6/8 テーマ
ゲスト
高橋杉雄(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 防衛研究所防衛政策研究室長
小泉悠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
抜粋
高橋氏「ロシアとアメリカとの攻撃の優位性(順番)が違うのでは?と思うようになった。ロシアは国防省のような軍事施設が一番上、民間施設が一番下ではないか?と。だから病院や劇場といった民間施設から攻撃をしているように見える。一方アメリカの考えなら、まず軍事拠点から攻撃して、民間施設はいよいよ最後の局面にならないと攻撃しない」
小泉氏「現状はロシアもアメリカもお互いに抑制、相互抑止が効いていると思う。この程度ならというお互いの様子を見ながら侵攻、武器援助をしていると思う。ロシアが核を使うかも?や、中枢機関を攻撃したらアメリカがより強い攻撃をしてくるかも?とロシアも恐れている」
高橋氏「ハイマースと多連装ロケットシステム(MLRS)は同種。クラスター弾を搭載していたMLRSは多くの戦車を破壊できたが、今は誘導弾の搭載なので以前ほど脅威ではない。仮にクラスター弾を使ったとしても約10%が不発になるので自国内での使用にはリスクあり」
小泉氏「どちらかが圧倒的に不利な状況にならない限り、停戦交渉は始まらないと思う。なぜなら交渉と言いながら、ロシアは、ウクライナにNATOに入るな、中立化、非ナチ化など不当な要求をするはずなので、それらを飲めないウクは交渉に入りたくないはず」
その他
反町氏「自衛隊OBの方を迎えた時、北海道の話になったのですが、ロシアはレーダー施設を狙っているという話になりましたが」
小泉氏「今回のロシアの傾向からすれば、北海道に侵攻した場合、先に民間施設を破壊して、『日本人は降伏せよ』と思わせる可能性があります」
メール「ウクライナがNATOに入らなければ戦争にならなかったのでは?」
小泉氏「私は違うと思う。ウクライナがNATOに入ろうとしたからロシアが怒ったというより、ロシアの民族主義的なものがきっかけに思う」
メール「ロシアはウクの東部で終了ですか?」
小泉氏「東部の占領で終了する可能性がありますが、最終目的がウクを以前のソ連のようにロシアの一部にしたい、とプーチン(楽天市場で探す ・ amazonで探す)が思っているならキーウを狙う可能性もあります。侵攻の目的が土地なのか、ウクの統治なのかはまだはっきりしない。さらにロシアが東部を占領した場合、その時のロシアに余力があるかどうかも影響すると思います」
その他
・時間が余ると食べ物系の話に突入する反町さん。それを笑顔で「その辺で」と言う新美アナ
・小泉氏「プーチンがなぜ2024年の大統領選の前にウクライナ侵攻(楽天市場で探す)をしたのか理解できない」
個人的に→プーチンの病気説が事実なら、今のうちに歴史に名を残したい、と思ったのでは?と思う。仮に病気ではなかったとしてもクリミア半島を確実なロシア領にしたいのでは?
6/9 テーマ
ゲスト
増田雅之(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 防衛省防衛研究所政治・法制研究室長
山添博史(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 防衛省防衛研究所米欧ロシア研究室主任研究官
神保 謙(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 慶應義塾大学総合政策学部教授
抜粋
反町氏「中国が台湾への侵攻するハードルは上がった?下がった?」
増田氏「上がったと思う。『日本で』日米同盟の強化をバイデン大統領が言った点。有事の際に介入するかの質問でYesと言った点。また日本で防衛力強化の話が進んでいることから。興味深かったのは、日米共同会見が始まる前から中国外務省がコメントを出していた点。通常は会見後に言うので。おそらく、中国にとって『日米同盟がさらに強くなったことを感じた』でのはないか?これは、大統領が日本でYesと言った点が大きい」
増田氏「米露は対立関係はあるが、米中は競争関係まで。戦争をしてまで、と中国は米に対して思っていない」
反町氏「中国のロシアの評価は?人口は1.4億人、GDPは韓国以下なのに」
増「軍事面では中国は露を評価していたと思われるが、この度の侵攻で下げた可能性がある。ただ、だからといって『公式としてロシアの評価を下げる可能性は低い』です」
反「なぜ?」
増「習氏とプーチン氏は39回も首脳会議をしている。つまり習政権はロシアとの関係を重視している。そこで露の評価を公式に下げると、結果的に習氏の批判につながるので、中国政府は露の評価自体をしないだろう」
