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ゲスト
伊吹文明(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元衆議院議長
後藤謙次(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 政治ジャーナリスト
谷口将紀(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 東京大学公共政策大学院教授
抜粋
伊吹氏「今回の件は政治資金規正法違反に該当するのは厳然たる事実だから、それを東京地検が立件した。あとは政治家としての禊(みそぎ)の問題だと思うが、今はまるで人民裁判のようになっている」
伊吹氏「僕には岸田さんが世論を見ながらやっているように思う。本来は清和会がまとめないといけない。昔の偉人は世論を見るなとか、世論はリンチつまり娯楽だと言った人がいる」
伊吹氏「道義的責任、政治的責任は自ら決めるべきで、今は国会でこれぐらいの刑が妥当だと人民裁判を行っている。そうではなく党内で上役の誰かに鈴をつけて『どうかあなたが責任をとってくれませんか?』と言うべきで、人民裁判は好ましくない」
反町氏「森山さん位?」
伊吹氏「この番組のように色んな人が出て議論するような番組なら良いが、ワイドショーのように司会者と同じ意見のコメンテーターを複数呼んで世論を動かそうとする、それを許してしまう政治状況になってしまった」
後藤氏「安倍派が第1派閥で岸田派は第4派閥だったので、岸田さんは茂木派等を巻き込んで「安倍派対3派閥」とまとめたつもりだったのが、安倍さんが亡くなったことで、まとまるどころか収拾がつかなくなったまま、今に至っていると私は思う」
谷口氏「SNSは便利なツール。その上でコメンテーターの私としては『奇抜なこと炎上させるようなことは言わないように心掛けて』いる」
私見→谷口さんのような人が増えればワイドショーもシンの情報番組になると思うが、今のままだと芥川龍之介氏の「世論はリンチリンチは娯楽」
伊吹氏「首長さんが2期務めたら3期目は当選するでしょう。地元にあれを建てたから、といって当選させるのは”議員の場合”は違うと思う」
「自民党はごった煮党で、保守ではない」
「ただプーチン(楽天市場で探す ・ amazonで探す)よりももっとウクライナを攻撃せよという人に対し保守と言うのは不適切」
後藤氏「岸田さんは9/30に総裁の任期満了ですが、その前の6月。ガソリン補助を5月まで延長したでしょ。それに6月の頃には賃金がアップしたり定額減税。つまり6月を目指して動いているように見える。しかし世論は首相交代よりも政権交代を求める意見が増えています」
提言:日本の民主政治に今必要なこと
伊吹氏「世間さまの復活。昔は世間様、お天道様が見ていると言われました」
後藤氏「候補者選人改革、世襲を禁止するとか」
谷口氏「Observe、よく見る、監視」
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ゲスト
牧原秀樹(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 自由民主党衆議院議員 自由民主党「政治刷新本部」幹事(前半)
田﨑史郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 政治ジャーナリスト(前半)
宮本雄二(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元駐中国大使(後半)
江藤名保子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 学習院大学教授(後半)
矢板明夫(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 産経新聞台北支局長(後半リモート出演)
抜粋
田崎氏「宏池会の議員で不記載は無く、党としての不記載が3千万円あったのは事実。この点が議員の不記載のあった安倍派二階派とは異なる。二階派は二階氏が引退、安倍派は塩谷氏には処分の予定ですが、それなら宏池会の元会長の岸田総理に処分は無いのか?という声がある」
メール:真相究明以前に処分が出たのは?
牧原議員(弁護士)「全国から100名の検事が来て各議員のPCを持ち帰ったりして調べたが嫌疑不十分で不起訴となった。そのうえで党の処分が出たのはおそらく『国民の皆さんへの説明が不十分だったから』という党の判断だと思う」
4/3朝 台湾で地震があり、中国の支援するというメッセージに対し
矢板氏「こんな地震があった日でも中国から10機飛んできたし、39隻の船が近づいてきた。それなのに一方で『支援する』と言われてもという感じです」
宮本氏「中国の海警も空軍も地震が起きたその日に方針を変えなかっただけでは?ただ明日も領空侵犯をやれば台湾の人は不快でしょう」 矢板氏「中国の対応は以前から飴とムチ。馬英九氏が訪中していて大歓迎されていて、何かつけ民進党の悪口を言っている。ただ馬氏は野党」
