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高橋杉雄(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長
東野篤子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 筑波大学教授
抜粋
反町氏「もしウク支援としてアメリカが核兵器を使う時、日本にも、核を使用した責任の一端が及ぶのでは?」
高橋氏「米大統領が決めるのでそこまではない。ただ日本のために核を使う時『その責任を君は負えるか?』と尋ねられたら、返答できないと日本の総理ではない」
高橋氏「軍事大国のロシアによる戦争なので、第3国による停戦は難しい。露にしろ、武器供与をしている米国も核保有国なので。昔インドのある軍人が『アメリカと対決したければ核を持て、以上』という名言を残している」
反町氏「NATOはウクを支援しつつロシアの弱体化を狙っている?長期化も容認?」
東野氏「長期化は避けたい。ウクライナの領土の一体性をNATO日本も支援している」
反「いつまで無償支援するのかという声が出そう。支援国は?」
東「その通り。支援できるのはトルコのみ」
高橋氏「ゼレンスキー大統領はヘルソン~ドネツク~ドンバスのロシアとの攻防ライン、ここを死守する可能性がある」
反町氏「防御は耐えられる?」
高「(戦力として必要なのは防衛と比較し)攻者3倍なので」
東野氏「ゼレンスキー大統領は『クリミア半島の奪還』と言っていますが、その前段で『戦闘ではなく外交で』と言っているのにマスコミは省いている。彼の気持ちはロシア軍をクリミア半島とルハンスクドネツク地方まで追い返すことと推測」
東野氏「ヘルソンなどクリミア半島付近で核兵器を使う可能性は低いです、なぜなら水源を汚したくないから。とにかくロシアの大義名分は、ウクの南部よりも東部の占領」
T-62戦車を載せたロシアの列車映像を見ながら 反町氏「古い戦車を持ち出す意図は?」
高橋氏「おとりの可能性。T-62といった旧式をウク軍に見せる位置まで移動させ、前進したウク軍に対し、ロシア軍が後方から攻撃。そういう使い方なら旧式で充分で、ウク軍の中でも話題に」
東野氏「オデーサの港湾をロシアが封鎖しているから、ウクの穀物を海外に輸出できない。露は制裁解除を要望しているが応じるべきではない。代わりにルーマニア経由の陸路で輸送すべき。ロシアの要望に応じると露がウク批判の口実にする可能性。ちなみに制裁をかけているのは43カ国で、これはロシアの小麦が欲しい小国への情報戦」
高橋氏「ロシアはほとんどの大隊に多連装ロケット砲(BM-30スメルチ)を持っているので、戦車同士だと露が有利。だからゼレンスキー大統領はそれを欲しがっている。ちなみにNATOはそれを持っていない」
高橋氏「ロシア(の戦術、動向)の何かが変わってきた。ドゥボルニコフ司令官の任命が今頃効いてきたのでは?」
私見→同感
その他
ドイツのウクライナへの軍事供与が遅れているという話。
・ドイツ国内に反対派の声が増え、意図的に遅らせているという説
・兵器使用の訓練に時間がかかっているという説