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ゲスト
松川るい(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 自民党参議院議員 党副幹事長 国防部会長代理
李相哲(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 龍谷大学社会学部コミュニティマネジメント学科教授
西野純也(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 慶應大学法学部政治学科教授 中曽根平和研究所上席研究員
抜粋
反町氏「北朝鮮は韓国の宣伝放送を聞くの?」
李氏「境界線には軍の7割が常駐、若い軍人もいる。夜になると何もない。ただ北では韓国の音楽を聴くと罰せられるが、境界線の軍人は自然と耳に入るから仕方がない。だから北朝鮮は国内の文化を乱す韓国の放送は嫌い」
西野氏「30kmも届くとは思わないが、性能が上がったのでそれなりに聴こえているとは思う」
李氏「言われたようにチャンネルは固定されているから、韓国の宣伝放送は聴けない。ただ脱北者団体がラジオを送っているので、隠れて聴いている人はいる。ただ見つかると確実に捕まる」
李氏「北は核を持つが韓国は無い。その対抗措置として宣言放送がある」
松川氏「北朝鮮が一番不快なのは、韓国の現状を北の国民が知ることで、韓国のK-POPが世界を席巻していることや経済的にもこれだけ差をつけられているという現実は隠したいのだと思う」
ビラ風船
西野氏「文前大統領では風船を飛ばせなかったが、ユン政権では飛ばしても止められることがないから脱北者団体はしている。北朝鮮に向かう風を見て。なぜ汚物なのかといえば、ビラ風船が北にとって最も汚い物、だから南には汚物を飛ばしている」
西野氏「さすがに平壌には届いていないでしょうが、平壌に運ばれているとは思う。まず、韓国のビラ風船の撤去にかかる費用を抑えたいのでしょう。それにビラが金総書記の血統そして地位に関わる内容なので不快」
李氏「金ヨジョン氏が南北のビルを破壊したでしょ?それは韓国のビラ風船への対抗だった。それだけ北は怒っていた」
李氏「北朝鮮国民の中には飢餓なのになぜミサイルをという不満があり、金氏は『朝鮮半島はいつ戦争が始まってもおかしくない』と今日まであおってきた。そして先日の軍事偵察衛星で失敗した金氏の不満を韓国に汚物でぶつけた」
反町氏「世論を抑えるためでも?」
李氏「前回汚物を飛ばした後、韓国政府内で会議があり宣伝放送(拡声器)の再開を決めたと公表。それに反応した北朝鮮は『汚物風船を飛ばすのを中止する』と言った」
李氏「18発連射のミサイルのニュースがあったと思うが、北はこれを『韓国の軍基地を狙える』と言った。さらにGPSをかく乱した。この2つは休戦協定違反なんです。韓国はこれまで経済制裁をかけても有効ではなかったから、非軍事的な拡声器の宣伝放送で対抗するのが有効と」
西野氏「本来、北朝鮮は兵士を警察に投入したいのに、ビラの回収に人員を取られている」
李氏「北朝鮮は繁栄した今の韓国を国民に知られたくない。38度線に4つの道があり全てに地雷がある。それは防衛ではなく、北の民が韓国に行かないようにする措置」
西野氏「かつて韓国の拡声器(周辺)を攻撃されたことがありましたが、もし両国がこのまま応酬合戦になった場合、また拡声器を攻撃を受けるようなエスカレーションする可能性はある」
西野氏「どの国においても、相手がどの国であれ、軍事力を持った上で交渉すれば力の均衡は図れるわけで、(ここまで軍事力を持った)北に対し韓国が軍事力を強化していったとしても、万が一のために交渉のチャネルを持っておく必要はあると思う」
反町氏「今後の日朝関係は?」
西野氏「北朝鮮において今、日本を重視しているとは思えない。ただ、もしトラになった時に(かつて破談したトランプ(楽天市場で探す ・ amazonで探す)氏の再選で)北が日本を重視した方が良いと判断すればの話、です」
もしトランプ氏が再選したら
李氏「北朝鮮は打開できると思うかもしれない。ただアメリカ政府内で『北の核保有国を容認』する人達が一部いる。北が核を1発でも持ってしまうと、日韓は困ると思う。その一方で核を捨てるか?となると、捨てる事=金政権崩壊の意味だから無い」
李氏「トランプ氏はノーベル平和賞を狙っているらしいので、北朝鮮に非核化を要望するかもしれないが、実際は簡単ではないでしょう」
西野氏「北はユン政権を嫌っているので、韓国抜きで日米に接近する可能性はある」
反町氏「核ドミノについて」
松川氏「北が核保有国を目指しているので、韓国は日本と違って核アレルギーが少ないので、もし核の傘が無いと思ったら、右派に限らず左派も含め核保有国になるかもしれない。左派の方が推進寄り」
李氏「北朝鮮の軍事力はこれまではハッタリがあったので大したことはなかった。ただし、ロシアは、軍事協力することによって北朝鮮が東アジアでかき乱すことを期待している可能性はある」
提言:半島情勢緊迫に日本の備えは
松川氏「シャングリラでの、日米韓の進化」