江藤氏「馬氏の『習氏を信用しなければならない』の発言は国民党の考えからもハズれている。習氏馬氏会談では馬氏よりも習氏の発言の方が注目される。また岸田総理の4/11日米比会談のインパクトを消そうとする意図はあると思うが弱い。中国はできることをしているだけ」
矢板氏「台湾のtiktokユーザーは500万人(人口2300万人)。日に5時間もしている人がいる」
江藤氏「今回の台湾総統選ではtiktokの影響は無かったのでしょう。出るとしたら4年後かもしれない」
江藤氏「tiktokで台湾で特定のスレッドを書いても上位に来ないから見る人が増えない」
反町氏「中国資本だから操作されている?」 江「米国でも問題になっているが意図的に検索ランクが上がらないようにあるいは消されたりしている可能性が。台湾の若者は理解している。むしろ問題なのがエコーチェンバー(特定の情報)で反民進党になる可能性で、次回の選挙で激戦区だと民進党が負ける可能性が出てくる」
2月中国漁船の転覆事故
江藤氏「金門島で台中で摩擦を起こしたくなかったと思われる。全人代の開催中だった点。秋に米国大統領選があるので摩擦が起きると当選した大統領はアメリカ人の民意から対中政策を厳しくする必要性が出る。また福建省付近は外資の誘致を盛んにしているので影響を最小に」
提言:中台関係、日本のあるべき姿勢
矢板氏「唇亡びて歯寒し。日台関係のこと」
宮本氏「台湾海峡の平和」
江藤氏「分析チーム」
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自民党内処分反発の行方▼ウクライナ戦争と欧州の苦悩
ゲスト
長妻昭(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 立憲民主党政務調査会長 衆議院議員(前半)
久江雅彦(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 共同通信社編集委員 兼 論説委員(前半)
東野篤子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 筑波大学人文社会系教授(後半)
鶴岡路人(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 慶應義塾大学総合政策学部准教授(後半)
小泉悠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 東京大学先端科学技術研究センター准教授(後半)
抜粋
長妻氏「今回の自民党の処分は大甘で総裁選をにらんだ囲い込みかと。これでフタをして終わった感を出そうとしている。総理は『説明に応じて処分を決める』と言ったのに。結局、真相が解明されていないし税金を納めてもらうべきと思うので、特別委員会で真相を究明していく」
世耕氏の謝罪概要「私自身が今回の件に関与していないことは検察で不起訴処分になっている通りです。ですが、国民の皆様そして自民党議員にご迷惑をおかけしたので、幹部としての政治的責任を取らせて頂きます。25年間在籍した自民党を離れるのは断腸の思いです」
久江氏「塩谷氏に関してはかばうつもりはないが可哀想な面がある。安倍氏逝去後お飾り的な代表をし、しかも安倍派5人衆から外されていたのに、こういう時だけで『代表なのだから責任を取れ』と言われたようなもの。世耕氏はもっと早く潔く離党をしておけば印象は違った」
東野氏「マクロン大統領は侵攻が始まる前に5時間電話をしたのに、プーチンに裏切られた。またブチャが起きた後にも『ロシアに屈辱を与えてはならない』と言っていた。ロシアを止められるのは自分だと。ただ2023年になって『仏は耳を傾けるべきだった』と変化している」
マクロン大統領の『ドイツがタウルスを出さない』
東野氏「独と仏の言い争いですが哲学の違い。マクロン氏が独はヘルメットしか出さないとショルツ氏をこすりがちですが独は最終的にレオパルド戦車を供与しているしお金も多く出している」
鶴岡氏「ロシアはタウルスを恐れている」
小泉氏「ロシアは2014年以降、欧州と米国との関係にくさびを打つつもりはあったかもしれないし、元々プーチン大統領はドイツ通なのでいずれロシアと独の元の関係に戻るだろうと思っていただろうが、これだけ戦争が長期になると、独との関係は修復できないと思っているかも」
オーストラリアのウクライナ軍事支援
鶴岡氏「豪州は人口2600万人の国なので小規模ですが、英国と同じ言語ですから支援しやすいのが特徴。そして警戒管制機をドイツに出す、ということはNATOを守ることになる。また不謹慎ですが、豪州にとっては実践を積むことになる」
鶴岡氏「オーストラリアにとってなかなか実践の機会がないわけで、フーシ派による海上警備など、豪州近隣で何かあった時のために場数を踏むという意味で、遠く離れた豪州もウクライナ支援に関与すべきという豪州の専門家の声も一部ありました」
小泉氏「アメリカだけでユーラシア大陸の東と西それに中東を監視できるわけがないので、日本がアジア地域でプレゼンスを増す必要があるかもしれません。ただし日本には憲法上の制約があるのでその点を国民で議論をしたか?といえば足りないと思うので、議論すべきと思う」
メール:トランプ(楽天市場で探す ・ amazonで探す)氏再選でNATOを離脱したら?
