1/15
ゲスト
石破茂(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 自由民主党衆議院議員 元防衛大臣
宮本雄二(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元駐中国大使 公益財団法人日中友好会館会長代行
矢板明夫(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 産経新聞台北支局長(前半リモート出演)
抜粋
矢板氏「中国は台湾に対し3つの政策をしている。1)蔡英文さんが総統になって今日まで外交関係のあった国が22から12になった。2)台湾周辺に軍用機を10~100機。数で感情を表している。3)台湾産農産物の禁輸。ただし、これら3つ、台湾の人は慣れてしまって気にしていない」
矢板氏「現時点でアメリカは『頼清徳新総統が独立を口にしていないので安心している』と思うが、彼は市長時代含め以前から『台湾独立』と何度も言って来た人で信念はそんなに変わらないと思うし彼の周りにも独立派が多い。5月20日の就任の挨拶に独立が出るのか注目したい」
石破氏「中国人民解放軍は台湾の解放の意味が含まれていると聞いたことがある」
宮本氏「解放、かつては地主から人民を解放という意味があった。確かに『台湾解放』と言っている。まず台湾統一を言い出したのは習氏ではなく以前から。毛沢東の時は2回も武力で台湾解放をしようとしたが米国に阻まれた事は覚えておいた方が良いと思う。ただ、3期目の習氏は内政面で苦労しているように思える」
矢板氏「能登半島地震で台湾は即座に48人で救援隊を組織したもが日本側から『ニーズがない』と言われ、後日『受け入れ態勢が整っていない』と言われたため、その後、その隊は解散したのですが台湾の一部から『中国に配慮したのでは?』という声が出た。日本は台湾をもっと大事に扱った方が良い」
石破氏「アメリカにおける台湾は通商で言えば半導体、かなり頼っている。また台湾が中国に統一されてしまうと米軍の防衛戦略の根底を覆すことになる。原子力潜水艦が太平洋に自由に航行できてしまう。また台湾で最も高い山(玉山)にはレーダーがあり米軍も情報を共有しているはず。つまりアメリカにとって台湾は通商上、防衛上、重要な島である」
米ジョンソン下院議長「頼氏就任後、代表団で訪台するように下院委員長に要請する」
石破氏「2022年ペロシ下院議長が訪台した時、米軍は相当数の艦、機体を出して『ペロシ氏訪台を妨害させない』という強い意志を示したと思う。一方ジョンソン議長に対し米政府はどう対応するのだろうか?」
提言:日本は台湾新政権にどう向き合うか?
石破氏「相互信頼関係の確立に尽きる」
宮本氏「全体観を持って。台湾との関係も大事が日中も大事なので、日本にとって利益になる関係を築く」
反町氏「(キックバック問題で)石破さん、自民党に対する風向きは政治改革大綱の時と比較して?」
石破氏「わが山陰地方は自民党が強い地域だが帰郷した時に『年末は期末で党員の継続が減ったり、新規が増えなかった』という幹事長の声があったり、『石破さんは好きだが今の自民党は』と言われた。で、リクルート事件1988年に起きた贈収賄事件。贈賄のリクルート関係者と収賄の政治家や官僚らが逮捕されたを50mとすれば今回の事件は45mぐらいの感覚でした。地域によって+5mの所やー5mの所があるかもしれないが、全部回ったわけではないのでわからない。要するに『自民党の核を成している人達がそれをしていたのか?』という声が多かった」
1/16
ゲスト
片山さつき(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 自由民主党政調会長代理 参議院議員
村井嘉浩(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 宮城県知事 全国知事会会長
茶谷義隆(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 石川県七尾市長(一部中継出演)
稲岡健太郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 石川県志賀町長(一部中継出演)
抜粋
村井宮城県知事「東北の震災の時、まず道路が重要だと思ったので東北地方整備局に電話をして『とにかく道路を最優先で直して欲しい』と依頼しました。やはり、道路が通れるようになって初めて人、物資、資材が運べるようになるので」
地震後、馳石川県知事の言う避難所
1次避難所
1.5次避難所:いしかわ総合スポーツセンター石川県産業展示館2号館
