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岸信夫防衛相に生直撃 北新型ミサイル迎撃策 中国軍拡への備えとは
ゲスト
岸信夫(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 防衛大臣(前半)
兼原信克(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 同志社大学政治学科教授 元内閣官房副長官補 元国家安全保障局次長(後半)
小原凡司(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 笹川平和財団上席研究員
本文:
小原氏「自衛隊の人材確保、人件費も大事ですが『彼らが堂々と活動できるように』して下さい。それが士気、やる気につながります。そのためにも国会で自衛隊について議論して下さい」
兼原氏「日本はアメリカによって非核三原則で武器を持てないようさせられたが、ドイツには逆に武器を残したままにした。その代わり、米軍がドイツを守る、だからその兵器を撃つなよとこれまで言って来た。このドイツに武器があることで、ロシアはドイツに近寄れない。つまり、自国がしっかりした武器を持つことで他国は侵略しづらくなる。だから日本も武器を持つべきと言っている」
「そもそも、日本の共産党や社会党はソ連系社会主義の考え方から来ているから『武器を持たない』という発想。しかし欧州の共産党や社会党は、連合・組合から政党ができているのは同じだが、思想の根幹が違うから、同じ共産、社会党でも武器の考え方が違う。日本でも1990年代に変わったが(?)、それから30年経っているのに、まったく議論しない。そろそろ日本でも武器の話をすべきではありませんか?」
「北朝鮮なんて、あっという間に消えるかもしれない国。だからこそ、最後に核兵器を使う可能性があるから危険」
小原氏「武器を持つドイツに対し思うように行動ができないロシア。つまり『武器を持つ』という意味はそういうことです。」
兼原氏「日本は敗戦を経験し、米ソの冷戦があった。そのために『武器は持たない方が良い』という考え方が大学教授に残ってしまった。その結果、大学の研究成果がそのまま日本の防衛力につながる機会を失ってしまった。もうすでに冷戦はないのだから、大学と防衛省が連携しても良い頃だと思うし、サイバー戦争などの状況を考えると、その連携が必要。
→おそらく、敵基地攻撃能力を日本が持てば、北朝鮮のような国でも、ミサイルを日本に撃つことをちゅうちょするはず、という主旨だと思います。
反町氏「敵基地攻撃能力で岸防衛相が言われたのは懲罰的抑止ではなく拒否的抑止?」
兼原氏「撃つな!という言うことが米国の言う拒否的抑止のこと。撃ってきたから撃つを繰り返すと最終的には核攻撃に発展するので、中露のような(頭の良い)文明国は止めるが、北朝鮮は止めない可能性が高いから、余計に撃つなよと言っているし危険」
岸防衛相の提言「自らの防衛力の強化。日本および近隣のために。尖閣諸島は海保と協力して、他国には上陸させない」
反町氏「防衛費はGDPの1%というのは、歯止めになっているのか?」
岸防衛相「必要不要の仕分け」
小原氏「歯止めという考えではないと思う。経済事情を踏まえ、必要なものを備える。バランスと思う」
反町氏「北朝鮮の1月の(7回の)ミサイル発射はスケジュールされたものと見ますか?技術は?」
岸防衛相「そうだと思います。やはり北京五輪中は避けたのでしょう。能力上5000km飛ぶものを日本のすぐ外に落とした、ということで精度が向上していると思います」