BSフジ プライムニュース・5/9,10,11放送分

最終更新日 2024年9月9日

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5/9 テーマ

小泉×高橋が徹底分析 ロシア戦勝式典を速報 プーチン演説で何語る

ゲスト

高橋杉雄(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長


小泉悠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 東京大学先端科学技術研究センター専任講師

 

抜粋

小泉氏「以前、徴兵したじゃないですか?あの時、ロシアのIT技術者の1割が出国したと聞いています。ですから、ロシアも徴兵しづらいのではないかと思われます。また、ドローンの件ですが、あの件の後、ロシアが静かなので、ひょっとして『白旗作戦ではなく』、撃墜したものの、どうすべきか議論した結果、とりあえずウクを批判はしたが、これ以上、批判するのはやめておこうとなっているのかもしれません。」

 

ロシアの対独戦勝軍事パレードについて

小泉氏「いつもならナレーションがあるのに今年は無いから、一般人にはわかりにくい。大戦の頃の歴史的な車両が出ている」

高橋氏「端的にいえば、北朝鮮の方が派手ですよね。迎撃戦車は無い、最新のT14も無い。出払っている可能性」

 

ロシア軍が使った白リン弾

反町氏「バフムトでロシア軍は白リン弾を使ったじゃないですか?あれって市街地での使用は違反ですよね?」

高橋氏「国際法で禁止されています。それなのに各国が黙っているのも問題です」

5/7 BBC ロシアがバフムートで白リン弾使用か ウクライナが映像公開

https://www.bbc.com/japanese/65515690

 

キーウ上空でパトリオットでキンジャールを落とした件について

高橋氏「極超音速ミサイル・キンジャールの射程は500kmなのでスペック上、撃ち落とすのは問題はない。レーダーの向きによっては防げないので、黒海など多方から打ち込まれると危ない場合がある」

小泉氏「パトリオットすべての弾を都市防空システムに当てているのではなく、大半は前線で、ギリギリの数を都市防空に使っている可能性が」

 

提言 ウクライナ侵攻(楽天市場で探す) 今後の注目点

高橋氏「ロシアの次の手。ロシアの苦しい所が見られるようになったので、それがさらなる動員か中国からの支援を得るのか注目したい」

小泉氏「G7。日本が議長国であるが、日本は慌てないこと」

 

メール ロシアの言うようにドンバスで虐殺はあったのか?

小泉氏「そういった事実は無いです。ドンバス地域にはOSCE(欧州安全保障協力機構)の監視団が入っていて、その間におけるドンバスの死者は過去最低の25人。この数字を見ただけでも虐殺があったとは言えません」

 

メール 「ロシアによる核脅威が身近です。米韓、日米の核共有について」

高橋氏「米韓の核共有の話は、あれはアメリカが韓国に歩み寄っただけだと思います。なぜなら文在寅政権の5年間、核協議すら無かったわけで。そもそも核共有の議論が出たとしても、韓国は対北、日本は対北対中と数が違うので」

 

その他

「ワグネルって非合法なんですよ。彼らの要求を役所が応えているようなもので、日本で言えば(暴)の要求には応じましょうと商店街に書いてあるようなもの」


5/10

テーマ

NATOが東方拡大へ アジア進出の狙いは? 東京事務所に中国反発

ゲスト

小野寺五典(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 元防衛大臣 自由民主党安全保障調査会長 衆院議員

宮本雄二(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 元駐中国大使

鶴岡路人(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 慶應義塾大学准教授

 

抜粋

小野寺氏「NATOが中国に脅威を感じているという話を聞いた時から日本政府はNATO側に事務所を置いていて、偽情報、サイバーといった分野で情報共有できればと思います」

宮本氏「中国自らが、大国になったことでNATOから脅威に思われていることを自覚しないとダメ」

 

小野寺氏「安倍総理(楽天市場で探すamazonで探す)はかねてから『仲間が多い方が良い』と言われていてクアッドもそうなのですが、欧州でいえばEUかなと思っていたら『NATOだ』と言われていた」

 

宮本氏「中国は自分達に対するもめごとはなるべく小さくしつつ、時間稼ぎをしていれば、いずれ中国にとって有利な世界になるというつもりなので、中国はグローバルサウス含め各国へ対策をしている」

 

鶴岡氏「フランスの空母の動力が原子力だったので、日本には寄港できないと判断し、韓国に寄港したとのことです。ですので、早めに政治議論すべきだと思います」

小野寺氏「寄港に反対される方がいますが、私はぜひ日本に寄港して欲しいと思います」

 