2次避難所:ホテル旅館介護施設など
仮設住宅:1/12から順次着工
馳知事「高齢者要支援者を1.5次2次避難所に速やかに運ぶことが災害関連死を防ぐために必要
稲岡・石川県志賀町長「町民の皆さんは仕事、学校、家がある今の場所から離れることに抵抗が」
村井宮城県知事「私は東北震災の時も同様の事を経験したので、馳知事に『1.5次2次に移動して頂くのは時間がかかりますよ』とメールをしました」
反町氏「震度7を計測した志賀町ですが、原発(楽天市場で探す)というのは硬い地盤の上に立地するのですが今回は?」
稲岡町長「確かに原発付近の地盤は硬かったようですが町内の別の場所では地盤が弱かった所があり、実は17年前の地震でも弱い所は今回も弱かった。地盤に強弱がある模様です」
リモート出演の稲岡氏は2023/12/24の石川県志賀町町長選で初当選とのこと。
反町氏「町長になったばかりで大変ですね」
稲岡氏「町議の経験が長いので、幸いにも職員の皆さんの顔と名前を知っていたので、職員の皆さんにもご尽力頂いております」
関連事項
2023/12/24付 北國新聞社 志賀町長選、稲岡氏が当選 「風通しの良い町に」投票率72・57%
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1273678
反町氏「東北震災から13年なのに今でもメンタルケアが必要なのですか?」
村井知事「もちろんです。避難所でコミュニティができても→仮設→災害復興住宅と転居する度に崩れてしまう。人はやはりコミュニケーションが必要で年々寂しく弱くなってしまうのでケアは必要です」
村井宮城県知事「東北震災の時は灯油不足になった。なぜなら東北唯一の製油所が仙台にあったが火災で焼失。全国からガソリン・灯油が届いても宮城に着いたら空になったというぐらい」
片山氏「石川ではガソリンスタンドの8割がタンクが無事だったのがまだよかった」
村井氏「やはり東北、熊本と我々は経験してきたので、色々蓄積してきた結果だと思います」
提言:今後、被災地支援で一番必要なこと
片山さつき氏「方針と実行力。人には希望が必要です」
村井宮城県知事「財源。少子高齢化が進んでいる所なのでとくに必要」
反町氏「このメールでは、政府や県の対応が遅いという報道が多いのですが?という内容ですが」
村井知事「こういう震災の時はぜひ県民が安心するような報道をメディアには多くして欲しい」
1/17
ゲスト
成田憲彦(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元首相秘書官
岩井奉信(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 日本大学名誉教授
林尚行(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 朝日新聞ゼネラルエディター補佐 前政治部長
抜粋
成田氏「保守2党の頃は政権交代があったが1党になったら交代は無しに。そこから党内派閥ができ、派閥同士で政権交代が発生。2009年自民党が野党になった途端、無派閥議員が大勢に。つまり野党になれば派閥は消滅する。派閥自体、自民党発の組織だから他人の私は言わない」
政治資金規正法の「パーティー券購入者の公開基準20万円を引き下げか?5万円という案がある」
岩井氏「引き下げは良いと思う。ただ1円となると事務の手間とか『1万でした』といえば済んでしまう話。ちなみに米国では年200$、英国では200ポンドまでと決まっている」
成田氏「自民党の議員に聞くとね『個人献金で100万円を越える場合があると警戒する』と言う。(額が多いからリスキーか?)で、参政党ってあるでしょ?4億集めているんですよ。で、1人で制限額の150万円を出している場合がある。これは?」
成田氏「例えば茂木が氏が自民党から億の金をもらって領収書を書かなかったなら、個人なので報告しないといけないが領収書を書くと問題ない。その後、そのお金を複数の議員に「渡し切り(渡した後は報告不要のお金)」で渡すと選挙活動などに使われたとしても報告は不要」
成田氏「政治にはお金がかかる、と言っている人って誰だと思います?お金を多く集めている人ほど、それを言っている」
成田氏「保徳戦争ってあったでしょ。連座制で。最近でいえば広島の夫妻の件があったが。で、自民党の会計責任者は誰だか知っている?」
反町氏「いえ」
成「茂木さん。自民党の事務がしっかりしているから(漏れはない)」
保徳戦争
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E5%BE%B3%E6%88%A6%E4%BA%89
