5/1 テーマ
ゲスト
磯部晃一(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元陸上自衛隊東部方面総監 元陸将
高橋杉雄(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長
抜粋
ウクライナが中国製ドローン・ムギン5を10機飛ばし8機撃墜されたが2機が到達し炎上。 巡航速度120km/h、最大積載量25kg。最大飛行時間7H
高橋氏「10機のうち8機撃墜された件ですが、時速120kmは気球と同様に遅いのでミサイルでは撃墜しにくいのです。また、ロシアの黒海海軍は巡航ミサイル・カリブルを撃つのでウクは先手で燃料タンクを攻撃した可能性があります。また25kgはミサイルとしては小さいが、タンクを燃やすのが目的なら充分かも。」
磯部氏「2023年3月、ウクライナの軍関係者のカンファレンスに出たのですが、『戦争当初は外国製ドローンが大半だったが、現在は半数ぐらいは国産のドローンです』と」
反町氏「ドローンの爆薬は小さいので兵器としては小さいし、ウクライナが塹壕のロシア兵をドローンで攻撃する映像を流すのは戦況の報告、それともプロパガンダ?」
高橋氏「結果は出しているので、その両方だと思います」
磯部氏「ロシア兵にとっては怖いと思います。上から落ちてくるわけですし、見つけられない時もあるでしょうし。ただ、各国がドローン対策を研究をし始めているので、ドローンが戦場で活躍できるのはそんなに長くないでしょう」
高橋氏「クリミア半島を重視するのか?ドンバスを重視するのか?といった選択をロシアにさせるような戦況をウクライナがとる可能性がある。これは戦争に勝つのではなく、分断させて弱くなった方をウクは攻めに行く為」
磯部氏「同感です」
磯部氏「レオパルド2がいる第33機械化旅団が要です。そしてウクライナ軍はちゃんと準備が整ってからでないと危険。急いだ結果、破壊されまくったら欧米の供与が減速するだけ」
高橋氏「師団が必要で、戦車だけの旅団では危険」
磯「(非公表の)師団があるのかも」
・攻める側のウクライナ軍は、対戦車塹壕には橋をかけ、地雷処理戦車で除去し、その先のコンクリートの塊「竜の歯」はブルドーザーで撤去しながら進む可能性がある。
・画像の塹壕は直線だが、自衛隊ならマス目のようにする、兵の移動の為に
反町氏「航空画像を見て、竜の歯や塹壕が少ないところをウク軍は進みたいはずですよね?」
磯部氏「そういうポケットには大量の対戦車砲が並んだ罠の可能性があるので」「ドローンで事前に調査するでしょう」
日米核のミーティングに参加された高橋氏
高橋氏「中国は精度の高いミサイルを持っているので、もし米国のインド太平洋軍の陸地で核兵器を準備した場合、発射する前に破壊される可能性がある。その一方、戦略ミサイル原潜だと相手に場所を特定されないので、威嚇という意味では原潜の方が良い」
高橋氏「米韓のワシントン宣言は100%北朝鮮が対象であることに対し、日米の対象は北朝鮮だけではないので、核への関与は韓国と日本とでは異なると思います」
磯部氏「情報と兵站。パルチザン等から得られる情報、今度は攻勢なので火力と継戦が必要。一方でロシア兵の士気は高いのか疑問」
高橋氏「相手を見る。露軍の弱点を探って突くと思う」
メール・現役自衛官の方「兵器の共通化は?」
磯部氏「メジャーが各国異なるので砲弾のサイズが異なったりして、現実問題として兵器の共通化は難しいが、日米豪で共通オペレーションをするなどして情報の共有化はしているし、米国のトレーニングセンターで多少の訓練はしている」
高橋氏「自国の兵器産業維持の為に異なるので、国ごとに砲弾などのサイズが異なるのは仕方がない。ですから(それら以外の)最低限の標準化は進めるべきとは思います」
5/2 テーマ
ゲスト
馬場伸幸(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 日本維新の会代表
伊藤惇夫(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 政治アナリスト
田﨑史郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 政治ジャーナリスト
橋下徹弁護士 元大阪府知事
抜粋
日本維新の会・馬場代表
「良い人材はまず自民党(に応募する)でしょうね。そこで断られた方がうちへ来る」
反町さん、笑いをこらえるのに必死。
