2/2・BSフジ・プライムニュース・闇バイト勧誘手口の実態とは?
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オレオレから強盗へ… 凶悪化の“闇バイト” 勧誘手口の実態とは?
ゲスト
葉梨康弘 前法務大臣 自由民主党衆議院議員
多田文明 犯罪ジャーナリスト
平松秀敏 フジテレビ解説委員
抜粋
多田氏「特殊詐欺の方が効率的なのに、なぜ強盗をし始めたのだろうかと。2件未遂があって、1つはガラスが割れず、もう1つは(日本刀で)追い返された」
葉梨氏「これらの事件には共通点が多かった点、防犯カメラの少ない地域を選んではいたものの実際は多かった」
多田氏「一般の名簿業者ではなく違法性の業者がいて、先日消防士が高齢者の名簿を流して捕まったという事例のように、違法に入手した名簿を特殊詐欺グループが使った可能性」
「以前、闇金業者だった人達が特殊詐欺に変更したと思う。とにかく賢いし簡単に稼ぎたいと」
葉梨氏「先ほど、名簿の話が出ましたが、警察の者に聞いたところ、高齢者の名簿、通販の名簿、高額商品購入者の名簿などがあるそうです」
「強盗は必ず下見をします」
「受け子など下っ端は捕まる確率が非常に高い」
葉梨氏「受け子、出し子にも見張り役がいて、さらに指示役がいて、上の役にいけばいくほど経験者が多いらしい」
反町氏「かなり練度がいりますね。言葉はあれですが、戦略戦ですかね」
多田氏「借金をしている人がが多く(仕事として)闇バイトに電話をしたら『困って大変だね、大金が入る仕事があるよ』と最初は非常に優しいが、その後、コロっと反社のような話し方に。それに40才と年齢を言うと出し子しかないと言われた。闇バイトは20,30才を待つ」
葉梨氏「犯罪において、人を殺める場合、よほどの怨恨がない限り、親しい人(知っている人)を殺めない。逆に、面識のない相手だったら『物だと思って殺める』らしいです」
多田氏「出し子は引き出したお金はなぜか他県で振り込めと言うらしい。県によって県警の優劣があると話でしょうか?」
平松氏「それはおそらく犯人グループの引き落とし側の都合だと思う」
多田氏「ご年配の方は親身に聞いてくれる電話がかかってくると色々話す人がいる」
多田氏「国際ロマンス詐欺の例ですが、何千万円も騙された人が警察に行っても事件化できないと言われ、銀行に行って口座をなんとかと言ってもそれはできないと言われ、その間に犯罪者はお金を引き出してしまう。そのタイムラグをなんとか対処して欲しい。騙された人はたださえ、大金を盗られて憔悴しているのに警察や銀行に色々と言わないといけないのは気の毒」
特殊詐欺の撲滅には?
平松氏「1件でも多く警察には逮捕検挙して欲しい。殺人をすれば無期懲役、20代で逮捕されれば出所は65才の場合もある。それぐらい重い罪だということを、とくに若い世代に知ってもらいたい」
反町氏「我々は個々の事件を報道し皆さんに周知」
多田氏「東南アジアが拠点になることが多いので情報共有を。拠点が海外となると『もうこれ以上は』と言って捜査が止まったという人の意見が多いので。国際ロマンス詐欺の例で、ナイジェリアの犯罪の場合、その国の銀行が対応してくれて返金されたそうです、ただしまれな例ですが」
葉梨氏「薬物犯罪も国際犯罪に。資金洗浄を防ぐ為に警察司法入管金融当局銀行で対応」
メール「2019年に特殊詐欺で逮捕状が出ていたのに強制送還できず、殺人事件になって迅速に動いているイメージがする」
平松氏「同感で東南アジアには親日国が多く犯罪者は逃げ込みやすい。たしかに『人が殺されてから』というイメージがするのでこれは警察に頑張って頂きたいと」
メール「闇バイトを防ぐために、おとり捜査は?」
葉梨氏「法律上、薬物犯罪の場合は可能ですが、日本ではそれ以外はできません。ですから多田さんのように仕事として潜入調査をされる方がいる。投網のように広げ過ぎると別の問題が起きる可能性もあるので、今後の課題です」
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