李氏「核を議論せよ」 西野氏「日韓米。日韓を軸に日米強化」
反町氏「もしトラに備えてね」
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ゲスト
小池百合子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 東京都知事(前半)
佐藤正久(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元外務副大臣(後半)
寺門和夫(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 日本宇宙フォーラム宇宙政策調査研究センターフェロー(後半)
小原凡司(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 笹川平和財団安全保障研究グループ上席フェロー(後半)
抜粋
少子化対策の話で 小池都知事「昔で言うサザエさん、今でいうSPYxFAMILYのような家族」
反町氏「それ、他局ですね」 小「あ、ごめんなさい」 →スパイファミリーの知名度がここまで上がったのは喜ばしい
候補者40人について
小池都知事「(掲示板等)選挙費用がふくらみますけど、民主主義なので仕方ないですよね」
反町氏「どっかの国みたいに立候補できないようにすることはできませんからね。ただ政見放送が永延と」
小「良かったねフジテレビで」
反「うち、やるのかな」
小池都知事「都議会議員さんって都民の代表なので。応援して下さるなら。それに確認団体がたくさんいるんですよ」
反町氏「つまり、応援してくれる議員さんは歓迎します、ということですよね」
反町氏「嫌な質問かもしれませんが、ゴメンなさいね。「学歴問題について今言うべきでは?」というメール」
小池都知事「証明できるのはカイロ大学のみです。それ以上でもそれ以下でもありません、一生懸命勉強しましたから」
反町氏「蓮舫さんは、小池さんに(立候補の)挨拶に来ましたか?」
小池都知事「それはないです」
私見
・都知事選に立候補を表明したその日の夜に BSフジ プライムニュース に生出演する #小池都知事。 タイミングを狙ったかのようなプロモーション、ブランディングがうまい
・小池都知事と反町氏の対談を見ていて、 やはり国会議員や首長(知事、市長)は「それなりの頭の良さ、知識を持つ人」を求めたい。 単に「知名度はあるが知識が乏しい人」はそれらの職には不向きだと思った
・都知事選と政党をからめて言う、元立憲民主党参議院議員の蓮舫氏。 冷静な判断をされる都民なら「政党のことよりも、公約などを見て一票を投じられる」と思う
・東京は日本の首都、それゆえに「海外から見ても恥ずかしくない人が都知事」になって欲しい ただ、候補者が40人近く、というだけで優秀な人材が集まりやすいのが東京らしい。あとは都民が慎重に選ぶだけ どこか地方の村長さん、退任を明言したのに候補者ゼロで再任、気の毒
反町氏「この2年おきに中国が宇宙で実績を積んでいるのは?」
佐藤氏「中国は宇宙全体の覇権は狙っている。米国のGPSだとミサイルの制動も変えられるということで自前で持つし量子通信は世界唯一。とくに月の裏側の水、これを中国は求めている。一方、アメリカは火星」
中国は月の裏側に直接通信できない、ということで「データ中継衛星、ジャッキョウ2号」を月に周回させた上で、月の裏側の土の採取を実現させています
寺門氏「地球と月の往復で最低で2秒、機器の遅延も含めて最低でも4秒かかる。そうなると地球からコマンドを送っても2つの衛星をドッキングさせるのはできない。よって2つの衛星同士だけでドッキングさせた、これが世界初の中国の技術だ、ということなのでしょう」
佐藤氏「なぜ月の裏なのか?だと思う。悪事って人から見えない所でするでしょ?なぜ表ではないのか?つまり習近平政権だからここまで到達しているだけかもしれないので、もう少し冷静に見る必要があると思う」
寺門氏「月にあるヘリウム3を使った発電所を月面に作ってそれをビームで地球に送信するという話で、理論自体は前からある。月の方が地球より濃いから発電量が多い可能性はある」
佐藤氏「つまり中国は月を中継基地にしたいわけ。とにかくこういったことをして、月の覇権は中国のものだと言って、深宇宙(より向こうの宇宙)を握りたい。それを知っていたから米国はISSから中国を排除した。だから中国は単独でしている」
寺門氏「たしかに中国の宇宙技術はスゴイです。でも中国は、米国ロシア、ソ連を含めて、彼らのしたことの後追いなんですよ」
寺門氏「米国が採取した月の石と、この中国が採取したサンプルは場所が違うんですよ。ですから、科学者の見地でいえば中国のサンプルには興味がある」
小原氏「ロシアは宇宙分野では中国とは連携していない。なぜなら連携すれば技術を中国に提供せざるを得ないかもしれないから」
佐藤氏「ウク侵攻があるがISSでは2028年までは米露連携をすることに。ただ経済制裁でロシアの民間ロケットの回数は減った」
寺門氏「ISSの露のモジュールの耐用年数が近いので、それまで露は連携することになっている。そもそもロシアから中国の宇宙ステーションには飛ばすことができない。軌道上、帰ってくることができないので」