反町氏「ロシアの沸点がわからない」
山添氏「『急に暴力的になった』というのはプーチン政権になってからではないか?と思えます。スターリンやレーニン時代にも残虐的なことはあったのですが、『急に』というのはなかったように思えます」
神保氏「ウクライナ侵攻は、プーチンfactor(要因)なのか?、それとも2/21の会議の映像に出たクレムリン宮殿にいた主要幹部全部がfactorなのか?」
増田氏「プーチン要因なのかもしれないが、長い歳月でプーチンの考えが実行できるようになっていた節がある」
その他
反町氏「ロシアへの制裁国、四十数か国から増えませんよね?」
私見→国連あるいは第3者機関が、ロシア軍がウクライナで行った民間人への虐殺暴行を立証できれば、フェイクと思っていた国々が考え方を変える可能性はある。ロシアの言うフェイクのまま、終わらせてはいけない
メール「中国の一帯一路としてのウクライナをどうしたい?」
増田氏「戦争前はインフラ事業を中国が行っていたのでそのように考えていましたが、今は中道、中立の考えだと思います」
メール「覇権主義、ロシア、プーチンを一方的に非難していませんか?ヒトラーは民主主義から生まれていますし」
山添氏「今の戦争は非難しています。ただ、ヒトラーを生んだ社会、プーチンを生んだ社会を検証する必要がある、と言っただけで、覇権主義が悪いとは言っていません」
6/10 テーマ
ゲスト
石破茂(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元防衛大臣
森本敏(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元防衛大臣
抜粋
森本氏「弾薬庫を増設したいが反対が多い」
石破氏「自衛隊には観音開きの船がない。台湾有事の救出どうする?民間船には依頼できない」
森「台湾は国ではないから接岸できず」
石「シンガポールに行った時、中古ドイツ戦車のみ。節税で」
石「弾薬は充分にありますと言うのが大臣」
石破氏「隊員や民間人が負傷した場合の救護体制は?例えば救急車は防弾仕様にすべきなのかどうか?といった所まで想定しておく必要がある」
6/13 テーマ
ゲスト
隈部兼作(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) ロシア・ユーラシア政治経済ビジネス研究所代表取締役
東野篤子 筑波大学教授
高橋杉雄 防衛研究所防衛政策研究室長
抜粋
隈部氏「たしかに世界的に原油高になっているのでロシア産の石油の値段・売り上げも大きくなって、ロシア経済はプラスになりそうに見えるが、非石油業、主に製造業が今後危うく、海外からの半導体などの輸入品の調達がロシアにとって難しくなってきている。つまり非石油業が大幅にマイナスになると思われます。」
反町氏「プーチンは主権国家と植民地の二元論しかないという思想ですが」
高橋氏「おそらくロシアとアメリカが主権国家で、中国ですらそこに入らないかも」
反「なら日本は?」
高「主権国家ではない、でしょうね」
反「プーチンは極端な国家感と思う」
原油だけでなく小麦も、外交上の武器にしたロシア。 またプーチンはあえて「ロシアの未来は明るい話」を若者に話したような気がする。プーチンの本音は「ロシアの未来が不安」なのかもしれない。
メール「ウクライナ侵略の報道に飽きないようにするには?」
東野氏「ウクライナは今20%を占領されています。もし、日本が20%占領されたら、とわが身として考えることです」
新美アナ「飽きないように、この番組でも取り上げていきます」
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スタートアップ企業の定義
・誰も考えつかないアイデアをもつ
・短期で成長する企業
たしかに良いアイデアを持つ企業が誕生する可能性は秘めているし期待したいが、正しく審査しないと給付金詐欺のようにだまし取られるし、政府が支援しても成功するとは限らない
真田氏「若い芽が摘まれやすい」
私見→会社や店を作ったら、販路拡大のために組織や団体に加入する流れが昔からある。いい面もあるが、入らなかったら妨害を受ける可能性もあるのでは? 結局、それが「先輩にならわないと商売ができないという日本古来の風習」
私見:景気対策も大事だが、少子化対策を本気で取り組まないと、イーロンマスク氏の言う「日本消滅」が現実味を帯びる。 派遣社員を正社員にしてから所得倍増案を提議すべきだったと思う。でないと、人生設計できない人が多そう。 海外流出する研究者の歯止めも議論を。