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ゲスト
藤崎一郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元駐米大使 日米協会会長
廣瀬陽子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 慶應義塾大学教授
江藤名保子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 学習院大学教授
抜粋
藤崎元駐米大使「持論ですが、共同声明は毎年似たような内容だと思っていたのですが、人間ドッグと同じと気づきました。今年と昨年の違いはココかと、健診の数値で気づくことがあるでしょう、それと同じ」
反町氏「つまり声明はG7の自己治癒力的な内容?」
藤「そうです」
廣瀬氏「以前はロシアも入ってG8でしたよね?ただクリミア侵攻をきっかけに脱退したわけですが『これからはG7ではなくG20だ』と言っていますし、(ロシア人)彼らはよく『日本は、原爆を落としたアメリカとよくも同盟国になれるものだな』と言ってきます」
江藤氏「中国の見立ては、台湾有事をかきたてているのはアメリカだと。台湾の独立派に武器を提供しているのはアメリカ、だからアメリカが悪い、という考え方なんです」
廣瀬氏「プーチン(楽天市場で探す ・ amazonで探す)氏と習氏が長い時間会談しましたよね?」
反町氏「ということは李国防相は武器のお土産を?」
廣「中国は慎重で渡していないと思います。特に殺傷能力が高い物は」
江藤氏「中国はロシアを支援しているというのは、みかけ上だけだと思います」
マクロン氏の発言は?
廣瀬氏「ロシアは喜んでいると思います。NATOの足並みが乱れると、ウクライナへの供与にも影響が出ますから、ロシアはそれを望んでいると思います」
藤崎氏「フランスは昔からそういう発言をする所なので」
廣瀬氏「ロシアは(中国の)ジュニアパートナーであることを認めている。ただ、公には明言していませんが」
藤崎氏「現在の民主主義の範囲は狭いので、同じ民主主義の諸外国も仲間として招くべき」
G7に求められていること
藤崎氏「目配りと包容性。とくにグローバルサウス」
廣瀬氏「結束と連帯。国連の足並みの乱れがあるのでG7はウクライナと連帯していることを」
江藤氏「コミュニケーション。結束して目的をもった戦略的コミュニケーションをとるべき」
メールから
江藤氏「欧米各国は中国とは安全保障を維持しながら経済関係を結んでいますし、これからもそうするつもりです。たしかに、技術供与や機微な部分の開示などのこともありますが、それらも安全保障に含まれる話です」
廣瀬氏「グローバルサウスの国の中には、完全にロシアの言う『食糧危機は欧米がロシアに制裁をかけるからだ』と信じている国があります。その国は以前からワグネルが入って、治安悪化を防いできたという経緯があります。ですから、欧米寄りにするには多面的な付き合い方をする必要があります」
藤崎氏「たしかにグローバルサウスは中露寄りかもしれませんが、彼らだって、たとえば自分達の国が武力で隣国から侵攻されるのは困るはずです。そういった面を理解してもらいつつ、こちらの側についてもらうようにすべきです」
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ゲスト
河野克俊(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元統合幕僚長
黒井文太郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 軍事ジャーナリスト
長谷川雄之(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 防衛省防衛研究所米欧ロシア研究室研究員
抜粋
河野元統合幕僚長
「私なら民間軍事会社は使いませんが、どうしても兵力不足を補うために軍事会社を使うのなら、軍隊の管理下に置かないといけない。だからプーチンは戦争の仕方を知らないと思えます」(だからワグネルのプリゴジン氏が好き勝手なことをやる)
長谷川氏「ヘルソンへのプーチン前線訪問の動画ですが、本当かな?と。ヘルソンは激戦地なので」
黒井氏「嘘ではないとは思う。時期をごまかしている可能性はある。嘘がバレた時のリスクがある」
河野氏「大統領の訪問は受け入れ部隊にとっては『えっ、くるんですか?』となって士気が下がって逆効果になることがある。昔、山本五十六が前線に訪問したが、それは間違いではなかったのか?という議論がいまだにある。とにかく、国のリーダーになろうと思う人は前線には行かない方が良いです」
河野氏「軍隊の常識として参謀総長は大統領の補佐で指揮権はありません。指揮権を持つのは司令官だけです。ゲラシモフ参謀総長が司令官を解任され、以前のテプリンスキー氏が司令官に戻ったのは正常になっただけと思う。ただ、ころころ変わるのは混乱状態です。これでもし軍隊が混乱していないのなら、トップの影響力がないのか?とも思える」
黒井氏「昨年に比べ今年のロシア軍はまとまっているように思えます」
河野氏「プーチンはソ連解体の線引きがおかしかったと言っていたし、だから特別軍事作戦とも言っている。そもそも国内の治安問題と思っているフシがある」