鶴岡氏「NATO諸国はしがみついてでもNATOから離脱することはなく堅持すると思うし、まずトランプ氏が再選してもNATOを離脱するとは思えない」
提言:いま日本がすべきこと
鶴岡氏「基礎力。それを身に着けないといざという時。日本は先送りしがち」
東野氏「広がりと意識。中露はどうなる?という質問が多かった」
小泉氏「戦略。日本は出来る範囲の事はしている。そしてその先を考えるべき」
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ゲスト
田﨑史郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 政治ジャーナリスト
林尚行(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 朝日新聞ゼネラルエディター補佐
岩田明子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) ジャーナリスト 元NHK解説委員
抜粋
田崎氏「塩谷さんは政治責任の感覚がズレている。どうしてかな?と思ったら『なぜ自分が負わないといけないのか?』という所がある。(安倍派の)座長なのに」
林氏「私は『塩谷氏は政局争いに負けた』と彼は思っていると思う。ただ選挙区ではそれほど強くないのでおそらく帰って来れないだろうからという党の処分」
岩田氏「言語道断で派閥議員の不記載が明らかになった時点で座長としてお詫びをすべきだったのにしていない。ズレ」
岩田氏「塩谷氏は『総理が一言言ってくれたら』と漏らしていたが塩谷氏に対し岸田総理はメールで離党勧告したらしい。かつて小泉氏が73才定年制で中曽根氏宮澤氏への説得には安倍議員が動いた。つまり人対人。岸田総理は自ら動いて説明をするあるいは、官房長官を使えば良かったのにそれをしていない。求心力を求めたもののかえって遠心力が働いた」
林氏「世耕氏は勧告の前に『最悪離党は覚悟』していた。二階氏(和歌山)の不出馬で席が空いた事を明示したのは事実です。関西の報道で世耕氏(和歌山)が地元首長に『衆院選に出る』と言ったらしいですが、二階氏直後にすぐさま衆院に鞍替えか?となると、そうは思わない」
4/4 党内処分に対し岸田総理の弁
岩田氏「2023年6月に解散という伝家の宝刀を使い損ねたと思う。今回の処分でホップ、訪米などの外交でステップジャンプをして解散をしようと思っていたが、今の世論を見ればホップすらできず、党内引き締めまで。もう解散する体力も無い」
岩田氏「岸田総理は情報の漏れを気にし過ぎて周囲に相談をしないことが多い。今回の党処分でも根回しをしていない模様だし、処理水も、トマホークの購入も、インドにいるのにモディ首相に言わずにウクライナへ。秘密にし過ぎた結果、周囲との距離が広がっている」
田崎氏「安倍さんは周りに相談することで仲間が増えていった。逆に岸田総理はほとんど周りに相談しないのでで、周囲が疑心暗鬼になっている。直して欲しいのですが直らないでしょう」
岩田さん「島根一区。自民党は下手に党本部から応援演説が入るとマイナスになる恐れがある。一方、野党にとっては千載一遇なのでここで負けると立憲の泉代表は責任を問われるだろう」
田崎氏「長崎3区は立憲と維新による野党一党の争い。(擁立しない区があるものの)東京15区、長崎3区、島根1区の3つの結果が全て負けたとしてもそれで岸田降ろしにはつながらないと思う」
林氏「島根1区は本来、自民党が圧勝する、しないといけない選挙区なので、ここで勝ったとしても、その勝ち方が問題で、僅差で勝ったら『やはり岸田さんではダメだよね』という話になる」 岩田氏「島根1区、自民党には厳しいというマスコミの報道がすでにある」
反町氏「岸田さんが(延命の為に)ジワっとするには?」
田崎氏「政治資金規正法の改正でしょう。4/4のぶら下がりでも触れていた」
反「世論を見て改正をやってしまうと人気取りか?という党内からの反発が出る?」
田「党内からは不満が出るでしょうね」
林氏「政治資金規正法の改正を総理がすると言ったら野党はより厳しい内容を求めて来るのは明らかで、その時に国対委員長の努力が必要になってくる。その際、相談をしない岸田さんがどこまで根回しできるのかがポイントで、そんな総理で改正できるのか?とも」
田崎氏「立憲が3月に調査をした結果、解散総選挙をしたら立憲は150~160議席を獲れそうというデータだったとのこと。データ会社を変えたのと対象年齢層が上とは言うものの、結果は上々。逆に維新、国民は横ばい」
田崎氏「過去に菅降ろしが起きた時は、横浜市長選の結果が悪かった点、世論調査で自民党の支持率が悪い、この二つがきっかけでした」
反町氏「もし解散せずに総裁選になったら岸田さんが立候補、石破さん茂木さんが対抗馬になりそう。そうなると勝てそう?ただ岸田派の上川さんは出られない」
田崎氏「岸田さんの顔では衆議院選挙戦えないので岸田さん以外を探そうとするのでは?立憲の泉さんも同様」
岩田氏「世耕氏の離党による集団離党は無いと思う。お一人で各部屋を挨拶をされていたので」
反町氏「安倍派の岸田派に対する怨みは?」
岩「それはもうかなりあると思います」
提言:自民党が変わるために
田崎氏「まず政治資金規正法の改正を。譲歩してでも」
林氏「若手の力、意見を言って立候補できる環境を」
岩田氏「ボトムアップ力。責任ある党はまず国民の民意の吸い上げが必須」
その他
・前からのつなぎで始まり
登坂さん「プライムニュース16年目ということですが秘訣は?」
反町さん「秘訣はないです、とくに時間は意識せずに。長野さんも田崎さんも時間を意識しないから、よくオーバーする」
というカラミから始まったプライムニュース。元NHK同士の岩田さんと登坂さんのカラミを見たかったが、時間切れ