2/3・BSフジ・プライムニュース・岸田政権エネ政策論戦
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原発稼働で値上げ抑制 岸田政権エネ政策論戦 60年超原発のリスクは
ゲスト
細野豪志 自由民主党衆議院議員 元原発事故担当大臣
小川淳也 立憲民主党衆議院議員 前政務調査会長
橘川武郎 国際大学副学長 経済産業省総合資源エネルギー調査会基本政策分科会委員
抜粋
橘川氏「原発は動くと安いんです。値上げしている電力会社は原発に依存し過ぎた結果で、現在は再エネが安いという事態になっている」 反町氏「関電は原発が動いていますが」 橘「関電は特殊な構造なんです」
・橘川氏「石炭火力発電はCO2を出すからといってヨーロッパは『止めるべき』となったが、もし止めたら発展途上国は立つ瀬ない。一方、日本は石炭火力のまま燃料を変えることでCO2を減らそうとし、この方法を途上国に教えると言っている、日本のやり方は世界的に見ても珍しい」
・橘川氏「3.11以降、原発に対し国論が二分している。原発賛成といえばそっちの票が、反対といえばそっちの票が入り他方の票を失う、国会議員を目の前にして言うのは失礼ながら、一番良いのは『原発については何も言わない』」
・細野氏「小川氏の理想は素晴らしいし尊敬しているがそれは来世の話であって、我々は民主党政権を経験したからこそ、エネルギー議論は票を見て発言するのではなく…」
小川氏「だから自民党に行ったのでしょ」
橘川氏「残念ながら議員さんは3年先の選挙を見ている。官僚は政治家を恐れ」
・細野氏「処理水タンクが千基あるので、漏水のチェックを毎日するだけでも重労働で、以前に比べれば頑丈だが完全ではない。またタンクを置く土地(※)もないし、今の余剰の土地は廃棄物を置く予定なので、海洋排出は福島県民の皆様を筆頭にご理解頂きたい」
※2町にまたがり、ひとつはもう場所がない。もう一つは廃棄物を置く場所となる予定
・細野氏「私自身、当時3.11に関係した人間の一人として放出する予定の濃度より濃い水を流していたので、重い責任を感じている。で、今の海洋放出はもっと濃度は薄い。地元の方に何回も説明会を開いた」
小川氏「何回ぐらい?」
・細野氏「3.11直後に流した濃い水の時は異論が出ず、十分薄くした処理水を海洋放出すると異論が出る。福島県民の方が懸念されるのは十分理解できるが、そうではない方から異論が出る、とくに全く関係のない場所の方の異論というか反論が」
橘川氏「海洋放出を菅前総理が決めたのは英断。韓国、中国の異論は放置で良い」
細「説明の場を頂き感謝」
・橘川氏「原発もトイレのないマンションには賛同する。誤解を恐れず言うと、石炭も原油もトイレのないマンションで、使えば使うほどCO2を出している。ただ石炭を人間が使ったことで森林がハゲ山にならなくて済んだのは事実で、人間によって変革できる場合がある」
・橘川氏「原発だけでなく、放射性廃棄物の話で(日本の)与野党で議論をしたところで答えは出ません。なぜなら世界中で議論をしてなかなか正解が出ないテーマだから」
・橘川氏の提言「作りながら壊す。例えば高浜原発4号機を作りながら3号機を畳む、新しい物を作って古い物を壊すべき」
小川氏の提言「再生エネルギーに移行すべき」
私見→原発より再エネの方が良いのは大半の国民が理解済み。発電が不安定だからこそ蓄電池が鍵では?
・橘川氏「電力事業は民間がやってきたのですが、放射性廃棄物の処理などは政府がやるべき。つまり、政府がやるべきことをやっていないと思います。政府が電力事業を握ろうとしたわけではないと思う」
・細野氏「(原発の稼働年数の)60年という数字は原子力規制委員会という専門家が出した数字です。政治家は関与していない数字です」
小川氏「世界の常識では52年です」
その他
・元民主党の細野氏と小川氏、いつもとは違った討論になっているし、なりそうだ
・要するに橘川氏は「原発に依存した発電システムに問題がある、再生エネルギーなど発電方法を分散させておいた方が、ウクライナ危機の時に原油高で電気代高騰をある程度防げる」と言われたいのだろう、と推察される
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