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プーチン核言及の狙い 米の対露戦略徹底分析 ウクライナ最新情勢は
ゲスト
手嶋龍一 外交ジャーナリスト
中山俊宏 慶応義塾大学総合政策学部教授
合六強 二松學舍大学国際政治経済学部准教授
永濱利廣第一生命経済研究所首席エコノミスト(冒頭)
抜粋
合六氏「アメリカ国民は、米軍の派兵には39%支持、6割が反対。一方、ウクライナのことを我が事と思う人は大半。要するに派兵には反対だが支援には賛成というのがアメリカの最新の世論と思われます」
中山氏「当初米国にとってウクライナは副大統領案件だった。つまりポーランドにはボーダーラインを設置するが露とウクの戦力差を考えると短期で降伏し亡命政権になれば米国は支援するつもりだったのでは?2021年の米露会談で米は派兵しないとプーチンは判断したのでは?」
米のカービー報道官「米国の核抑止力は機能している」
手嶋氏「この抑止力はウク内のことなのか?NATO領域なのか不明瞭。このようなあいまいな発言はペンダゴンの代表としては軽率で米国の低下が見える」
中山氏「NATO域なら抑止力を使うよ、と言っていると思う」
国連のグテーレス氏がキーウ訪問中へのロシア砲撃
手嶋氏「プーチンの指示なのか、現場の指示なのかはわかりませんし、手元が狂ったのかもしれません。ただ、いずれにせよ、第3次世界大戦に一歩近づいたと言わざるを得ない」
中山氏「先にウクライナを訪問すべきだった。ロシアに行って、長い机に座らされた時点で『グテーレス氏は所詮、事務方のトップ程度』とプーチンの判断でしょう。国連の中で、どういうロジックで訪問順が決まったのかわかりませんが」
合六氏「ロシアがP5(常任理事国)だから気を遣ったのかもしれないが、ブチャの惨状を見てからロシアを訪問した方が、もしプーチンと交渉がうまくいかなったとしても、結果として(反町さんの言う)国際的なモラル連帯はより強まったと思う」
手嶋氏「昭和天皇に近い方から漏れ伝わった話として、戦前から円安は国力の低下の指標であるという見方もある、と聞いたことがあります。(円安はデメリットが一部あるものの国家全体ではメリットがあるという)永濱さんにはできれば昭和天皇と議論して頂きたかった」
提言
手嶋氏:バイデン政権に真の戦略なし
中山氏:国防総省、国務省のどちらが優位に動くかで米国の方向性がわかる
合六氏:今後の米国の行動