2/20・BSフジ・プライムニュース・“防衛に穴”発言真意、気球・一言メモ
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小野寺元防衛相に直撃 “防衛に穴”発言真意 自衛隊法と気球撃墜は
ゲスト
小野寺五典 元防衛大臣 自由民主党安全保障調査会長
杉山良行 元航空幕僚長
山口信治 防衛省防衛研究所中国研究室主任研究官
抜粋
反町氏「中国は気球は民間の気象観測用と言っておきながら、なぜか政府が激怒していますよね?」
山口氏「そうですよね?民間の物なのに国防部が出てきて怒っていましたからね」
小野寺氏「アメリカが『中国の物らしい』といっても、それ以上言わないのは、結局、中国が認めない限り「中国のものだ」と断定できないからです」
杉山氏「仮に中国が正直に、民間の気球と言わずに、中国政府(国防部)の気球だと言ってしまうと、回収された気球で自分の手の内を相手に見せることになるので、中国は認めないのだと思います」
新美アナ「撃墜すると地域の緊張が激化するという(共産党の)意見もありますが?」
小野寺氏「放置する方が危険です」
反町氏「未確認物体は撃墜しても良いと?」
小「そう思う。世界中、どこの国も同じだと思います。」
杉山氏「撃墜するべきです。逆に中国に気球が飛んで来たら撃墜すると思う」
山口氏「中国もその議論に」
反町氏「米軍も高高度まで飛空して撃ち落としましたが、自衛隊は練習はしていますか?」
杉山氏「していません。机上で作戦を練るでしょうが、おそらく高高度は無理だと思います」
小野寺氏「気球自体はそれほど費用がかかっていないはずです。それに対し、高価で準備が必要なミサイルを使うのもどうかと。それならば何かで穴を開けて落とした方が(低コスト?)」
気球のメリットは?
山口氏「衛星より近いのでキレイな画像が撮影できると思うし微弱な電波を捉えられる可能性があります」
反町氏「気球に自爆装置が付いていたらしいのに、なぜ自爆されなかったのでしょうか?それにコロンビアでも飛ばしていたという話があるみたいですが」
山「まず、おそらく中国軍は落とされることを想定していなかったと思います。『気象観測用』と言えば米軍は許してくれると元々思っていたのではないですか?(だから自爆する必要はない)
まず、国防部と外交部に力関係の違いがあり、国防部は習近平氏の指示を直接受けて動き、外交部は外交部で動く部分があります。つまり軍の方が力が強い。また、気球は国防部が単独でやっていた可能性があるので、その始末を外交部をやらされた模様です」
山口氏「中国は気球を撃墜されたことを相当怒っているようで、ブリンケン氏と王毅氏が会うという最低ラインは維持されているようですが、今のところ、双方にヒートアップしている模様です」
反町氏「中国が怒っている、と言ってもそれはおかしな話ですね。(中国が相手の領空に飛ばしているのに)」
小野寺氏「中国国民は気球の件は?」
山口氏「中国国内ではほとんど報道されていない模様です」
小「ということは怒って市民がデモをするような状態ではない」
山「そうですね」
反町氏「中国政府は国民に対してあおっていない、自重していますね?」
山「そうです。ただ中国は『(アメリカを)許さない』」
私見 メールより
「気球による毒ガス攻撃」を気にするのは理解できるが、よほど低空でない限り、危険性は低いと思う。揮発性で拡散する。むしろ重い物や爆薬の方が怖い。 落とすなら海上がベターなのは当然。
2/17 共産党 話し合いで解決を 気球問題 志位委員長が指摘
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2023-02-17/2023021701_04_0.html
志位委員長は「防衛省は2月14日になって、2019年、20年、21年に日本の領空内で確認されていた気球型の飛行物体について、『無人偵察用気球であると強く推定される』と発表しているが、あくまでも『推定』だ。それがどういうものであるか事実を確かめる作業が必要だ。両国の外交ルートでまずきちんとやって、その上で、どう対処するのかについてよく話し合うのが大事ではないか。その努力もせずにいきなり軍事となると、それが契機となり、地域緊張の激化の一つのきっかけになるのは良くない」と指摘
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