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防衛研究所が緊急発表 ロシア“侵攻”の波紋 米中の思惑とプーチン
ゲスト
増田雅之 防衛省防衛研究所政治・法制研究室長
山添博史 防衛省防衛研究所米欧ロシア研究室主任研究官
神保 謙 慶應義塾大学総合政策学部教授
抜粋
反町氏「中国が台湾への侵攻するハードルは上がった?下がった?」
増田氏「上がったと思う。『日本で』日米同盟の強化をバイデン大統領が言った点。有事の際に介入するかの質問でYesと言った点。また日本で防衛力強化の話が進んでいることから。興味深かったのは、日米共同会見が始まる前から中国外務省がコメントを出していた点。通常は会見後に言うので。おそらく、中国にとって『日米同盟がさらに強くなったことを感じた』でのはないか?これは、大統領が日本でYesと言った点が大きい」
増田氏「米露は対立関係はあるが、米中は競争関係まで。戦争をしてまで、と中国は米に対して思っていない」
反町氏「中国のロシアの評価は?人口は1.4億人、GDPは韓国以下なのに」
増「軍事面では中国は露を評価していたと思われるが、この度の侵攻で下げた可能性がある。ただ、だからといって『公式としてロシアの評価を下げる可能性は低い』です」
反「なぜ?」
増「習氏とプーチン氏は39回も首脳会議をしている。つまり習政権はロシアとの関係を重視している。そこで露の評価を公式に下げると、結果的に習氏の批判につながるので、中国政府は露の評価自体をしないだろう」
反町氏「ロシアの沸点がわからない」
山添氏「『急に暴力的になった』というのはプーチン政権になってからではないか?と思えます。スターリンやレーニン時代にも残虐的なことはあったのですが、『急に』というのはなかったように思えます」
神保氏「ウクライナ侵攻は、プーチンfactor(要因)なのか?、それとも2/21の会議の映像に出たクレムリン宮殿にいた主要幹部全部がfactorなのか?」
増田氏「プーチン要因なのかもしれないが、長い歳月でプーチンの考えが実行できるようになっていた節がある」
その他
反町氏「ロシアへの制裁国、四十数か国から増えませんよね?」
私見→国連あるいは第3者機関が、ロシア軍がウクライナで行った民間人への虐殺暴行を立証できれば、フェイクと思っていた国々が考え方を変える可能性はある。ロシアの言うフェイクのまま、終わらせてはいけない
メール「中国の一帯一路としてのウクライナをどうしたい?」
増田氏「戦争前はインフラ事業を中国が行っていたのでそのように考えていましたが、今は中道、中立の考えだと思います」
メール「覇権主義、ロシア、プーチンを一方的に非難していませんか?ヒトラーは民主主義から生まれていますし」
山添氏「今の戦争は非難しています。ただ、ヒトラーを生んだ社会、プーチンを生んだ社会を検証する必要がある、と言っただけで、覇権主義が悪いとは言っていません」