2023/3/21 テーマ
ゲスト
佐藤正久(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 参院議員 元外務副大臣
兵頭慎治(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 防衛省防衛研究所政策研究部長
東野篤子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 筑波大学教授
江藤名保子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 学習院大学教授
抜粋
反町氏「岸田総理のウクライナ訪問日程は、習氏のロシア訪問に合わせました?」
佐藤氏「中国側の計画も最近公表されたので、偶然です。ただ、楽しみな成果が出ると思います」
反町氏「何か知ってますね?」
佐「(思わせぶりの)いいえ」
→知ってますね
岸田総理のウクライナ訪問で
兵頭氏「習氏のロシア訪問と時期が重なったことが良かったと思う。世界に報道された時、ウクライナ側の日本、ロシア側の中国、2つが同時に報道されることで世界の人々が比較しやすい」
佐藤氏「逮捕状が出たプーチン(楽天市場で探す ・ amazonで探す)氏を訪問した習氏に見える」
佐藤氏「韓国の武器はばんばん輸出されている。それがウクライナに流れているでしょう。一方、日本が送ったものはわずか。欧州の人からすれば『日本より韓国の方が支援している』ように見えるのです」
東野氏「ポーランドの人から『韓国の武器弾薬は助かった』と聞いた。その時、ポーランドは武器不足だったんです」
反町氏「でも韓国は弾をあげたのではなく売ったのに?」
東「そうです」
佐藤氏「岸田総理がポーランドの駅に列車に乗り込む映像を(出発直後に)流したのは良くなかったと思う。警備体制がバレてしまったし、ウクライナへの移動時間まで計算されてしまう」
私見→やはりNHKが昼に速報でそのシーンを流したのは佐藤氏から見れば不快だったのだろう
反町氏「総理のウクライナ訪問は、事前調査で『訪問すべき』が53%だったので、野党も(訪問)反対できなかった?」
佐藤氏「(報道の時期、どこまで報道するかなど)報道の仕方について野党の代表が意見を言って頂いたのは有難かった」
兵頭氏「ロシアが習近平氏の訪ロは昨年末から要請していたらしいですし、今の状況でロシアが頼れるのは中国しかないわけですから、習氏の訪問は念願が叶ったでしょうし、プーチン氏は大統領選挙が近いわけですから。またプーチン氏に逮捕状が出たとはいえ中国には訪問できますし」
江藤氏「中国側は決してウクライナ問題が主軸ではなく、中国が公表12項目をロシア側に提示するのが目的」
反町氏「習氏は5月訪ロかという噂でしたが前倒ししたのは?」
江「難しい質問ですがこの3月に行ったのは、ロシアの戦況が不利になっていない今だからでは?」
反町氏「中国が公表した「ウクライナに対する政治的解決における中国の立場」の6番目『民間人や捕虜の保護』で、ロシアは子供を連れ去ったではないですか?」
東野氏「ロシアは連れ去ったとのではなく『戦場から子供達を「保護」した』と思っている」
反「ロシアや中国はそういう見方なのですか?ICCの逮捕状『子供を連れ去った』には該当しないと思っているのですか」
兵頭氏「ロシアでは反米化が進んでいるが、中国はそこまで行っていない、中露の温度差が感じられる。ロシアは中国にさらに反米化して欲しいのでは?」
兵頭氏「中露は経済面などで対等ではないが、プーチンはジュニアパートナー(低い立場)になりたくないので、中露は対等な関係だと。ただ、中国にとってロシアの敗北は困るので、経済面で後ろ盾するのでしょうが」
江藤氏「中国はブラジル、インドも重要なパートナーと思っているので、ロシアはそれらのパートナーの1つだと思っている。その理由は中国はあくまでも『対米』という共通の物があるので」
私の提言
ウクライナ侵攻(楽天市場で探す)の行方を左右するポイント
佐藤氏「ロシアの継戦能力。田舎に戦力あり」
兵頭氏「外交」
東野氏「中国。とくに中国による復興ビジネスに注視」
江藤氏「西側諸国による推進力」
メール「ロシアの爆撃機が日本海の上空を飛行したが?」
江藤氏「それはシグナリングでしょうし、中露が日本に対するシグナリングをしてくると思います」
兵頭氏「中露の連携はウク侵攻前から強まっていた。その関係は続くと思う」
メール「岸田総理のウクライナ訪問がスクープされた点」
