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露がサハリン2接収へ 対日報復で経済安保は プーチンの思惑と中国
ゲスト
細川昌彦 明星大学教授 元経済産業省貿易経済協力局貿易管理部長
服部倫卓 ロシアNIS貿易会・ロシアNIS経済研究所所長
抜粋
服部氏「ロシアは日本を非友好国にしたのですから、それなりのことをしてくると思います。日本がロシアに対し色々制裁をかけてきたので、ロシア側も報復してきた、その中でサハリン2が最大の報復でしょう」
細川氏「中長期的には脱ロシアだと思う」
長野アナ「日本のエネルギー自給率はG7の中で最も低く11%」
服部氏「脱石炭という流れでしたが、こういう状況になってしまった以上、サハリン2からのLNGが来なくなった時を想定し代替エネルギーの模索を」
細川氏「石油の採掘は大変で、なかなか当たらない。サハリン2は官民努力して当たったわけです。脱炭素、再生エネルギーも大事だが、原発再稼働も必要かもしれない。再生エネルギーは供給に波があるので、発電が無い時にどうするのか?を考えるべき」
細川氏「日本の石油会社は世界あちこちに持っていて、サハリン2そのものはその中の1つなので、ロシア化になったとしても問題はない。ただし9%、日本は輸入しているので、その代替案を提示していない状況で、『ロシアが気にくわないから撤退する』というのは止めた方が良い。
それに、ロシアの言う新会社に対して、日本が株主になるべきかどうかを萩生田大臣は考えているはず。普通に考えて、株主となっている会社の方が日本が色々言えるのは都合が良いはず。」
岸田総理が街頭演説で「今の半分程度の価格を上限として、それ以上では国際社会において買わない、買わせない仕組みを作る」と述べた点について
細川氏「総理には悪いが余計なこと。アメリカで中間選挙が近く、原油が高騰している中で『先進7カ国首脳会議(G7サミット)の首脳声明に検討が盛り込まれた価格上限設定』をアメリカが国内向けに言ったことを、演説で言った可能性がある」
メドベージェフ氏「日本はロシアからの石油もガスもなくなるし、サハリン2にも参加できなくなる」
服部氏「メドベージェフさんは、今、ロシアの中で『イケていないグループ』の人なので、強気の目立つ発言をしただけだと思うので、気にしない方が良い。ただ、ロシアそのものは、常識が通じない状態ではある」
長野アナ「サハリン2で、早々にシェルは撤退しましたが?」
細川氏「シェルはロシアから買った石油やガスを中国やインドに売っていた企業、一方、日本は買ったものを日本国内で消費。シェルと日本企業とは、もともとスタンスが違うから、早々に撤退したと思う」
細川氏「サハリン2がロシア企業になった後、もし故障したら自分達で直せるのだろうか?という疑問がある」
服部氏「今のロシアは目先のことしか見えていないと思います。先のことを見えていたら、サハリン2の国有化はしない」
その他
服部氏「段々旧式になっているし、弾数は減って来た」
MC「対艦ミサイルで地上物を攻撃していますよね?」
長野アナ「400mずれたからショッピングセンターにという報道も」
服部氏「そうです。精度が落ちていると思う」
細川氏「武器の旧式は制裁が効いているからと思う」
細川氏「以前、アメリカは天然ウランの17%、濃縮ウランの23%をロシアから輸入していた。今はしていないが、このことを一切、アメリカは言わない。言わないのはおかしい」
服部氏「制裁のSWIFTはあまり効果がない、という声が一部にありますが、そんなことはないと思います。なぜなら、それによって『SWIFTに加盟していない国とロシアとの取引量が低下』しているので」
「ロシアはこのままいけば、中国のジュニアパートナーになるかもしれません」
メール「サハリン2は中露のものに?」
ゲストのお二人「お金を持っている中国でも、資源プラントの維持を単独でできるとは思えない。プラント技術は相当なレベルが必要」
その他2
2022/6/28 dmenu 「両国の何十年もの蓄積を壊す」日本政府を批判 ロシアのガルージン駐日大使
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/fnn/world/fnn-381293
抜粋
ロシアのガルージン駐日大使が、日本が発表した対ロシアの追加制裁が「両国が何十年も積み上げてきた蓄積を壊す」として、日本政府を批判した。