BSフジ プライムニュース・2/22,23,24,27放送分

最終更新日 2024年9月10日

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2/22 テーマ

プーチンが国民へ演説 中国外交トップが訪露 兵頭×小泉が深層解説

ゲスト

兵頭慎治(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 防衛省防衛研究所政策研究部長

小泉悠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 東京大学先端科学技術研究センター専任講師


 

抜粋

小泉氏「プーチン(楽天市場で探すamazonで探す)が領土奪取が目的なら2割でも満足できるかもしれないが、本来の目的はゼレンスキー政権を倒すことと開戦時に言っていた以上、今の占領地だけでは満足していないと思います。もとよりゼレンスキー政権は元気ですし」

 

小泉氏「中国はウクライナ侵攻(楽天市場で探す)に巻き込まれたくないでしょうし、ロシアは台湾侵攻に巻き込まれたくないはずです」

 

兵頭氏「習近平氏がプーチンに会うというのはロシアに加担するのではなく、プーチンに会って、その後アメリカと会うことで、中国が仲介役を担うつもりではないか?これは王毅氏が先に欧州4カ国(フランス、イタリア、ドイツ、ハンガリー)を歴訪した後にロシアを訪問したという順番が大事なのです。欧州に行く必要がなければ直接ロシアに向かったと思います」

 

小泉氏「ロシアは中国とアメリカと二正面作戦は避けたいし、中国はロシアとアメリカとの二正面は避けたいはずです」

 

兵頭氏「ベラルーシは自国が攻撃されない限りは、参戦はしたくない模様。ただ、プーチンからの圧力があるはずなので『参戦以外のことは何でもします』という意思だと思います」

 

小泉氏「ロシアは以前のINF条約(中距離核戦力全廃条約)の時も『脱退はしないが履行を停止する』と言っていて、その後アメリカが脱退した時点で『アメリカから脱退した』と言っていた。ですから新START条約(新戦略兵器削減条約)でも同様に言ったのだと思う」

 

兵頭氏「プーチンはこれまではNATOを相手に批判していたのですが、年次教書演説ではアメリカを批判するように変わっていた。ただそれゆえに、バイデン大統領に反論されてしまった」

 

提言「プーチン大統領の動き」

兵頭氏「政治モードが始まった。その中で演説で発言した勝利が実現できるのかどうか?」

小泉氏「2024年。来年の選挙、2023年中は終わらないだろう、(2024年の)政治と戦争が注目点」

 

メール「クリミア半島の奪還がウクライナの戦争終結の着地点では?」

兵頭氏「クリミア半島の奪還がウクライナの着地点かどうか?つまりNATOとウクがそう思っているのかどうかは不明。ただ射程150kmのミサイルしか供与していないので、クリミア半島の奥までは届かないのでは?」

 

メール「欧米の制裁はロシアに効いていないのでは?」

小泉氏「制裁下でも国民の生活はそれほど変わっていない。マクロ経済でも影響は少なかったのは事実です。これはロシアの金融政策が成功したからでしょう。ただ、ロシアの産業は衰退しつつありますし、長期化すれば影響が出るかもしれません」

 

私見

バイデン大統領「プーチンが戦争を終わらせられるのです」→これをロシア人が聞いて、それを理解して欲しいのだが。

 

2/23 テーマ

露軍事侵攻明日で1年 歴史に見る終戦の行方 五百旗頭×先﨑が対論

ゲスト

五百旗頭眞(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 兵庫県立大学理事長 元防衛大学校長

先﨑彰容(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 日本大学危機管理学部教授

 

抜粋

五百旗頭氏「第一次世界大戦までは敗戦の責任を政治家に問うには自国民が行った。その後、銃火器が進化し大量虐殺が可能になり最後は原爆まで進んだ。つまり、戦いの内容に対し法整備が追い付かなくなり、結果、5理事国による国連が誕生したが、その理事国のロシアが侵略しているわけですから。それはさておき、国連創設によってジャングルのようなルールだったのが、それよりもまともで世界で監視できるルールにはなった」