佐藤氏「報道協定を見直すべきかもしれませんし、ゼレンスキー大統領の命を危険にさらすことになる」
東野氏「ポーランドから10時間の列車移動とわかっていますから、(搭乗が)報道されたのは良くなかったと思います」
私見、その他
・自衛隊が海外で日本の総理など要人警護できないのはおかしい。
・2023年3月21日が、世界が民主主義国家のグループと専制主義国家のグループと分断した日になるかもしれない。
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テーマ
ゲスト
東郷和彦(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元外務省欧亜局長 静岡県立大学客員教授
宮家邦彦(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹
東野篤子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 筑波大学教授
抜粋
東郷氏「岸田総理はブチャには行くべきではなかった。ロシアと西側で見方が違う」
宮家氏「現実を見る上で行っても良かった。見方が違う議論は別で」
東野氏「行くべきだった。証拠の衛星画像があるし、ロシアもねつ造とは言わなくなった、捏造といえばいうほどロシアが不利だから。そもそもCGであの全ての遺体は無理」
反町氏「なぜ中露は4時間半も会談した?」
宮家氏「プーチンはより良い武器を要求したと思う。欧米が供与するから。ただ中国は露に負けて欲しくない、負けると今度は中国が欧米に攻められるから。逆にロシアに勝っても欲しくない、勝ったら『中国が武器を供与したからだろ』と責められるから。プーチン氏の顔色を見ると疲労が見えたので、推測ですが時間をかけて要望したものの、会談は不調だったのではないか?中国は前回ロシア寄りの会談で『中露の関係は天井を知らないと発言』して失敗したから、今回はあえてロシアに寄らなかったのではないか?正直、中ロは過去に何回も会談をしていたので、普通なら4時間をかけることはないはず」
「ウクライナに対する政治的解決における中国の立場 12条件」というフリップ
宮家氏「戦争の前からロシアは弱体していたのに、戦争を始めて益々弱体化した。それにロシアは中国のジュニアパートナーになるつもりはなかったし、なるために会談を開いたわけではないはず。あと、中国が出した声明「中国の立場 12条件」は、中身がない」
反町氏「もし中国からの武器供与が判明したら?」
宮家氏「判明しても何も言えない、証拠がないから。それに中国からロシアに武器が『全く流れない』と言うことは無い。私の中東の経験でも、供与はあり得る話」
反町氏「中国以外で和平交渉ができる国は(仲介国は)?」
東野氏「トルコだと思います。穀物合意のように。ただ地震のあと、トルコは関与できていませんが」
東郷氏「トルコがそうだと思うし、インドも」
東郷氏「サウジアラビアとイランの国交正常化のために中国が仲介に入ったのは、中国は良くやったと思う」
宮家氏「サウジアラビアはアメリカと不仲。イランは核合意の破棄によって経済制裁が厳しい状態。数年前から、サウジとイランの間で『そろそろ休戦しようか?』という雰囲気だったところに、王毅主任が両国の雰囲気を知っていたかどうは不明だが、両国の間に中国が入っただけ。戦狼外交(攻撃的な外交)をしただけで、中国がよくやったという話でもない」
私の提言「岸田政権の外交に対し」
東郷氏「命を大切にする外交を」
宮家氏「安倍政権から引き続いて、戦略的判断を」
メール「欧米の考えが正しいという風潮だが、中東のイスラムの考えも正しいと思うが」
宮家氏「(イスラム教の人が多い)インドネシアだって正しいと思いますよ。自分が正しいと思うことをすれば良いだけです」
私見
メールの「停戦を」「命を」というのは理解できるが、そうなると「領土を獲られたウクライナ人に対し、命が大事だから納得して」と他国(G7議長国の日本など)が言えますか?という話。
日本の領土の一部が中国やロシアに占領されても我慢して、と他国に言われているのと同じ
3/23 テーマ
ゲスト
岩田清文(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元陸上幕僚長 元陸将
武藤茂樹(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元航空総隊司令官 元空将