千葉5区の維新候補2.5万票獲得(落選)
馬場代表「地元の方からは『やっと候補者を出してくれたのか。今までは党は応援したいのに候補者がいなかった』という声を頂いた。その結果として2.5万票を頂けたのは、そういう声があったことを浮き彫りにして頂けた」
馬場代表「裏で談合して候補者を1本化すれば有権者に好かれない。予備選挙はダメ」
橋下氏「僕は予備選挙をすれば良い。ただ僕が代表の頃は都構想が目的で政権交代ではなかった。で、公明党に気を遣っていたが、今はもはや過半数ですから公明党とバンバン言い合える」
反町氏「立憲と維新の融合?(自民党に対抗する為)」
橋下氏「いいや、支持層の融合。それはもちろん、自民党だって、支持層の切り崩しに来ると思いますよ」
私見→立憲と維新の支持層は「やや左」「やや右」とそれぞれ異なるので、選挙の時だけの融合は難しいと思うが。
反町氏「大阪兵庫の6選挙区、公明党との協力は?」
馬場氏「松井氏から公明党とは白紙でと受けていますが、大阪府議会市議会における知事市長の意見を聞いてからで。地方から政治をが維新がやってきたスタイルなので」
反「府市議会の動きで国政に影響が出るのは変」
伊藤氏「府市議会で過半数取っているのだから」
馬場氏「我々は立憲を超えれば良いのではなく、政権政党が目標です」 「さっき橋下さんが『東京が府から都になるには100年かかった』と言われていたように、我々の都構想もそれぐらいかかると思うし住民投票をする度に大事な仲間を失っているので確実に勝てる時でないと」
提言
橋下氏の提言「野党間で予備選を。自公の過半数割れを目指すためには必要。ただし弱い野党同士が予備選をしても自公には勝てない。」
田崎氏の提言「(松井氏橋下氏のように)民意を知る感覚を」
伊藤氏の提言「恒星を目指す野党が必要。今は自民の恒星だけ、野党にも恒星がないと有権者が不幸」
馬場氏「ロシアとの関係で漁業権北方領土のことを考慮すると鈴木宗男氏は必要ですし今の鈴木氏はロシアに停戦を求めている」
橋下氏「まず自公の過半数割れを狙うべき。自公が過半数割れしていない時に維新が勝ったとしても、それは立憲が維新に変わっただけで意味がない」
田崎氏「県議会選挙の結果を見ると前々回から微増ですが、自民党の公認候補の当選率が上がっている。やはり自民党には人材が多いと感じる」
伊藤氏「維新が強くなったというより、維新に勢いが出てきたと感じる」
5/4 テーマ
ゲスト
岩田清文(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元陸上幕僚長
小泉悠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
抜粋
ロシア・クレムリンへのドローン攻撃
1st 2:27
2nd 2:43
声明(公表)14:35
岩田氏「自作自演にしては公表までに時間がかかり過ぎている」
小泉氏「岩田さんの言われる通りで、時間がかかったので、今回は自作自演ではなく公表の許可をプーチン(楽天市場で探す ・ amazonで探す)からもらうのに時間がかかった可能性、以前、エリツィンの時代に軽飛行機[マチアス・ルスト]という男がいてフィンランドから軽飛行機で来てモスクワの赤の広場に着陸した事件があり、その時、エリツィンは防衛担当を相当なじったという件があったので、今回のドローンでプーチンが怒って公表に時間がかかったなども感がられますが、現時点で詳細は不明です」
ロシア・クレムリン ドローン 屋上に2人の影
小泉氏「国旗を上げ下げする人かもしれませんが、夜中なので、それはあり得ない。二人が映った映像が1発目か2発目なのかも不明。仮に1発落ちて様子を見に行っていたら2発目が来たも考えられますが、現時点で確たる情報はなく、その動画の撮影時間が公表されていないのが変」
岩田氏「ドローンを電磁波で攻撃というのは電子回路を破壊するのですが、それに成功した国はありません」
小泉氏「ロシアには鷹匠がいて、以前、ロシアでドローンを攻撃するのに鷹では小さいので鷲を使うといった話がありました」
岩「自衛隊が動物を使うことはありません」
小泉氏「ロシアの自作自演といえば1999年アパート爆破事件で実行犯はFSB説ですが何百人の住民が殺されました。その時首相だったプーチンは『チェチェン独立派の仕わざだ』といって[チェチェン紛争]に突入しましたが、そのアパート事件をプーチンは認めていないが、もし彼が自作自演を実行するなら今回のドローンより残虐なことをすると思う」
一個旅団の人数は?
