2/9・BSフジ・プライムニュース・反撃能力保有の現実感
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新国家安保戦略を斬る 反撃能力保有の現実感 前防衛次官×元陸幕長
ゲスト
島田和久 前防衛事務次官 元首相秘書官 防衛省顧問 内閣官房参与
岩田清文 元陸上幕僚長
三船恵美 駒澤大学法学部教授
抜粋
岩田元陸上幕僚長「日本は戦後の反省から侵略戦争はしないと憲法に明文。日本は独立国なので最低限の武器は必要、専守防衛をするためにも武器は必要。長射程の武器を持ったからといって侵略戦争をするのではなく専守防衛のために使うのです。反対派の皆さんは自虐的過ぎる」
島田前防衛事務次官「外交で戦争を起こさないのが良いが、ウクライナに侵攻したロシアのように、外交で相手の意志にこちらの意志が通じないことがある。その場合は相手の能力に合わせて、こちらも防衛力を持つ必要があると思う」
岩田氏「アメリカのCIA長官が諜報活動で得た情報として『習近平国家主席が2027年までに台湾侵攻の準備を行うよう軍に指示している』ことを把握したと述べたのです」
岩田氏「台湾侵攻の期間はCSIS(アメリカの戦略国際問題研究所)のシミュレーションから3週間の短期決戦と思われます。つまりグアム等ではなく在日米軍が主力になる。さらに中国は日本国内の在日米軍基地や原発や火力発電所へのサイバー攻撃など、あらゆるハラスメントを起こして米軍や自衛隊の進軍を阻止するはずです」
北朝鮮のミサイルについて
岩田氏「液体燃料は注入に時間がかかるし、長時間入れたままだと(タンクが)腐食してしまう。ですから、発射体制のままだと米軍の偵察衛星で察知される。一方、固体燃料は時間や腐食の心配がないので発射したい時に立たせて発射、奇襲攻撃可能」
メールに対し
島田氏「反撃能力は持つこと、使うこと、両方が大事で、相手にそれを示すことが大事」
岩田氏「中国の弱点は仲間がいないこと。日本には仲間がいて、仲間を増やしそれを中国にアピールすることが大事。仲間を増やすことを日本は断行すべき」
参考記事
CIA長官 “2027年までに台湾侵攻の準備を 中国 習主席が指示”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230203/k10013969651000.html
この中でバーンズ長官は、諜報活動などで得られたインテリジェンスの情報としたうえで、中国の習近平国家主席が「2027年までに台湾侵攻を成功させるための準備を行うよう軍に指示していることを把握している」と述べました。
そのうえで、「これは習主席が2027年や、ほかの年に台湾を侵攻すると決断したということではない。ただ、習主席の関心や野心が、いかに真剣かを示すものだ。彼の野心をみくびるべきではない」と強調しました。
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