ロシアの極東演習
河野氏「平年と変わらない規模です。西でウクをやっているので東が気になる。広い国のサガです。『この機に乗じて日本が侵略してきたら』と考えているはず」
反町氏「日本人はそんなことはしない」 河「彼らの思考なら、そう考えるのです」
黒井氏「普通、潜水艦の映像は公開しないのですが、ロシアの戦略的原子力潜水艦を守るために、複数の潜水艦を帯同させている」
反町氏「対日?」
黒「対米で見せたと思う。原潜を死守する意思表示」 河野氏「潜水艦は単独行動が通常で、今回のパレードはデモです」
提言「ロシアの軍事侵攻 次の注目点」
河野氏「態勢の立て直し。ロシア軍はてんでんバラバラなので」
黒井氏「双方の隠し部隊。夏にかけて」
長谷川氏「進退。双方の軍の進退がどうなるのか?また、大統領選が1年を切ったのでプーチン氏の進退」
メールに対し
河野氏「ウクライナ侵攻(楽天市場で探す)は長期戦になるのでは?独ソ戦も4年続いたので、年単位では?」
長谷川氏「経済制裁も限定的なので、国民の反発は少ない。若者はVPNを使って欧米から情報は得ているものの発言はできない」
黒井氏「ロシアは以前より軍よりFSBの方が政治力が強い。エリツィン政権を除き」
核兵器の使用について
河野氏「核使用よりも核恫喝を今後もする」
長谷川氏「使用してしまうと中国からの支援を受けにくくなる可能性があるので恫喝まででは?」
黒井氏「プーチンは使用について侵攻当初よりトーンダウンしている。ただ彼は追い詰められると使うかも」
4/21 テーマ
ゲスト
細野豪志(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 自由民主党衆議院議員 元原発事故担当大臣
小川淳也(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 立憲民主党衆議院議員 前政務調査会長
橘川武郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 国際大学国際経営学研究科教授・経済産業省総合資源エネルギー調査会基本政策分科会委員
抜粋
橘川武郎教授「再エネで多いのが企業なかには外資がやってきてお金をバラまいて造るだけ造って地崩れといった問題が起きた時に責任の所在問題が発生しやすいので私は住民参加の資本参加した企業で再エネをすべき。地元住民の知識で災害を防いだ再エネの建設ができるはず」
(4/16 日経新聞 原発処理水「歓迎せず」 独閣僚、経産相発言に反発)の話題が出て
細野氏「ドイツは連立政権で、緑の党の人が環境大臣になっているので、キツイ発言をされたと思う」
小川氏「処理水の話で、歓迎といった感情論を言うべきではなかった」
小川氏「原発(楽天市場で探す)を止めたドイツは偉いと思う」
反町氏「エライ?よその国の原発でできたエネルギーをドイツは買っているのに?」
小「ドイツは再エネでできた電力を含めて輸出しているから」
反「輸出しているとしても電気代が高騰しているから、輸出しないと国民の理解を得られないだけでしょ」
橘川氏「原発賛成、反対と言えば選挙に影響が出るから、原発に触れないから原発の議論が進まない。ヨーロッパが原発推進派と抑制派に分かれているのが現実」
橘川武郎教授「私は新しい原発を造るのは賛成です。なぜならその方が安全性が高いから。ただし増やすのではなく、古いのを畳みながら新しいの造るというやり方です。また、高温ガス炉にすれば水素も生成できるのでアンモニア発電に再利用できます」
橘川氏「福島原発の1号機(1971年生)が水蒸気爆発したのは、1号機がちょうど40年目だったという問題があり、もしもう少し新しいタイプだったら(新タイプが爆発していたら)、議論の方向性が変わっていたかもしれません」
細野氏「処理水に入っているトリチウムは普通の水道水に入っています。韓国については一部の人に『騒いで』という指示で動いているという話もあり、まず、日本のこれまでの経験、世界標準で大丈夫な物を放出する、あとは政治の話(政治家が説明して納得を得る話)です」
私の提言
橘川氏の提言「グローバルサウスへの架け橋。化石燃料を使ってCO2を出しているのは先進国です。ですから日本がアンモニア発電を提案しているように、CO2を出さない発電を開発し運用することが、結果的にグローバルサウスへの貢献にもなる話です」
メールから
橘川氏「メタンハイドレートはメタンガスでドライアイスのようなもので、少しでも空気に触れると一般的なCO2の排出量の20倍出てしまいます。今、この話が鎮静化しているのは『漏らさないように取り出すことがネック』になっているからだと思います。ただし埋蔵量は世界5位の可能性があるので漏れないように採取する技術次第だと思います。」
反町氏「ガソリンが高騰したからといって補助金を出したじゃないですか?それをせずに再生可能エネルギーへの投資に回した方が将来的には良かったのでは?という論文がありましたよ」
細野氏「おっしゃる通りです」
橘川氏「その論文を書いた人が権力を持つと」で終了
その他
反町氏「新幹線のために川を掘ったら、水位が下がってどうのこうのって言う話があるじゃないですか」
細野豪志議員「それは地元なので、また別の機会に」
→静岡選挙区だったのか
処理水の話は与党も野党も関係ない。東北震災当時は民主党政権下だったので、立憲の議員は無関係ではない。それを肝に銘じた発言をすべき。