3/2・BSフジ・プライムニュース・ルカシェンコ×習近平
テーマ
ルカシェンコ×習近平 注目の会談を徹底分析 中国和平案と対米戦略
ゲスト
服部倫卓 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授
兵頭慎治 防衛省防衛研究所政策研究部長
江藤名保子 学習院大学法学部教授
抜粋
G20で林外相の欠席について
服部氏「外相は英語が堪能なので、出席し日本の存在感を示して欲しかった」
江藤氏「G20という場なので、日中で対談ができたかもしれないので出席すべきだった」
兵頭氏「(ロシア、中国が参加している)G20という場ではウクライナ侵攻に関する建設的議論はできそうにはないので、その後のクァッドの方が大事ではないかと。インドで開催されているので」
江藤氏「最近の中国は党大会後の政権の移行期だから、ちぐはぐしている。1月フィリピンの大統領が訪中したのに、2月にはフィリピンの艦船が中国の船からのレーダー照射をした。また『日本に対してビザの発給を停止すると言いながら、実際には発給していた』ことから、やってることがコロっと変わることが多いと思います」
江藤氏「ロシアが大敗しそうな事態になったら中国はロシアの支援に入るかもしれない。なぜなら、ロシアが大敗した時の方が中国にとってお荷物になるからです」
服部氏「日本(のメディア)ではベラルーシのルカシェンコ大統領という紹介ですが、欧米では大統領ではなくルカシェンコ独裁者という報道です。つまり欧米では彼を大統領とは認めていないので、日本も同様にすべきと思います」
江藤氏「中国はロシアには戦争を止めて欲しいと思っている。侵攻直後は『ロシアとは距離を置いた方が良い』という議論が2022年5月には中国国内にあったようですし戦争が長引けば欧州との関係が悪くなるし、米国は中露を一緒にして悪く言っているので止めて欲しいと」
メール「ベラルーシはロシアに取り込まれる?国民は?」
服部氏「ルカシェンコとプーチンは20年以上の付き合いで、だまし合いをお互いにしている。その関係性から(訪中した)ルカシェンコ自身は自分をプーチンの伝令役とは思っていない。彼はあくまでも自分の独裁政権を守るために動いている。その一方で、ベラルーシでは世論調査はできない状態です」
兵頭氏「武力による現状変更は絶対にさせない、という思いで欧米諸国は動いています。。ですので、権威国家対民主国家という議論よりも、そのテーマの方が優先されます」
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