鶴岡路人(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 慶應義塾大学総合政策学部准教授
抜粋
岩田清文氏「ロシアの陸上部隊は戦況から練度が低いかもしれない。また、戦車戦は相手の砲身を狙う。ライフル砲は拳銃のように溝があり、回転しながら発射されるので安定した速度と威力がある。他方、滑空砲は溝が無いので、発射後、フィンという羽根が出て安定化」
武藤茂樹氏「ロシアのMiG-29、ウクライナのSu-28。戦闘機の違いよりも両国の決定的な違いはミサイルです。ロシアのミサイルは一度ロックオンすれば発射するだけで追尾するが、ウクライナのミサイルは発射後もロックオンし続けれなければならない」
反町氏「ドイツがウクライナに供与したレオパルト2がもしロシアにろ獲されたら大変ですよね?」
岩田氏「とても大変です。レオパルト2は自軍の情報をネットワークを通じて共有できるので、ろ獲されたらロシアに情報が洩れる可能性があります」
長野さん「殺傷力のない装備品とは?」
岩田氏「火を吹かないもの。兵士や弾を運ぶトラックなどの輸送系、監視のドローン、暗視スコープ、防護服など。あと豪を掘る道具、ケガをした兵士を治療する車や道具など。ただウクライナが遠いので時間を要す可能性」
岩田氏「ただウクライナは弾不足。日本も弾不足ですが、防衛装備移転三原則を早々に変えて、今ウクライナが求めている弾だけでも供与できれば」
反町氏「日本がウクライナを支援する姿をNATOはどう見ているのかと心配している。つまり台湾有事が起きた場合の日本の状況にも関連」 鶴岡氏「弾不足は全世界で起きていて生産能力が無いとみなされるとその地域は不利に」
→ついでに言えば台湾有事の時はNATOが日本に支援を
岩田氏「ウクライナ侵攻は5年続く可能性がある。そのつもりで、アメリカも武器供与、とくに戦闘機供与を考えているように思えます。ですので、戦闘機供与を今はしないだけ、だと思います」
反町氏「そうなると、ウクライナ国民はこれから4、5年も耐えなければならない、ということになる話ですか?」
提言
岩田氏「日本はウクライナに最大限の支援をすべき。台湾有事の際には、日本が(NATOなどに)支援される側になるかもしれないので」→同意
メール
メール「ウク侵攻で自衛隊が学ぶべきことは?」
岩田氏「たくさんありますが1つに絞ると『ゼレンスキー大統領がロシアに侵攻を許してしまったこと。抑止できなかったこと』です。ですので我々は台湾有事を起こさせないために最大限の努力をすべき」
反町氏「反撃能力も含め?」
岩「はい」
メール「ウクライナ侵攻が5年も続くかもしれないという話でしたが、アメリカの大統領が代わったら、ウクライナへの支援が止まるのでは?」
反町氏「野党・共和党の候補には支援を止めろという声がありますよね?」
鶴岡氏「仮に大統領が代わったとしても、すぐに止まるとは思えません。なぜならアメリカ国内で『支援を止める』というコンセンサンスが今の状況で得られるとは、思えないからです」
3/24 テーマ
ゲスト
長妻昭(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 立憲民主党政務調査会長
藤田文武(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 日本維新の会幹事長 選対本部長
古川元久(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 国民民主党国対委員長
田村智子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 日本共産党副委員長 政策委員長
伊藤惇夫(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 政治アナリスト
抜粋
共産党・田村議員「今、専制主義対民主主義と、ブロック化している。ロシアが暴走したのは欧州との条約から逸脱したからだ。つまり日本は中国と一緒になってロシアを止めるといった、外交努力が不足していませんか?」
→今のロシアに聞く姿勢があるとは思えない
ウクライナ支援について 共産党は「反対。戦争にかかわる支援よりも、ボランティアといった民生レベルの支援を優先すべき」
→昨日の放送(3/23)に出た、爆弾を搭載できない偵察用ドローン、医療器具といった「防護、救助の支援」なら良いのでは?
