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金正恩がプーチン支持 露侵攻で軍事力強化? 小野寺×森本が安保論
ゲスト
小野寺五典 元防衛大臣 衆議院議員 自由民主党安全保障調査会長
森本敏 元防衛大臣
抜粋
森本氏「ウクライナ侵攻でロシアの国家として著しく権威は低下したが、国連でロシアに関する決議を見ても、真っ二つに分かれた。戦後から時が経って民主主義の国が増えた、と思っていたが、まだまだだと感じた。やはり、ロシア寄りの国が数多くいると思わます」
小野寺氏「中国国内ではロシア頑張れ、北朝鮮はロシアと軍事同盟があります。つまり世界の世論とは真逆の国が3つも日本のそばにあるわけです」
森本氏「日本は防衛力を3つに分散させる必要があるので、まず日韓関係を防衛の面では改善すべき。それはインド太平洋地域を守る為の話です」
小野寺氏「ロシア、中国、北朝鮮に囲まれた国は日本以外にはないと思われます。これまでは固定のイージスアショアを北朝鮮に対応させ、重要なイージス艦は緊張感の高い地域で航行させるつもりでした。ただ、今度は北海道周辺も視野に入れる必要が出てきた」
小野寺氏「ロシア軍は大半がウクライナ周辺に行っていると思われます。4/14『日本海で潜水艦型の巡行ミサイルを発射した』とわざわざロシア側から言ったのは、ロシア軍の太平洋艦隊はスカスカ状態であることを隠すためだったと思われます」
私の提言
小野寺氏「防衛と同盟の強化。そうすれば他国からの侵略を防げる。プーチンはウクライナが弱いと判断し侵攻しました。また、NATOは兵力は送らないと早々に明言してしまった。こういったことから、同盟は大事なので強化すべきです」
森本氏「日米で統合戦略を共有すべき。宇宙、サイバー空間、民間を含めて。例えばアメリカの兵器をもらったとしても日本はすぐに使えない可能性がある。それを防ぐためにも、事前に情報や機器を共有すること、つまり統合戦略を日米で早々にすべき」
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日本の弱点は?
森本氏「指揮権が弱い。日米で共同の演習をしても指揮権の演習まではしてない。また情報戦にも弱い。他国から仮に兵器をもらっても使えない、使ったことがない」
小野寺氏「ウクライナは陸続きなので戦車で侵攻してきたが、日本は島国なのでミサイルが飛んでくる。飛んできても何もしないとさらに攻撃されます。その弱点を解消するには、反撃能力を持つことで、日本は倍返しをしてくるかもしれないと思わせることが大事。」
日本に敵基地攻撃能力があれば?
森本氏「ミサイル防衛拠点を全国各地に複数持つことで、相手の国の作戦が困難になるはずです」
小野寺氏「持たない事が弱点。持つことが抑止力につながります」