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ゲスト
佐藤正久(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元外務副大臣 自由民主党参院議員
高橋和夫(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 放送大学名誉教授
森まり子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 跡見学園女子大学教授
抜粋
反町氏「釈放された少年が『大人になってイスラエルを倒す』みたいなことを言っていたのですが」
高橋氏「イスラエルから釈放された人達の中には、戦車に石を投げただけで捕まっていた子供達がいますから。長い間捕まって成長したわけですから、それはそうなるでしょう」
解放された人質とハマス兵の映像 高橋氏「パレスチナ人は優しい人が多い」
反町氏「それは無いでしょ?あれだけ拉致しておいて」
高「もちろん、それはわかるが、おもてなしをする(民族だ)し、狭い地下に長期間一緒にいたので、そういう関係になったのかもしれない」
人質解放の映像から
森氏「ハマース兵の目元から若い少年少女がいたのが今のハマースの現状を感じられる。政治部門、軍事部門、末端部門とあって、私が思うに『小さい時から破壊しか知らない少年たちを軍事部門が洗脳して末端として利用している』のではないかと」
ガザ地区の飛行禁止(11/22ハマス発表)
北部 午前10時から6時間
南部 終日
佐藤氏「これはイスラエルがダメだが、アメリカは問題ない。だから米製のドローンなら飛ばせるだろう」
イスラエル側のパレスチナ人150人釈放
ハマスの解放に対し3倍、1:3の法則の人数で、停戦から3日間39人ずつ解放している。 内訳は女性から10代男性のみ。
森氏「女性、10代男性は非戦闘員とみなしているからだと思う」 高橋氏「3倍という数字になったのは相場感でしょう」
反町氏「戦車に石を投げただけで捕まるって?」
高橋氏「(事例として)イスラエル側は自爆テロをしようとしたから捕まえたと言い、パレスチナ側の言い分はトラックでプロパンガスを自宅へ運んでいたら爆発したから間違えられたと言う場合も。ガザ地区はプロパンガス社会です」
森氏「『ユダヤ人の命はとても貴重なものだ』という感覚が強く、どれだけ犠牲を払ってもでも助けるという考えは第一次中東戦争の頃から続いていると思う。例えば戦場で負傷した兵士がいたら犠牲を払ってでも連れ戻すと言い、これはユダヤ教の経典にも書かれているし、ユダヤ教徒同士の絆が強いのでネタニアフ氏は人質全員までやると思う」
佐藤氏「南部に拠点があると思うのでそこを狙うと思う」
高橋氏「南部の方が避難民が多いので被害はもっと大きくなる可能性が。制圧にはガラント国防相が言っている2カ月かかるのでしょう」
反町氏「長期になるとイスラエルは弾切れは?」
高「バイデン氏には(イスラエルに)今後出さないとは言わず、アメリカにも必要なので”今は"出せないと言うオプションもある」
佐藤氏「イスラエルとエジプトのシシ大統領との間では『ガザ地区の非武装化』である程度、合意ができていると話です。エジプトにとってみれば避難民がエジプトで増えるよりは非武装化の方が良いという判断でしょう。ただ、国連か何かが監視する形になるでしょうけど」
高橋氏「ネタニアフ氏も当初は『ハマスの殲滅』と言っていたのが、今は『ハマスの排除』になっている。おそらく殲滅は無理と思い始めたのではないか?」
船舶の災難
・サウジアラビア南西:11/19フーシ派、自動車貨物船だ捕。所有はイスラエル人実業家所有の英会社。運行は日本郵船
・オマーン南:11/24イラン革命防衛隊?貨物船にドローン攻撃。所有はイスラエル人が関わるシンガポール企業
・イエメン南、ジブチ付近:11/26武装グループ、タンカーだ捕。所有は英国拠点のイスラエル系企業
佐藤氏「11/19の件は乗組員はフーシ派の潜入に気づかなかったらしい。気づいていればセーフルームに逃げ込めたはず。また自衛隊が対応できるか?となると、海賊対策の訓練はしていますが、こういった上空から部隊への対処は訓練はしていません。そもそも、ヘリからタンカーに降下して潜入している映像を見て、ほぼ軍隊並みの訓練を受けた連中であることには間違いないです」
佐藤氏「フーシ派の犯人を確保した米軍の駆逐艦に対しおそらくフーシ派と思われる所から弾道ミサイルが2発飛んできたものの20km離れた地点に落下したと米軍発表」
反町氏「弾道ミサイル?」
佐「そんなに当たるものではない。でも自衛隊で同じ状況ならこの地域ならあり得ると思う」
提言:イスラエルとハマスの停戦実現に必要なこと
佐藤氏「イスラエルの作戦目標」
高橋氏「バイデンによるベンヤミン・ネタニアフへのプッシュ次第」
森氏「国際社会の圧力、人質全員の解放、多国間協議の枠組」
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ゲスト
立山良司(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 防衛大学名誉教授
黒井文太郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 軍事ジャーナリスト
松本佐保(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 日本大学国際関係学部教授
抜粋
立山氏「ガザの北部にいた人達(人質にされていた人達)をその北部で解放したんですよ。つまり、イスラエル軍は『ガザ北部はほぼ制圧した』と言っていたことが違うじゃないか!と国内で不満が出ているようです」