 

先崎氏「知人の駐在員から聞いた話『アメリカ人は上から目線で、中国人は札束で顔を、といったやり方。ミクロネシア、ポリネシア地域に中国が介入しようとしていて、それに慌てているのがアメリカだ。その一方で、その地域の人々はオーストラリアと関係が深い。日豪は関係が良好。また、日本人の肌の色とその地域の人々の肌の色が近いからか、彼らは親近感を持ってくれている。だから、アメリカはミクロネシア、ポリネシアとの間に日本を介在させたい模様だ』と。」

五百旗頭氏「日本は民主主義だから、横暴なことはしない。協調主義といいますか、『一緒にしましょう』ということができるのが日本人の特徴なのかもしれない」

 

先崎氏「中国やロシアは、本来の自分達の考え方で覇権主義、民族主義を広めようとしている。たとえば、以前、国連で中国が『中国人民の南シナ海での活動は2000年余りの歴史がある』と言っていたらしいじゃないですか」

参考

南シナ海 中国の権利否定、人工島は「島」じゃない!

https://asahi.gakujo.ne.jp/common_sense/morning_paper/detail/id=1830

 

先崎氏「2022年末、ドイツで政権転覆事件があったじゃないですか?彼らも『以前のドイツ人の姿を取り戻そう』と言っていたわけです」

参考

ドイツで国家転覆?ハインリヒ13世って?「帝国の市民」の実態は?

https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2023/02/14/29291.html

 

メール「日本が武器を持とうとすると『侵略をするためだ』という声が上がるのですが?」

五百旗頭氏「日本は大戦の反省から他国を侵略しません。ですから防衛費はGDPの1%を堅持してきた。しかし現在周辺国が武器を持ち始めた。そこで何が大事かといえば『相手国に戦争をさせないこと』。その為にも日本は防御システムを保有することで相手に(日本侵略が妥当かどうかを)考慮させるのが大事。防御のための兵器で、侵略するための兵器ではありません」

 

2/24 テーマ

ロシアの軍事侵攻1年 高橋×東野が徹底解説 現状分析と停戦の行方

ゲスト

高橋杉雄(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長

東野篤子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 筑波大学教授 ウクライナ研究会副会長

 

 

抜粋

軍事的転機

高橋氏「2022年3月10日 ブロバルイの戦い」

キーウの東の都市、キーウまであと20kmの場所。りゅう弾砲を使って、ロシア軍戦車を撃退。映像としては「道路に縦列していた戦車が立ち往生し、混乱している時にウクライナ軍から攻撃を受け、その模様がドローンで撮影されていた。

反町氏「キーウまであと20kmのウクライナ自前の兵器で反撃できたのはスゴイ?」

高橋氏「ロシアの第一戦車軍が相当ダメージを受けたと聞いたので精神的ダメージがあったと思います。世界では『キーウ陥落が近い』と言われていたのに反撃できたのは驚いた」

 

東野氏「ブロバルイの戦いの頃、ウクライナの幹部は周辺国に土下座をして助けを求めていた。先日、王毅氏が訪問した4カ国の中には、土下座をしたのに『祈ります』という返事だけの国があったり、そもそも訪問すらしなかった国も含まれます。唯一、イギリスだけが前のめりではありませんが、助けてくれた。当時のジョンソン首相は内政で大変だったのに、それでも助けてくれたのは大きいと思います」

反町氏「イギリスはファーストペンギンですね。逆に日本はラストペンギンですね」

 

高橋氏「2022年6月1日 ハイマース80kmの供与決定」

ハイマース供与

高橋氏「ウクライナに80kmのハイマースが供与されたことによって、2022年7月から8月にかけてロシア軍の進軍が止まった。その結果ウクライナ軍が休息できた」

「さらに150kmのGLSDBが供与されたことによって戦車で進軍できなくなり、ロシア軍は人海戦術に」

 

