2/7・BSフジ・プライムニュース・東野&広瀬徹底分析 欧州とウクライナは今
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東野&広瀬徹底分析 欧州とウクライナは今
ゲスト
東野篤子 筑波大学教授
廣瀬陽子 慶応義塾大学総合政策学部教授
抜粋
東野氏「(ウクライナの)EUの加盟までにはかなりの時間がかかる。18年かかった場合もある。そもそも色々な申請を出してからやっと加盟の交渉が始まるし、それが『加盟したい』という意思表示になる。まず戦時下の国が加盟した例はありません」
反町氏「汚職一掃はEU加盟の姿勢の表れ?」
東野氏「それも一理ありですが、そもそもこれまで汚職の一掃がなかなか進まなかったし、現時点でもEUに入れる程の汚職がなくなったわけではない、EU基準を満たしていない」
東野氏「EUに加盟したものの『入らなかった方が良かった』と思っている国、ポーランドやハンガリーみたいな国がある」
廣瀬氏「ロシアはウクライナに対する思い入れ、一体感が強いので、例えばモルドバがEUに入ることとウクライナがEUに入ることはロシアにとっては全く違う」
廣瀬氏「ロシアからヨーロッパへの『ガスパイプライン』があり、以前はウクライナを経由していて、何割かをウク、残りを欧州という契約だったものの、ウクライナがお金を払わず大半のガスを取り込んでしまったために、、その結果、欧州にガスが届かないことが発生。その後、ウクを経由しないノルドストリーム、トルコストリームが敷かれた」
東野氏「ロシアにとって兵器の生産ができるウクライナを失ったことは痛いはず。」
廣瀬氏「スウェーデン、フィンランドのNATO加盟は全ての国が賛成していたが、トルコが後出しで反対。これはクルド人問題が原因で、クルド人がトルコから見ればテロリストで、スウ・フィには難民と見ている。その中で、スウでコーラン焼き討ちが発生したことで、トルコはスウのNATO加盟には猛反対するようになっている。ちなみにフィンランドはロシアとの国境の1335kmの長さの壁の建設を予定している」
廣瀬氏「ロシアの世論、この戦争の最大はアメリカのせいだと思っている人が大半、16%がウクライナ自身、ロシアが悪いと思っているのは少数。ですから大統領がプーチン以外の人になったとしても、ゴルバチョフ以後の不景気もアメリカが変な制裁をロシアにかけたせいだと思っているロシア人が多いので、『ウクライナ戦争になったのもアメリカが悪かったから』と思うロシア人が多いでしょう」
反町氏「それなら、ロシア国内でウクライナ戦争の検証が行われたとしても、ロシアが悪いという意見は出ないでしょうね」
■メール
Q.ロシアがウクをナチ化と言っているように他国に言われた場合
お二人「相手国の言うことを防ぐことはできないので、日本側はfactでたんたんと返せるようにする。そのためにも歴史教育をしっかり受けられる体制が大事。そして日本人自身がブレないことが大事だと思います」
Q.今後の日本?
廣瀬氏「どうしても原油高になるので物価高になります、ですので耐えるしかないと思います。また、いつ?ひょっとすると明日、日本に攻めて来られるかもしれないという心構えを持つべきと思う」
東野氏「ウクライナは国土の20%を占領されています。」
→管理人の補足:日本が占領された場合を想定すべき時期ではないか?と言われたかったのではないかと思います。
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