反町氏「ガザ北部のトンネルにいたのか?と感じる」
・イスラエルの連立政権
右派:リクード ネタニアフ氏
宗教シオニズム党:宗教右派、極右。財務相兼る第二国防相のベサレル・スモトリッチ氏が党首
ユダヤの力党:宗教右派、極右。国家安全保障相のイタマル・ベングビール氏が党首
シャス党、ユダヤ教連合:ユダヤ教超正統派
国家団結党:中道右派
・戦時内閣 ネタニアフ首相、ガラント国防相(ともにリクード) ガンツ前国防相(国家団結党)
反町氏「左か右の見極めは?」
立山氏「パレスチナ問題(楽天市場で探す ・ amazonで探す)に対する姿勢。極左は平和的解決、二国家案。極右はパレスチナ人に対し3案示しガザ・西岸地区を領土とし全員を
1.どこかに追い出す(地域未定)
1.全員を下級市民とする
1.全員抹殺する
中道右派は2国家案も何も言わずグレー。なぜならイスラエル国民は右傾化しているので、2国家案を言ってしまうと選挙で勝てないので。
また、国家団結党のガンツ前国防相はネタニアフとは組まない。なぜなら前回、ネタニアフと手を結んだ時、彼に裏切られたので。
宗教シオニズムというのは「ユダヤ人による『約束の地(イスラエルの地)』を支配すればするほどメシア(救世主)の到来を早めると解釈した運動」
立山氏「ヨルダン川西岸地区などの土地は、極右の人達は『神様から与えられた土地』と思っているので(行動に)迷いがない」
10/7以降、ヨルダン川西岸地区でパレスチナ人230人が殺害される
内訳:
イスラエル軍による死者222人(内子供58人)
入植者による死者8人(子供1人)
立山氏「上の西岸地区の死亡事件は国連やNPOなど一部が公表しているだけで大半の人はガザ地区を見ているので報道されていない」
立山氏「1995年オスロ合意に調印したラビン首相が青年に殺されましたが、彼が法廷で『私が殺したの裁かれるのは当然です。しかし神の法律では私は裁かれない。それは首相が神から与えらえた土地を与えたからだ』と」
内容はやや不明瞭「エジプトのサダト大統領を暗殺した人間も、同じようなセリフ『神の法律では裁かれない、彼は神からの土地を売った』と言っている。二人の暗殺犯が同じようなことを言っているわけです」
提言:ガザ紛争解決のために
立山氏「ハマスとの対話。この件でハマスはガザ問題の当事者だと明確になったので」
松本氏「ハマスの政治化」
黒井氏「ハマス残党の動向。仮にハマスが全滅しても似た抵抗組織は残る」
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ゲスト
ワリード・シアム(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 駐日パレスチナ常駐総代表部大使(前半)
江﨑智絵(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 防衛大学校准教授(前半)
ギラッド・コーヘン(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 駐日イスラエル大使(後半)
宮田律(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 現代イスラム研究センター理事長(後半)
抜粋(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) メモのみ
エスニッククレンジング=民族浄化
駐日イスラエル大使「イスラエルはエスニッククレンジングはしません。シナイ半島に追い出すこともしない」
私見
首相が「ハマスの殲滅」を宣言し、そのつもりの行動だと思うが、パレスチナの民間人の死傷者の数からしてイスラエルの自衛権はすでに「行き過ぎ」だと思うが。
(12/25追記)
駐日イスラエル大使「我々の望みはパレスチナ人と仲良く暮らすことです」
私見→12月末になっても空爆している点、今回の戦前でも西岸地区でオスロ合意に違反して入植をしていた点で「仲良く暮らすこと」という考えとは、大きなかい離がある
11/30
ゲスト
平岩俊司(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 南山大学総合政策学部教授
小泉悠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
抜粋
11/25ウクライナ空軍
ロシアから過去最大の無人機攻撃。シャヘド136等71機を撃墜。誘導ミサイル1発も撃墜
11/26ロシア国防省
モスクワ近郊で防空部隊がウ軍の無人機24機撃墜。ドネツク州ヘルソン州でドローン53機を撃墜
11/29ウ空軍
ロ軍は無人機21機ミサイル3発発射、防空部隊は21機・ミサイル2発を撃墜
小泉氏「ロシア軍は前線がなかなか進まないので、ウクライナ国民を狙っているのでしょう。ただ昨年に比べれば西側の支援により防空システムが強化されていますしおそらくATACMSと思われますがヘリコプター基地を破壊したので、ロシア軍は以前ほどヘリで近づけないのでは?」
小泉氏「ロシアがドローンを飛ばしているのは、ウクライナ軍の弾を必要以上に使わせて弾切れを狙っているのか?あるいは防空システムの穴がどこかを調べているのではないか?いずれにせよ米国の予算停止やイスラエル紛争への供与により、ウ軍の弾不足は否定できません」
北朝鮮が偵察衛星万里鏡1号で撮影したと主張
アメリカ
ホワイトハウス、国防総省、ノーフォーク海軍基地、サンディエゴ海軍基地、ハワイのパールハーバーヒッカム統合基地、グアムのアンダーセン空軍基地、沖縄の嘉手納基地
韓国 米空母カールビンソン
エジプト スエズ運河
イタリア ローマ
北朝鮮が偵察衛星にこだわるのはなぜか?
