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“停戦協議”進展は… 米中露戦略を徹底分析 中国×EU会談を詳報
ゲスト
古森義久 産経新聞ワシントン駐在客員特派員
宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 内閣官房参与
鶴岡路人 慶應義塾大学総合政策学部准教授
抜粋
宮家氏「ウクライナの件を見てわかるのが、戦闘力がないと国は守れない。同盟がないと守れない。戦わない国を同盟国は助けない。もう日本は目覚めないと。間に合うかどうか」
新美アナ「目覚めると戦争をするのでは?という意見が」
宮「軍隊が嫌いな人達なのでしょう」
鶴岡氏「ドイツは軍事費を増強すると(ロシアの脅威に)もう目覚めています。日本には伝わりにくいが」
反町氏「じゃあ日本は?」
鶴「気づくのが遅いと間に合わない。適度な脅威が起きた時に目覚め、次の大きな脅威に備える。口で言うのは簡単ですが」
宮家氏「有事では経済合理性より安全保障が優先される。アメリカは1年前からEUと中国との密の関係を離そうとしていたのが、今出ている。以前ならEUは、経済の面で密接な中国に対し『少なくとも制裁を邪魔すべきではない』などと、ここまでは言わなかったはず。しかし香港の件をきっかけにEU側が中国を警戒し始めている」
鶴岡氏「中国からロシアへ、軍事物資などが輸送されていないかをアメリカは衛星などを使って監視していると思われるが、現時点ではその様子がなかったので、EUは中国に対する制裁の話をしなかったのだろう」
鶴岡氏「アメリカは1月から下準備をしていたし、これだけ米英EUが結束できたという点でいえばバイデン政権はうまくやっている方だと思う。ポーランド以外のEUから不満の声は出ていないし武器供与もできている」 宮家氏「そもそもウクライナの次はポーランドですから」
・「ロシアのジェノサイドと認定するには、ロシア軍がしたという証拠が必要です」
私見→がく然とした。そして以前、「民家に押し入ったロシア軍がデジカメ、スマホなど記録できる物を壊していた」というニュースを思い出して合点ができた。
提言
鶴岡氏「想定外を想定する」
メール
鶴岡氏「ロシアの拒否権で多国籍軍を派遣できない。ロシア軍の撤退を監視する調査団の派遣まで。それでも現段階で国連は動かない」
古森氏「ロシアはオバマ政権の時にクリミア、バイデンの時にウクライナに侵攻。トランプの時はロシアは何もしなかった。このことから、米国内には民主党の体質かもという見方がある」
宮家氏「弱くなったロシアを属国にするつもりは中国にない。属国にすればアメリカとの関係が悪くなる。むしろ中国は米との関係を回復したい」
その他
・アメリカに詳しいと自負されていると思われる古森さんと宮家さんとのミニガチバトル。バイデン政権のウクライナに対する姿勢について、お二人の意見がわかれた。
・私見:この番組を見て、防衛費拡大に反対するメディアや基地反対派の人達は、中国の脅威を感じていない、見て見ぬふりなのかもしれない