東野氏「欧米諸国は『早く終戦を期待』しているのです。これまでの西欧諸国は、ウクライナが生き残るための兵器供与でしたが、攻撃するための兵器を供与すべきか?という声が一部の国で出始めています。そもそもウク軍は自前のドローンでロシア領内を攻撃しましたよね」

 

政治的転機

 

東野氏「2022年2月25日 ゼレンスキー大統領自撮り演説」

東野氏「欧米はゼレンスキー大統領を生きたまま脱出させるために、斬首作戦があるという情報を提供した。しかし、彼は脱出の提案を拒否し自撮り演説を行った。肝が据わっているわけです」

高橋氏「たしかに亡命政権を欧米は考えていた模様です」

反町氏「これは自国向け?海外向け?」

東野氏「自国向けです。ただ海外諸国で『元タレントの大統領がここまでするのか!』と思わせたのは、副次的効果だったと思います」

 

ブチャ虐殺

東野氏「ブチャはちょっとおしゃれな住宅地だったわけです。ガルージン元駐日大使が以前、この番組で私と対談した時に彼は『あの遺体はウクライナ人が置いた』と言ったわけです。そんなおしゃれな住宅地にネオナチがいたのか?ウクライナ人が置いたとも思えない。あの対談は大変でしたが」

 

人道危機

東野氏「ロシアは民間人を殺しそれを埋めて、新しい建物を造っているわけです。ロシアの戦争犯罪を後世で問うには、情報衛星や情報戦から得られた物を残すことです」

高橋氏「ウクライナが証拠を誠実に正確に記録し、メディアが第3者的に精査すれば良いわけです」

 

高橋氏「林外相が『領土を奪取した後に停戦し平和を呼び掛けたとしましょう。私は不当な平和と言いたい』と言ったわけです。ロシアが(2割)占領している今の状態でウクに停戦を呼び掛けても、それは不当な平和ですと外相は言ったわけです」

 

私の提言「西側諸国に求められる姿勢は?」

 

高橋氏「早い決断。戦車の訓練には2カ月は必要です」

東野氏「(戦争の)長期化は誰の為にもならない。これはロシアにとってもです」

 

私見

BSフジ さんに言いたい。 プライムニュース でウクライナを取り上げた時ぐらいは地上波のフジでも流したらいかがでしょうか? 東野さんも「当初はウクにも非があるような報道でしたが、ロシアによる侵略戦争であることを広めてくれたのはプライムニュースを初めとしたメディアのおかげです」と。

 

2/27 テーマ

ウクライナ東部大激戦 バフムト制圧の重要度 高橋杉雄×元陸自幹部

ゲスト

木元寛明(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 元陸将補 軍事史研究家

畔蒜泰助(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 笹川平和財団主任研究員

高橋杉雄(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長

 

一言メモのみ

反町氏「あくまでも噂ですが、北朝鮮がロシアに武器を供与した結果、原油がたくさん手に入り、それでミサイルをバンバン撃っていたという話(噂)もありますね」

 

畔蒜氏「チャットでロシア人と話をしたのですが『プーチンはウクライナに注力し過ぎている』と話していたので、その他の地域が手薄になっていて、とくにイランイスラエルで影響が出てくるかもしれません」

 

高橋氏「中国にとっては、ロシアには負けて欲しくないはずです」

畔蒜氏「民生品などの半導体は、おそらく中国がロシアに流していると思われます」

 

反町氏「ドローンを追い払う方法は?」

木元氏「おそらく無いですね。制空権を握るしか」

→妨害電波は?

 

木元氏「もしウクライナ人がクリミア半島に進軍したら、ロシアは戦術核を見せしめとして使うかもしれません。」



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投稿日 2023年2月22日
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