岩田氏「国によって違いますが4~5000人です」
小泉氏「ロシアの場合は4500人です」
岩田氏「ゼレンスキーは北欧訪問中の5/1に『クリミアを奪還できれば今回の作戦は成功。この戦争は何年もかかるが』と言っていたので主要部隊はヘルソンから侵攻し、メリトポリマリウポリの部隊はロシア軍への圧迫をかける可能性」
→ヘルソンのロシア軍を東部へ後退させたい
岩田氏「ドニプロ川の渡河(とか)作戦が大変で、成功させるには何段階も手順が必要で、もたもたしているとロシア軍が来て失敗する可能性がありますし、一番狭いところでも500mの川幅なので」
岩田氏「対戦車豪、長さ4-5m、深1-2m。渡るために鉄製橋か、ドーザーで土を平らにして進む。その際工兵が来るのですが、ロシア軍はその工兵を狙う。さらに進軍し導爆索を発射し地雷原や竜の歯を破壊するのですが、当然、後方からの砲弾や射撃兵などで交戦状態です」
反町氏「となると守る方が有利じゃないですか?」 岩田氏「有利なのですが、このロシアの防衛ラインは数百kmあるので。あとは人工衛星と偵察からの情報で、防衛が薄い所を狙う可能性が」
岩「だまし合い。情報戦」
小泉氏「衛星写真を見ると、クリミアとメルトポリには、対戦車豪などロシア側の塹壕が2重3重になっている。ですから塹壕を超えても次の塹壕があるみたいな」
岩田氏「ロシア軍は練度、士気に問題がある」 小泉氏「たしかに問題のあるロシア軍ですが、昔のロシア軍(の戦績)を見ると、どこか勝てる自信というか、グダグダになっても負けない可能性もある」
提言「ウクライナ侵攻(楽天市場で探す)で今一番気になること」 岩田氏「集中・奇襲の可能性。春の攻勢に注目」 小泉氏「プーチンの言葉。ドローン事件から丸1日プーチンが何も言っていないのが気になる。明日以降のプーチンの発言に注目」
メールから
岩田氏「メールの通り、航空機と戦車で攻勢をかければ、相手も同様に航空機と戦車で対応するでしょうが、航空優勢を獲るには戦闘機があった方が良い。だからこそゼレンスキー大統領はF16を欲しがっているが欧米はくれない」
メール「クリミア橋を破壊して通行不能にした方が早いのでは?」
小泉氏「クリミア橋を破壊するにはドローンの爆薬では足りません。何らかの方法で大量の爆薬を落とさない限り。彼らは橋を破壊できないから、貯蔵タンクの破壊を試みていると思う」
5/5 テーマ
ゲスト
長谷川英祐(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 北海道大学農学部動物生態学研究室准教授
森田理仁(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 人間総合科学大学人間科学部心身健康科学科助教
抜粋
人口減少
長谷川英祐教授「今の日本では子供を産むことが幸せだと感じなくなったからです」
反町氏「どこかの国がCO2排出を抑えても、どこかの国がCO2をバンバン出す。結果として全体で見るとCO2は減らないということですか?」
長谷川氏「それを進化生物学的予測と言います。こうしましょうと言っても、必ず裏切り者が出てくるのです」
長野さん「皆なが良い事をしようとしても失敗するという、長谷川先生のお話でした」
反町氏「SDGsの観点でCO2を皆なで減らそうとしても隠れてバンバン排出する国が出る。それを罰則すべきという話?アリとアブラムシのような共生は無理ですか?」