宮本氏「中曽根総理の時、欧州の安全保障は日本の安全保障と直結だということを明記されていたので、当時、外務大臣だった安倍さんはそれをご存じだったのが(日本がNATOに関与すべきという考えの)始まりだと思います」

 

小野寺氏「東北の震災の時、中国の方を中国に送り返したら感謝されましたが、その後、防衛大臣になった途端変わりました」

宮本氏「小野寺さんは(中国の)ブラックリストに入っていませんよ。軍事の専門家として向こうもわかっているはずですよ」

 

→拘束されると困ります

 

反町氏「なぜイギリスがクァッドに関与したがるのですか?」

鶴岡氏「まずEUの離脱がきっかけです。EU以外のよりどころを求めていると思われます。で、オーストラリアの原潜、日本の水中ドローンという部分でイギリスが関与したいと思われます。また、香港のことで中国に裏切られたという、じくじたる思いがあるからです」

 

提言・いま日本に必要な安保戦略

鶴岡氏「多様な発想。アメリカはもちろんアメリカ以外の国との協力が必要。世界変化は激化」

宮本氏「究極の危機管理。コロナも含め」

小野寺氏「AUKUS(米英豪)に日本も参加して JAUKUSに」

 

メールを受けて

宮本氏「中国の報道官の発言の8割は国内向けです」

鶴岡氏「NATOの条約には『加盟は欧州のみ』と明記されているので現時点で日本は無理です」

小野寺氏「NATOの弾薬との相互互換性はあります。ただ、日本にNATOの弾薬を移送した時に通関業務が必要なので」

反町氏「有事に通関はないでしょ」

小「法律がそうなっているので、法律を変えないと」

 


2023/5/11

テーマ

紛争請負人が緊急提言 プーチン排除論に異議 停戦の行方を徹底議論

ゲスト

五百旗頭眞(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 元防衛大学校長

伊勢﨑賢治(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 東京外国語大学名誉教授

畔蒜泰助(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 笹川平和財団主任研究員

 

Q.ウクライナ侵攻の原点は?

A.畔蒜氏 クリミア併合もそうですが、ロシアとウクライナとの関係性、そして2008年4月のNATO首脳会議だと思う。ウクライナとグルジア(ジョージア)の将来におけるNATO加盟の表明。つまりNATOの拡大に対するロシアの懸念

 

伊勢崎氏「責任の賠償をロシアに負わせることはできません。なぜならそういった仕組みを今の人間では持ち合わせていないから。だからこそウクライナの被害を少しでも抑えるために一刻も早く停戦をと言っていたら1年経ってしまった」

反町氏「停戦に関わって来た伊勢崎さんにそう言われると、がっかりです」

 

伊勢崎氏「さっき畔蒜さんがロシアに戦争責任を負わせて停戦、と言われていたが、それでは絶対に停戦にならない。責任を負わせるとしたら、和平になってからの話」

 

反町氏「この戦争はウク対ロシアではなくNATO対露?」

伊勢崎氏「いや、G7」

反「日本も?」

伊「メットとチョッキ渡したじゃないですか」

五百旗頭氏「暖房類で支援も」

反「日本も当事者?」

五「当事者です。日本は侵略戦争に明確に反対しているので」

畔蒜氏「露から見れば日本は非友好国ですから」

 

反町氏「停戦から和平へのプロセスのイメージがわかない。ただ米中がからむでしょうが」

伊勢崎氏「直近の例でいえば朝鮮半島。ずっと緊張状態だが大きな戦闘にならず停戦・休戦です」

 

伊勢崎氏「日本はG7議長国でしょ。仲裁案を提示すべきですし、そのノウハウは日本は持っている」

五百旗頭氏「アジアの国々にはアメリカ中国だと支配されるというイメージがあるが日本に対してはそういうイメージがない。APECの立ち上げもそう。広島サミットは良いチャンス」

 

畔蒜氏「安倍総理の外交はインド太平洋政策をされていましたが、おそらくその先はロシアへの融和政策も考えられ、アジア地域全体の安定を目指されていたと思います。ただ、今はこういう結果になりましたが」

 

提言・日本は多極化する世界とどう向き合うべきか

五百旗頭氏「覇者(グローバルヘゲモン)ではなく良き世話役(ファシリテーター)に」

伊勢崎氏「緩衝国家の自覚を。日本は大国に挟まれている」

畔蒜氏「トラック1(政府間)トラック2(民間)、多角的な外交を」

 

畔蒜氏「仮に停戦できたとしましょう。ただその休戦中にまたロシアが攻めてくるのではないか?という懸念がウクライナ側にある。そうさせない為に、ウクに武器供与なのか、NATOが関与するといった担保が必要」

反町氏「隣にNATO加盟国ができるのはロシアは最も嫌でしょうね」



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