7/21 BSフジ・プライムニュース
テーマ
プーチン氏イラン訪問 “反米”で結束強化か トルコ参加の真意は?
ゲスト
高橋杉雄 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長
鶴岡路人 慶應義塾大学総合政策学部准教授
抜粋
プーチン建造のクリミア橋への攻撃 高橋氏「橋の破壊は困難で橋脚をピンポイントで狙わないといけないのと、戦線ギリギリから長距離砲を使うリスクがある。成功すれば露の補給線を断つことに」
反町氏「露の領土の攻撃?」
高橋氏「橋なので領土ではないとウクは言うかも」
鶴岡氏「補給路どうこうよりもクリミア橋はロシアの威信をかけて造ったので、『破壊すればウクは終末を迎える』とメデベージェフが言ったのでしょう」
鶴岡氏「トルコはNATOにとってやっかいな国で、トルコ単独で勝手に色々と動かれるのはドイツや米は嫌がっているはず。ただ、トルコがロシアとウクとの仲介役をやる程度なら問題視していないと思います。黒海の航行もありますし」
高橋氏「トルコは軍艦の黒海への航行を禁止していますが、それ以外の船については許可している。ただ、武器などを積んでいないかどうかをトルコが臨検しているのかどうか?あと、ロシアはウクライナへの武器を積んだ船を嫌っているはずなので」
反町氏「それは、武器を積んだ船がウクに入り、穀物を積んで帰国するみたいなことをロシアは嫌がっているはず、という話ですね」
反町氏「略奪穀物の輸出によってロシアにお金が入るのは目をつぶるしかない?」
鶴岡氏「食物危機の解決のためなので。ただ、船単位でいえば衛星で追えるので監視はできるが、穀物の1粒単位までは監視できないのが現状。それに黒海を通航するうえで、トルコの検閲(臨検)が関わっている」
反町氏「ロシアとウクライナの穀物輸出を同列で議論しても良いのかどうか?露はウクの穀物を盗んでいる」
鶴岡氏「燃やしたりもしている。露の穀物輸出を認めてしまうのは途上国のためでもあります。ただしエネルギーに比べれば少額」 高橋氏「略奪穀物の輸出の懸念も」
高橋氏「(イランの無人機母艦の映像を見て)軍艦や潜水艦から飛ばしている映像で、ドローンというよりミサイルみたいですね。飛んだら戻ってこないみたいな。おそらくあの地域では最先端の兵器なのかもしれませんね」
メール「日本はサハリン2でロシアの揺さぶりを受けていますが?」
鶴岡氏「ロシアのやっていることを許して良いのですか?また、もしここで日本が露に弱みを見せてしまうと将来、付け入れられてしまう。国際秩序を保つためにも、今のまま制裁を継続すべきです」
メール「ウクライナへの関心が薄れていると思いますが」
鶴岡氏「やはりメディアが継続して取り上げるべきだと思います」