長妻氏「私も大臣経験者なので、多い時に1日に12件の決裁文書が来る。覚えられない場合がある。だからこそ役人が文書を残している」
反町氏「でも作成者不明のものが」
長「確かに一部不明ですが全部が全部、不明ではないので」
→いやいや、高市さんが関与した4ページに「作成者不明」があるのが変
維新の会・藤田議員「小西議員の知り合いかどうかはわかりませんし、高市大臣の捏造は言い過ぎだと思うが、行政文書が世界に公表された点が危惧される。また当時の高市大臣がこの件ではレクを理解していないのが明るみに」
国民民主・古川議員「役人の経験者としては、メモを残しておいて、後でまとめて行政文書にするので、言葉が不正確な点があるのは確か。ただ全体としてはわかる内容として残す。私が心配なのは、この騒ぎで優秀な役人が霞が関から去っていくのが増えるのではないか?」
ジャーナリスト伊藤氏「安倍政権の後半から、裏からの圧力を感じるようになった」
反町「この番組?」
伊「ここでは発言に制限を受けたことはない。受けた番組名は言えないが、表立って圧力があったわけではないが、制限を受けるようになった感じがあった」
長妻氏「放送法が変えられたのが問題で、行政文書の中にあえて名前を出せば、報道ステーション、サンデーモーニングと番組名が出たこと。行政文書に番組名が出たことが問題」
藤田議員「維新は大半が再稼働の意見。立憲さんは再稼働の方から共産党さんのように反対の方と幅が広い。だからオープンディベート(賛否を公開議論)しませんか?と立憲さんに提案したのですが」
反町氏「立憲はオープンディベートしないの?するなら興味がある」
長妻氏「段取りが必要」
党首公選制について
反町氏「これをしていないのは共産党と公明党だけかな?」
田村議員「集団的に執行部を作ろうよというスタンス。市から県そして全国大会で執行部を作っている」
反「透明性は?」
田「綱領に基づいている」
伊藤氏「政党ごとに仕組みがあるのは理解できる、ただ除名されたのはいかがと」
田村議員「いきなり公の場で(党首が公選されないのはおかしいと)公表したことが問題で、規約に基づいて処分した」
伊「除名そのものが、一般の人が見て『なぜ?』と思われるのでは?」
反町氏「古川さんはどう思う?」
古川議員「私だったら何回も除名されている」
党首公選制を訴えた共産党議員が除名された件
伊藤氏「除名という処罰は一般人は理解できないのでは?」
田村議員「ええ我々は理解して頂くためにチラシを作り配った」
→「チラシで理解して頂けるはず」という発想そのものが「自分達の考えが絶対である」という裏返し。これまでの綱領の見直しはしないというスタンス。
伊藤氏「野党ごとに温度差があることがわかった。まず一強多弱が続くと緊張感が無くなる。そうならないようにするには?を各野党議員の皆さんには自分事のように考えて頂きたい」
伊藤氏「野党の皆さんに言いたいのは、地域に密着した政治活動をして、良い人材を育て、30年後の日本を見据えたビジョンを提示すること。つまり、根っこと人材とビジョンの確立」
反町氏「30年後のビジョンは自民党もしていないですよね?」
伊「だから野党がすべき」
私見
・野党の支持率が上がらない理由を考える
民主党政権下における下記の問題で「野党では不安」と思う人が多いのでは?
・円高、株価の低迷が続いた
・普天間基地の移設先があると言ったが無かった
・原発(楽天市場で探す)事故直後に総理が行った
・海保船に衝突した船長を帰国させた
これら、「なぜ?」と思う言動が不信につながったのではないか?と。
・プライムニュースで共産党・田村議員の話を聞いて
反原発で、武器輸出3原則の拡大懸念というのは理解できるが、現実を見ていない。
理想論でいえば私も同意できる。ただ、それでは現実離れで何も解決できないと思う。