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ロシア軍が焦土作戦か プーチン“脅し”真意 高橋杉雄×小泉悠対論
ゲスト
高橋杉雄 防衛研究所防衛政策研究室長
小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
抜粋
高橋氏「ロシアとアメリカとの攻撃の優位性(順番)が違うのでは?と思うようになった。ロシアは国防省のような軍事施設が一番上、民間施設が一番下ではないか?と。だから病院や劇場といった民間施設から攻撃をしているように見える。一方アメリカの考えなら、まず軍事拠点から攻撃して、民間施設はいよいよ最後の局面にならないと攻撃しない」
小泉氏「現状はロシアもアメリカもお互いに抑制、相互抑止が効いていると思う。この程度ならというお互いの様子を見ながら侵攻、武器援助をしていると思う。ロシアが核を使うかも?や、中枢機関を攻撃したらアメリカがより強い攻撃をしてくるかも?とロシアも恐れている」
高橋氏「ハイマースと多連装ロケットシステム(MLRS)は同種。クラスター弾を搭載していたMLRSは多くの戦車を破壊できたが、今は誘導弾の搭載なので以前ほど脅威ではない。仮にクラスター弾を使ったとしても約10%が不発になるので自国内での使用にはリスクあり」
小泉氏「どちらかが圧倒的に不利な状況にならない限り、停戦交渉は始まらないと思う。なぜなら交渉と言いながら、ロシアは、ウクライナにNATOに入るな、中立化、非ナチ化など不当な要求をするはずなので、それらを飲めないウクは交渉に入りたくないはず」
その他
反町氏「自衛隊OBの方を迎えた時、北海道の話になったのですが、ロシアはレーダー施設を狙っているという話になりましたが」
小泉氏「今回のロシアの傾向からすれば、北海道に侵攻した場合、先に民間施設を破壊して、『日本人は降伏せよ』と思わせる可能性があります」
メール
メール「ウクライナがNATOに入らなければ戦争にならなかったのでは?」
小泉氏「私は違うと思う。ウクライナがNATOに入ろうとしたからロシアが怒ったというより、ロシアの民族主義的なものがきっかけに思う」
メール「ロシアはウクの東部で終了ですか?」
小泉氏「東部の占領で終了する可能性がありますが、最終目的がウクを以前のソ連のようにロシアの一部にしたい、とプーチンが思っているならキーウを狙う可能性もあります。侵攻の目的が土地なのか、ウクの統治なのかはまだはっきりしない。さらにロシアが東部を占領した場合、その時のロシアに余力があるかどうかも影響すると思います」
その他
・時間が余ると食べ物系の話に突入する反町さん。それを笑顔で「その辺で」と言う新美アナ
・小泉氏「プーチンがなぜ2024年の大統領選の前にウクライナ侵攻をしたのか理解できない」
個人的に→プーチンの病気説が事実なら、今のうちに歴史に名を残したい、と思ったのでは?と思う。仮に病気ではなかったとしてもクリミア半島を確実なロシア領にしたいのでは?