成田氏「千葉の薗浦議員の秘書が録音していたでしょ?なぜだが知っている?あれは竹下氏の金庫番である秘書が自殺したでしょ?それから自己防衛のために秘書らが録音するようになったんですよ」
自民党の政治刷新会議について
林氏「この顔ぶれは重過ぎる。会社だと役員会議レベル。もっと総理直属の人だけに絞った方が良い。政治の風土、文化を変える所まで考えているかどうかが重要」
岩井氏「政治刷新会議の顔ぶれを見る限り、やはり自民党よりも野党の支持率が低すぎて、国民に対し(自民党の議員達は)甘く見ていると思う」
政治刷新会議後、有識者による審議会にかけられ
シナリオ1(首相の一存):首相に答申、政府法案
与野党協議会
シナリオ2:政治改革議会、与野党合意案
シナリオ3(与野党協議会で物別れ):与党案、野党案
シナリオ4(1~3でダメなら):政権交代後に再考
提言:自民党が示すべき政治改革
成田氏「政治の誠実さ(integrity)を守る為に。integrityをあえて書いた理由は米国、英国の両国で使われているwordゆえに日本でもその自覚を」
岩井氏「まずは派閥のパーティをやめる」
林氏「新しい選挙の形」
メール「政治にお金がかからないようにするには?」
成田氏「米国のようにボランティア」
岩井氏「ボランティアだけでは不足、国民も再考を」
林氏「私が思うに投票率が上がると選挙にお金がかかる。すると政治家は選挙にお金をかけないように考える。つまり選挙に行くべき」
1/18
ゲスト
山下貴司(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元法務大臣 自由民主党改革実行本部事務局長 衆議院議員
高井康行(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元東京地検特捜部検事 弁護士
抜粋
高井・元特捜部検事「20年以上続いていたつまり慣習ルーティンだった可能性がある。還流自体は罪ではない。不記載の指示が議員からあったかどうかが重要。会計責任者が『上からの指示は無かった』が真実か嘘か?真実なら検察がそこまで明らかにできたが、嘘なら検察の敗北」
高井氏「安倍氏が一旦、キックバックを止めたとのことだが、実際は復活している。復活させたのが誰か?意図があったのか?また議員と会計責任者との間に結託があったのかどうか」
高井氏「まず、我々の時代は『起訴するまでは議員の名前は出すな』と教わっていた。それにより議員と検察との間に緊張感があった。私は今回は情報がダダ漏れだと当初から言っている。検察の気質が変わったもかなと」
山下元法相「私が特捜部にいた頃は多少情報を流して泳がすことはありました。ただ、過去に偽メール問題(議員が自殺)があったでしょ?検察は捜査中、(情報の秘匿)注意を払っている。にもかかわらず今回のキックバック問題においては『リークが目に余るな』と感じた」
高井氏「これでおそらく捜査は終了でしょう。結果は結果として、今回の捜査の結果は資料として蓄積することができた、とは思う」
起訴されなかった裏金3000万円未満の議員
高井氏「今回は不起訴だが検察審査会に行って起訴相当になる場合がある。検察は審査会を想定した捜査もしたはず。ただその場合でも『議員と会計責任者とで共謀があったか』が重要だが審査会の段階になって共謀が認められる事は低い」
山下氏「たしかに検察審査会から戻って来た案件を再捜査をして、見えなかったものが見えたことがあったのは事実ですが、数としてはかなり少ない。それは検察審査会から戻ってくるような、不十分な捜査をする検察官は少ないからです」
反町氏「自民党の派閥が無くなったら?」
高井氏「自民党は7色とは言わないが左から右の議員がいる。一方野党はおよそ考え方がわかる。例えば石破派茂木派の考えがわかる。無派閥議員って何考えているのかわからない。確かに派閥は権力行使の手段になるのはいけないと思う」
高井氏「近視眼的にいえばお金の問題で派閥は無くした方が良いという意見が出るでしょう。ですが、派閥をなくしてしまうと『何を考えているのかわからない議員』が国家を牛耳るようになるわけで、それは国家としてはマイナス。だから派閥は残すべきと”私は”思う」
山下氏「私の選挙区は岡山ですが、広さでいえば公設秘書だけではカバーできないくらいの労力かかるし、同様に文通費もかかる。同期には福岡の面積と同等の選挙区だったりとつまり(県民の意見を聞くには)お金がかかる。ですからパーティーでお金をいただく必要があります」
山下氏「パーティー券だと、額が少額なのでもらいやすいのですが、逆にそれ以外でどーんと大金をもらうと、元法相の経験もあるので不安になる。例えばアメリカなら個人で多額の献金もあるが、プライバシーを配慮しつつ寄付の内容には透明性が確保されています」
