テーマ
緊迫のウクライナ情勢 軍事専門家が見た現実 戦略と兵器を徹底分析
ゲスト
佐藤正久(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 自由民主党外交部会長 元外務副大臣
織田邦男 元空将 元航空支援集団司令官
小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
抜粋
反町氏「中国の介入に対しプーチン(楽天市場で探す ・ amazonで探す)は?」
佐藤氏「中国に借りは作りたくないと思う。中国は触りたくないはず」
織田氏「勝つまでやる。核は使わないことが定石だったが、プーチンなら使うかもしれないと西欧諸国が不安になっている」
小泉氏「西欧の問題に中国に介入するとは思えない。キエフ陥落が目的なのでプーチンが止めると思わない。大統領選挙にも影響する。ウクライナの市街地戦はもっとひどいことになると思う」
佐藤氏「中国は関わりたくないはず。もともと、ウクライナの東部の独立国の支援をロシアがしたわけで、これを逆にいえば、チベットの独立を支援するような話になるので、中国はこの問題には本来、触れたくないはず」
佐藤氏「軍事作戦上、平坦(な土地)が一番危ない。ですから、日本も西部のリビウに置いていた臨時事務所に撤退しろ、と言っているところです」
小泉氏「ロシアは昨年(2021年)の春先から軍事演習をしていたので、(警戒した)ウクライナも準備をしていたと思われるし、東部で親ロシア派と戦闘しているのでノウハウはある。たしかにウクライナ軍はロシア軍に比べれば数は少なく、機器の優劣差で空中戦は弱いが、これまでの市街地戦はウクラナイ軍は抵抗できていると思う」
小泉氏「ウクライナとの戦争後が大事で、ベラリーシが改憲したので、隣国にロシアの核兵器や大規模基地ができる可能性をポーランドも視野に入れているので、戦闘機供与はありがたい話のはず。旧ウクライナの領土内については複数のオプションがあるので不透明」
小泉氏「ロシアは金がない。精密爆撃とは言いつつ、値段が安い精度の低い爆弾を落とすだけ。西欧諸国の精密弾とは異なる」
佐藤氏「相手はプーチンなので、普通の考えでは通用しないと思うので、核を使用するのかしないのか、見極めが大変、難しい」
メール「ゼレンスキーは国民の命を守らないのですか?」
小泉氏「悪いのはロシア。国民の命を取るか?終了後のウクライナの独立を堅持するか?究極の選択をゼレンスキーは求められている。国民の命を取った場合、おそらく、今以上にロシアによる厳しい統制をされた国になるでしょう。いずれにしても、どちらを取るかそれはウクライナが決めること。日本の場合を考えてみて下さい。日本がウクライナのようになった時、西欧諸国に決めさせて良いのですか?」
反町氏「大統領は2~3回逃げる機会があったらしいですが」
正直、多くのウクライナ人が不幸な目にあっている時に軍事論をするのは「不謹慎」と感じるが、戦闘終了後、どうなるのかは知識として得る必要があると思うし、「ほぼ無防備の」日本の防衛論に影響するので、拝見したい