6/29 BSフジ・プライムニュース
テーマ
西側VS露の対立激化へ NATOが防衛力強化 侵攻後プーチン初外遊
ゲスト
杉山晋輔 前駐米大使 元外務事務次官
兵頭慎治 防衛研究所政策研究部長
抜粋
反町氏「中国はロシアがさらに弱体化するのを待っている?ジュニアパートナー化したいと思っている?」
杉山氏「まず、2021年まで米国にいた立場でいえば、トランプ政権、バイデン政権ともに防衛白書に『これからの世界は専制国家対民主国家と明言している。それに中央アジアでも南アメリカでもなく、アメリカは中国のあるアジアを見ていると書いてあったし、かつてのアメリカ一国ではなく同盟国とともに対応する』と明言していた。アメリカは中国を見ている。話を戻すと、中国とロシアが結託するのではなく、中国がロシアを飲もうとしている」
兵頭氏「中国はロシアをジュニアパートナー(立場の低い相手)よりもさらに低いと見ている可能性、そしてそのタガが外れそうな節がある」
杉山氏「世界10位になった韓国が、仮に中国寄りになったら、もはや独自性はないのでは?そもそも昔から朝鮮半島は中国寄り。それに大統領が変わる度、最初の2年は良好でも残り任期は違う一面になったりしている。ユン大統領が必ずそうなるとは言ってませんが」
ロシア下院議長の言う「新たなG8」
杉山氏「G7は必要とされて集まった国々であり、ロシアのG8と意味合いが違う。日本と友好的な国なら切り崩せる可能性がある」
兵頭氏「テレグラムでの発表である点も含め、本当に実現できるのかどうか?」
反町氏「誰がどう見ても中国とわかるのに、なぜ岸田さんは中国と言わない?」
杉山氏「想像だが内容でわかるならあえて中国と言わないのでは?モディ首相と同様に。北方領土に対し『法的根拠のない形での占領』から『ロシアに不法占拠されている』に日本政府が変えたように、言い方を変えるのは外交ではあること」
参考資料 朝日新聞
「安倍政権では領土交渉を抱えるロシアに配慮し、「法的根拠のない形で占領」との表現を使ってきたが、ロシアに不法占拠されていると従来の表現に戻した」
杉山氏「国連が出す経済制裁はすぐに効果があることはない。効果があったとされるのは、アパルトヘイト(人種差別制度)を実施していた南アと、核開発を続けていた北朝鮮ぐらい。ただし、どちらの場合も完全といえるものではなかった」
メール
メール「日本がNATOに入る?」
杉山氏「カナダとかは欧米という流れで入っているが、日本の参加はあっても加盟はないと思う」
兵頭氏「地理的にないと思うし、もし戦争があった時に日本も参加しないといけなくなるので、加盟はないと思う」