小原氏「中国は2021年軌道上に爆薬搭載の衛星を飛ばしてコマンドを送れば投下させる実験は成功している。また海上地雷のように、AI(楽天市場で探す ・ amazonで探す)、自立制御型の爆薬を深海や宇宙で開発中ではないかとされていて、今が爆発すべきと自己判断できて爆発するとのことで、ただ米国軍人は倫理上問題があるので開発していないと言っていた。ただ、中国が開発するなら米国でもできるとも言っていた」
反町氏「NPT(核不拡散条約)のように、米中が宇宙開発でも連携すればお互いを監視すれば、制御できるのではないかと」
佐藤氏「アルテミス計画自体は西側が原案ですし、中国のIT半導体メーカー(ファーウェイなど)を米国は排除したでしょ。だから難しいと思う」
小原氏「中国はアメリカから抑え込まれていると思っている、だから月など宇宙では中国は覇権を取りたい。元々中国王朝は寛容で、それなりのことをすればそれなりにお返しをするというのが中国なので、中国の宇宙開発(ステーション)に頼る国々が増える可能性はある」
メール「月の開発が進むと危険では?」
寺門氏「まず、月から大量に採取して持って帰らない限り心配は無用で、月面開発程度なら月の質量が大きく変わることはないので大丈夫と思う」
メール「習近平氏の独断で宇宙開発が進むのは危険では?」
小原氏「その考えは習氏の時代だけではありません。1986年鄧小平氏の頃、有人飛行に成功していますし、ロケット・核弾頭・衛星の開発と成功をその頃から目指しています。昔からです」
提言:中国「宇宙強国」の野望に日本は
佐藤氏「デカップリング。中国に軍事転用させないように」
寺門氏「国際的合意の形成。アルテミス計画のように」
小原氏「各国と協力するための基盤の確立を」
メール「月に住めますか?」
寺門氏「昼は150℃、夜は-200℃。それに耐えられる施設の開発が必要ですし、付随する技術が多く必要です」
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ゲスト
小野寺五典(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元防衛相 自民党安全保障調査会長
手嶋龍一(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 外交ジャーナリスト
小木洋人(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 地経学研究所主任研究員
抜粋
「米艦を日本の造船所でメンテできるように」
理由
・米国では溶接工不足により造船所自体が減少
・東アジアで活躍している米艦は、その地域でメンテをした方が効果的であり、即応性向上で防衛上メリット
・兵装や原潜など、対応できない場合あり
・ドッグ不足の懸念
・修理費はちゃんと米軍に請求できます
米艦のメンテにおいて日本政府として
・造船所の数、規模、溶接工などを強化する必要がある
・造船所自体、景気の良い所もあれば悪い所もあるのでバランスを取る必要が
・セキュリティ(楽天市場で探す)ークリアランスを造船所に求める事を想定
日米共同開発のF2戦闘機
小野寺氏「アメリカに行った時にF2があったので聞いたら『日本から持ってきました。ココ(米)でしか直せないので』と驚いた」「F2でこういう経験をしたから日英伊の共同開発に踏み切った」
反町氏「共同ながら記録すら残せないF2惨敗の歴史」
手嶋氏「ブラックボックス、ブラックコードが多いので」
小木氏「F2は日本しか買わない機体」
日英伊、次期戦闘機共同開発
小野寺氏「あとで色々言われたくないので米国に伺いをたてたら、政府はいいよという返事だったが、軍需産業の人達と話すと『本当に造れるのか?』と。他方、米国はF22の次期戦闘機(NGAD構想、有人・無人)を開発中なので、日本は急ぐ必要がある」
小木氏「これまでの自衛隊機はアメリカ依存だったので、仮に米の航空企業が倒産した場合なども想定し、対米依存を下げる、という防衛産業全体のリスク分散の意図が日英伊共同にある」
手嶋氏「GCAP(日英伊共同開発)に参加する日本企業の人に話を聞くと『正直、自信が無い。ただ日本政府からの要請なので』と」
反町氏「研究所がこれから日本にできるというタイミングなのにGCAP」
防衛費5年で43兆円
小野寺氏「たしかに43兆は防衛費として使われますがその技術はその後、民間に届いて我々の生活にも役立つはずです。例えば砲身の検査技術から胃カメラ、ゼロ戦の薄い外板の振動抑制が新幹線に、F2戦闘機の複合材は民間機に、ETCはF2の技術から」
※ゼロ戦の外装を薄くした結果、振動に弱く、そのままだと空中分解する。ですので振動を抑えつつ接合部分が外れないようにした技術が当時あった。その技術は、新幹線の底板の振動抑制に活かされた。
提言:日本の存在感を示すために
小野寺氏「技術力。防衛装備などを相手国に使ってもらう」
手嶋氏「新しい発想で日本の防衛予算を」
小木氏「実益と行動。日米でそろそろ協議を止め実益を」