小泉氏「私自身も衛星画像を買っていますが、やはりその国(販売国)が見せたくない部分は買えません。各国にいる北朝鮮関係者も衛星画像を買っているとは思いますが、おそらく北朝鮮はその買えない部分を見たいのでしょう」
韓国国家情報院 2023年5月公表
「北朝鮮の偵察衛星・万里鏡1号の解像度は1m程度で初歩的な偵察が可能な程度」
小泉氏「1ピクセル1mなら精細で、50cmなら戦闘機の型式もわかるぐらい。北の画像は分解能はわかりませんが1ピクセル3mの分解能だとそこに艦がある無いとわかる程度」
成功あるいは試作で成功と推定
・軍事偵察衛星の運用
・固体燃料式ICBMの開発推進
未達
・射程15000km圏内の命中率向上:再突入は未確認
・無人偵察機の開発:米製をコピー?
・戦術核兵器の開発:7回目実験未実施
さらに未達
・原子力潜水艦の保有
ロシアと北朝鮮の関係性は?
小泉氏「ロシアの空港に行けば普通に北朝鮮の人がいる。建設労働者として普通に入国しているので、日本とは比較にならないほど多くの北朝鮮人とロシア人は接していますし『アメリカに対峙している小国』としてアッパレと思っているかもしれない」
提言:露朝協調への日本の対応
小泉氏「2対3、2の露朝に対し、日米、米韓ではなく3の日米韓で対応すべき」
平岩氏「新冷戦と中国。日本としては中国が介入しないように」
小泉氏「ロシアにとってはアメリカには北朝鮮に目を向けて置いて欲しい。ウクライナの方に目を向けて欲しくないのでしょう。一方、ロシアと中国が同盟を組むかといえば、昔からの歴史関係でそれは無いでしょう。そもそも極東は歴史的に見て元々ロシアではないですし国民の4分の3はウラル山脈より西に住んでいるので、ロシアはやはりヨーロッパなんです」
12/1
ゲスト
片野坂真哉(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) ANAホールディングス株式会社代表取締役会長
抜粋
反町氏「この番組は中小の社長も見ています。(コロナ禍で旅行客がほぼゼロで)何もしなくても(航空会社なので)毎日十数億捨てていた時、どうしようと思われたのですか?」
片野坂氏(ANA HD会長)「空港に行って社員の顔色見て『とにかく生き残ろう』と思いました」
片野坂氏「コロナ禍で従業員にサーベイをすることがあり、その中の自由記述欄に書かれていた4万通全てに目を通しました。役員も一所懸命にやっているという意見もあれば、こんな状況になったのは幹部の責任だという意見もありました」
片野坂氏「コロナ禍で(業務が減ったので)当社の社員の一部が(外部へ)出向することが増えて、結果としてANAブランドを上げることになったのですが、それと共に転職しやすい環境になった。そのため、優秀な社員ほど退職していくのではないか?という不安な意見が増えた」
片野坂氏「コロナ禍で、買っていた航空券が使えなくなったので返金して欲しいという事例が増えたので、その時に『キャッシュが豊かなことがmust』と感じた。」
反町氏「キャッシュを内部に溜めるなという意見があります」
片野坂氏「キャッシュを持ち過ぎると外資に狙われますし、そのキャッシュはエアバスを変える投資、コロナ禍で賞与カットしていたのを戻したり、わが社でも働き手不足、契約会社も人手不足なので手厚くする必要がある」
コロナ禍の資金調達の方法として
片野坂氏「ピーチアビエーションも含め300機保有していましたが、大型機35機を売却しました。まだ15年未満だったので、まだまだ飛べる機体だったのですがメーカーが製造停止になった機体だったので、欲しがる企業・国も少なかったのですが、担当が全世界に連絡をとって何とか売却してキャッシュを得ることができた」
片野坂氏「外部出向して戻って来た人が95%なので、5%の人は辞めて行きます。最近の若い人は(業務や会社が)自分に合わないと感じたら、割と気軽に辞める人が多いんだなと思います」
累計約2300名
人材 38%
諸団体 16%
金融 11%
電気・情報通信 8%
商社・テレビ・ホテル・学校 7%
省庁・自治体 7%
小売り・食料品 6%
建設・不動産・化学 4%
運輸・交通 2%
医療 1%
片野坂氏「ノジマさん、成城石井さん、鳥取県さんに出向することが決まりましたとオンラインで言った途端、わが社にもという声をたくさん頂いたし、出向した社員が頑張ってくれたのでノジマさんや成城石井さんとは仕事も決まりました」