシアの軍事力はズタボロ状態でもしNATOと全面戦争になった場合、ロシアは兵力の大幅増強もしくは核兵器しかない。ただ、今はNATOの制裁が効いていてお互いに核戦争にいかないようにしている」
NATO国防大学レポートによれば
「露は対NATOの為に兵力を温存している可能性がある。それならばウクライナ侵略当初の軍の脆弱性が説明できる」
小泉氏「ロシアが法律を変えウクライナのどこにいてもロシア人になれるように。キエフに住んでいても。ロシアはウクライナ人のアイデンティティを損ねようとしている。またクリミアはウクライナの国土だがロシアの占領下なので軍事行動で取り返すのをウクは躊ちょしている」
小泉氏「ロシアの極超音速ツィルコンはマッハ5~8で互換性がある対艦ミサイルです。ロシアは順次このミサイルを積載できるように艦の改修をしているので、数か月すれば日本周辺にも配備されるでしょう。打ち落としにくくなりますが、これはもうイタチごっこの話です」
私の提言
畔蒜氏「ロシアは数か月後にウクライナ侵略を一時停止せざるを得ないという見方があるので、そのタイミングをどう活かすか」
小泉氏「ロシアはどこまで拡がるか。ウクの東部や南部の併合に注目したい」
メール
Q.ウクに勝ち目はないのでは?
畔蒜氏「バイデンは『主権はウクライナを認めるが領土を明記していない』。アメリカに行って政府関係者と話したのですが、みんな悲観的でその解決策が見えない」
Q.もしロシアが攻めてきたら日本に必ず負けるのでは?
小泉氏「その気持ちはわかるが大戦後ウクほどの戦争は今日までなかった点で、国連や外交は無力ではなかったと思う。戦争が起きにくい世界を作るしかない」