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五輪閉幕「次の一手」 習近平思惑&米露対立 松川×宮家×興梠激論
ゲスト
松川るい 自由民主党国防部会長代理 元防衛大臣政務官
宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 内閣官房参与
興梠一郎 神田外語大学教授
抜粋
・提言「日本の対中国姿勢」
興梠氏「ウクライナを見てわかるのですが、国力が弱くなると相手は経済制裁などを課してくる。日本は外交力、経済力、防衛力など国力を持ってそうならないように」
松川氏「クァッドなど関係国と共に中国に対峙」
宮家氏「我慢比べ。耐えて先を見る」
・興梠氏
「岸田政権になった当初、中国は日本と付き合いやすくなりそう、と思っていたが、最近は以前と変わらないと思っているようだ」
・興梠氏
「鄧小平氏はポーランドの民主化運動を見てやめた。天安門事件後の中国の市場経済は変わった、と各国は思っているかもしれないが、実際は『共産党を守るために経済成長しただけ』である。そして今、習近平氏は権力を大いに使って民衆を牛耳っている」
・興梠氏
「日本食品を解禁する台湾の中にも、核食と表現するメディアがあるように反中、親中など世論が1つではない。彼らはウクライナに対する米国の動きを注視している。なぜなら米国が台湾にも同様のことをすると思うから。
そもそも米中ともに台湾国内での分裂(親中派と反中派との分裂)は望んでいないが、台湾を統一しようとする中国に対し米は阻止している。
・興梠氏
「ロシアは世界各国にエージェントを送っている。ウクライナの東部が親ロ派といっているが、彼らは一般人はないはず。人を送ってお金を支援するやり方は、ソ連時代からやっていることで、プーチン(楽天市場で探す ・ amazonで探す)氏は21世紀になってまだやっているのかと」
・宮家氏
「プーチン氏がマクロン氏と会談したのは、彼をNATOを分断するための駒と思っている。ドイツがロシアから天然ガスを買うように各国思惑が異なるので、マクロン氏の『NATOを強固にする』
という思惑どおりにになるとは限らない。また岸田総理が露に対し強く非難という言葉を使ったのは珍しい。英訳すると厳しい言葉なので」
・興梠氏
「露がミンスク合意(2015)を破ったことで、仏・マクロン氏、中国の習近平氏ははしごを外された」
ミンスク合意とは?wikipediaより一部抜粋
双方即時停戦を保証すること。
ウクライナ法「ドネツク州及びルガンスク州の特定地域の自治についての臨時令」の導入に伴う地方分権。
包括的な国内での対話を続けること。
ウクライナ法「ドネツク州及びルガンスク州の特定地域の自治についての臨時令」に従い、早期に選挙を行うこと。
違法な武装集団及び軍事装備、並びに兵士及び傭兵をウクライナの領域から撤退させること。
・興梠氏
「中国とロシアは蜜月で、対米という意味で一緒ですが、中国は露米の対立に巻き込まれたくないのです」
メールより
Q.中国でビジネスをするのはリスクでは?
松川氏「中国でビジネスをするのは良いが、急に豪州のワインは輸入しないということがあるのでプランBも考えるべき」
*プランBとは、急に契約を切られる場合を想定しておく、という意味と思われます。
Q.(聞き漏らす)
宮家氏「イノべーションできない日本は発展しない」
Q.中国共産党はこのまま残りますか?
興梠氏「共産党は餓死者を出しても続いている。海外の意見は取り入れない。ソ連のゴルバチョフ氏(*)のことを罪人と呼んでいる、つまり改革開放派を産まない、国民の不満分子は潰すで、共産党政権は今後も残る」
*おそらくゴルバチョフ書記長のことだと思います。ソ連の改革開放派の人。