参考: Z会の「アリとアブラムシのあまい関係」
長谷川氏「そうです。しかし、罰則をすると言うと、今度は集まりにすら参加しない」
反「つまり紳士協定のようなSDGsは成り立たない?」
長「生物学的に言えばそうです」
長谷川氏「子供1人は国が面倒を見るということをしないと人口は増えないと思う。(望まない妊娠などで)殺めたり、熊本のコウノトリに子供を預けるぐらいだったら”一人までは政府が面倒を見るから育児は不要という施設を作れば”」
→あくまでも人口増が目的の仮説
長谷川氏「昔ながらの価値観で子供を増やすでは、(日本は)もう太刀打ちできない状況だと思います。価値観の根本的な改革がないと」
反町氏「幸せの価値観から改革ですから困難ですよね」
長谷川氏「個々の人間の英知は高くても、人間って結局エゴイストなので」
反町氏「フランスの政策では、国外から来た人によって子供の数が増えているので、生粋のフランス人を増やすという目的からは外れていますよね」
長「そう。日本は同じ轍を踏まないように」
長谷川氏「会社員が上の役職を目指したいというモチベーションがあるから頑張れるわけで、子供を産んで育てたらこれだけ良いことがあるということを、次の世代に示さないとモチベーションが上がらないと思う」
長谷川氏「バッタが群れから離れて生き残ったとすると、それは生き残れる固体だったというだけで、そのバッタが生き残れる種だったとは言えない。つまり、群れから離れたからといって先細りするとは言い切れない。そこで我々はコロナを経験しましたよね?まさに目の前でコロナはだんだん感染力が高いものに進化したじゃないですか?これはまさしくダーウィンの進化論そのもので、もし彼が生きていたら大喜びだと思います。当時、彼は『裏庭で起きている出来事だ』と言っても誰も信じなかったから」
長谷川氏「今、岸田政権が提唱された、異次元の少子化対策ってありますが、私からすれば実現しないという意味で異次元の政策です」
反町氏「LGBTとかにはもちろん異論はありません。ただ、結果として少子化になるという話ですよね?」
→LGBTに限らず個人の意思を尊重した世の中になったので人口減になったと思う。この意見もタブー視されるだろうが
長谷川氏「LGBTの方でも子供を持つ人がいて、ただ、そこに手当が支給されないという問題があるので、そこを政府が解消すれば(何かの都合で他で育てられない)子供がLGBTカップルで育ててもらえる可能性がある」
長谷川氏「地産地消は狭い経済圏で成り立つ話ですが、同様に鎖国みたいなことをすれば生き残れるかもしれない。つまりグローバルで世界に出ても、その分野で生き残るのは結局、強い1つの所なので、それならば各国が鎖国的なことをして地産地消をすれば各国が生き残れると思う。ブータンみたいに」
森田理仁助教「(このままでは日本が人口減となり日本が消滅するかもしれないという)悲観的になる話がありましたが、それではだめなので、若い世代の一人としてなんとか未来につながって欲しいと思います」
反町氏「少子化問題をあおっているマスコミ、LGBTがとか、少子化だとか言っている我々マスコミにも責任があると思いますか?あと、今日は言いたいことが言えましたか?」
長谷川氏「あると思います。あと、言い過ぎたかも」
反「は、すみません」
森田氏「私はもう、そんなことは言えません」
私見
長谷川英祐氏、森田理仁氏を再びお招きし、少子化担当大臣と対談して欲しい。政治家、政府に聞いてもらいたい内容だった。