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テーマ
NATO決断と露思惑 ウクライナ戦況を分析 畔蒜泰助&高橋杉雄ほか
ゲスト
畔蒜泰助笹川平和財団主任研究員
高橋杉雄 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長
抜粋
・畔蒜氏「インドネシアにとっては米中の対立の影響が大きい。中国か米国かを選択する必要が出るのを恐れている。ロシアの兵器が存在することで、中国側にもアメリカ側にもつかなくてすんでいたのに、もしロシアが大敗すると、2国のどちらかに近寄らなければならない、という、自分達の国益をインドネシアは優先すると思う」
・反町氏「ウクライナとロシアの軍事バランスは?
高橋氏「兵力はウクが70万、ロシアが20万と兵力でいえばウクが上なのですが、火力でいえばロシアが上といったバランスで均衡が保たれていると思います」
・畔蒜氏「ロシアは南部のロシア化を狙っているのですが、必ずしもうまくいっているとはいえない部分がある。ヘルソンの親ロシア派の政治家が、ロシア化に抵抗する運動「パルチザン」によって殺害されたというニュースがありました」
2022/6/25 CNN 占領下のヘルソンで親ロシアの政治家殺害、抵抗運動が関与
https://www.cnn.co.jp/world/35189497.html
抜粋
(CNN) ロシア国営のRIAノーボスチ通信は24日、ロシア軍が占領するウクライナ南部ヘルソン市で同日、ロシア側が任命した政治家が「テロ攻撃」を受け、殺害されたと報じた。
一方、同市のウクライナ側当局者はこの責任者の死亡への関与を認めた。市長顧問はSNS上で同日、「我々のパルチザンが新たな勝利をつかんだ」と主張。「親ロシアの活動家と裏切り者が乗った車が朝に起きた爆発で吹き飛ばされた」と述べた。
・高橋氏「中国のICBM、北朝鮮のミサイルはヨーロッパに届きます。そういう意味で中国や北はNATO加盟国にとっても脅威です。NATO加盟国は『ミサイルが届く』ことを意識しているはずです」
・畔蒜氏「東南アジア諸国に武器を輸出をしているのはロシアが1位です」
・長野アナ「この戦争を歴史的に見て」
高橋氏「1990年から30年くらいは、平和な世界になってグローバリゼーションの時代になったと思われていたが、これからは世界のどこかで、核戦争とは言わないがなんらかの戦争が起きている世の中になるかもしれません」
・私の提言
畔蒜氏「これから数か月のロシアの動向を注視」
高橋氏「ロシアはこの一カ月で火力戦をしています。それに対しウクイナがどのように応戦するのか?欧米がより強力な武器を供与するのか?を注視したい」
・メール「今の戦争でロシアは、敵国を増やし世界的に見て不利になっているはずなのに、なぜロシア国内でプーチン批判が起きないのですか?」
畔蒜氏「今のモスクワを見ても物価が多少上がった位で、それほど生活に変化がないので、ロシア国内でプーチン批判が高まる様子はない」