高井氏「世襲議員に対しては本当に不満を感じる。そういう意味で一般人が政治家になりやすいシステムを作るべき。例えば法学部を出ただけでは弁護士にはなれないからLaw Schoolがある。だから議員になるためのシステムを作った方が良い。世襲はのうのうと議員になっている」
高井氏「政治家になる人はマックス・ヴェーバーを読んだのか?山下さんは法学なので読んでいるはずだが。で、今回の裏金のような問題は実質犯化すべき。eg.政治資金隠匿罪として10年以下の刑として。お金を隠したのだから隠匿でしょ」
提言:政治の信頼を取り戻すために
山下氏「有言実行。政治家が信用されないと、政治家の言葉は国民の皆さんに届かない」
高井氏「政治家は情熱を使命感をもって国会社会に尽くすこと」
メール「検察はリトル裁判官になるべきでは?」
高井氏「6,7割の証拠で起訴すると2,3割が無罪になる。少しでも無罪になる可能性のある人は起訴しない、法廷には立たせない、というのが私の検察時代の教訓です。
→私見:起訴には十分な証拠が必要と私は解釈
山下氏「確かに議員の中には法律家はいます。が、それが党のやり方として受け入れたのでしょう」
反町氏「一方、派閥に入っていれば次は大臣、党3役になれるとか」
山「刷新会議で言いました『今のままではダメだと。ダメージが大きいから』」
1/19
ゲスト
伊藤惇夫(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 政治ジャーナリスト(冒頭)
泉田裕彦(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 衆議院議員 元新潟県知事
平田直(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 東京大学名誉教授 政府地震調査委員会委員長
山村武彦(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 防災システム研究所所長
抜粋
能登半島東部における地震
平田・東京大学名誉教授
「能登では2020年以前から続いていましたが、マグニチュード5.1, 5.4, 6.5 という大きさの地震が定期的に起きている所は珍しい。」
「ただ2023年5月5日のM6.5が(大きかったの)で、もう打ち止めか?という議論が出て私も打ち止めか?と思っていたが、今年の1月1日にM7.6が出た。ですからM7.6で打ち止めとは思えない」
反町氏「地震が落ち着いたというのは?」
平「しばらく起きなかった場合の話。予想は無理」
山村氏「ハザードマップを見る限り黄色い能登半島が危険とは思えない」
*番組で放送された映像とほぼ同じものを掲載
↑タップ/クリックで拡大
画像(C)国立研究開発法人防災科学技術研究所
平田氏「この地図の1マスは250m。ご自分の住所で見て欲しい。確かに『能登が赤ではなく黄色い』ので地図の見方の説明不足はあったかもしれない。ただ、拡大して頂くとおわかりですが、輪島市や珠洲市といった人口が多い平野部では赤色です。ですから、能登半島全体の色ではなく、ご自身が住む地域に注目して頂きたかった。」
↑タップ/クリックで拡大
画像(C)国立研究開発法人防災科学技術研究所
国立研究開発法人 防災科学技術研究所 J-SHIS 地震ハザードステーション
https://www.j-shis.bosai.go.jp/
平田氏「能登半島地震の場合、10kmぐらい下の地層に断層が見られて、一番地表に近いところは海底。ですから、地表では断層は見られない。(能登半島の場合、水を含んだプレートが地中方向に沈み、その水が上昇することで地震が発生。つまり断層は他方が地中、他方が海底)
平田氏「九州、関東の順に活断層を調査したり、中四国の海底の活断層の調査もしているが、お金と時間がかかる。さらに近畿地方はとくに活断層が多いので能登半島まで調査が進んでいなかったのは申し訳ない」
私見→日本全国の調査が終了はかなり相当先と言う事がわかった
提言:巨大地震を正しく怖がるために
泉田氏「災害は忘れる前にやってくる。ハザードマップでご自宅周辺の確認を」
平田氏「備える。日本中どこでも。まず寝室の家具の固定から」
山村氏「防災DX活用」
反町氏「地震がこの先20年以内に起こるとか、もっと短いスパンで起こるといった予想、確率的なものは?」
平田氏「できません。ですから、食器棚や本棚を固定して中の物が落ちて来ないようにして下さい」
私見→結局、数秒先の地震がわかる緊急地震速報が限度か?