2/17・BSフジ・プライムニュース・黒田日銀の10年を総括・一言メモ
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黒田日銀の10年を総括 “異次元緩和” 功罪は 次期総裁の手腕を分析
ゲスト
本田悦朗 元内閣官房参与
渡辺努 東京大学大学院経済学研究科教授
加藤出 東短リサーチ代表取締役社長 チーフエコノミスト
抜粋
加藤氏「消費税を2%上げた時、多少異論は出たものの渋々応じてきたが、日本は長い間、大幅な賃上げがなかったので」
私見→ということは、岸田総理は近い将来、消費税を上げるつもりで、先に賃上げ要求?
加藤氏「労働者の7割は中小企業で、賃上げしたくてもできない社長さんが多いと思う」
私見→同意。「そうだ」と思う人と、「別に、俺は上がるから」と思う人とで意見が割れ、日本はさらなる格差社会に。治安悪化、生活保護増など日本が悪化する可能性。 岸田総理は失策?
渡辺氏「経済の業界では、政府が仮に1兆円の国債を発行した時に、その1割の1000億円でも良いから返済しようという姿勢があれば破産のリスクはないと考えるので、諸外国も不安視しない。逆に、少しも返済しないとなると破産すると想定する。ですから、防衛費43兆円という話がありますが、増税で返済するという話が出ているから、我々経済学者から見れば、まだ安心できるのです」
加藤氏「国債の乱発は将来、円安を産むと思うのです。ですから、預貯金をしている人達は『このまま私の預金は大丈夫か?』と不安になると思うし、コロナのような事が今後起きないとは言えない。人口減ですし」
本田氏「国債を発行しても、GDPが上がり続ける限り返済の必要はないのです。だから60年償還ルールの見直しになった」
→加藤氏に同意。日本のGDPが将来も堅調という保証はない
渡辺氏「こういったら何なんですが、これまでの日銀は場当たり的でしたが、植田さんは学者なのでもっと理屈を説明できると思う、上手くいくかどうかは別ですが。少なくとも『これこれこういう理由で利上げするので景気も良くなると思う』と説明できると思う」
私の提言:経済好循環に向けた日銀の役割は
加藤氏「過度な介入を減らすべき。マーケットが納得する説明も」
渡辺氏「ノミナルアンカーの堅持。かつてインフレターゲティングの設定」
本田氏「アベノミクスを貫徹せよ。これまで実質金利を下げてきたので」
メール「政府のおかげで低価格で生活できたのでは?」
渡辺氏「25年間、賃上げ抑制と企業は価格据え置きで居心地の良い環境で生活できた、ただ海外か見れば(物価や賃金が安い)ガラパゴスでした。その一方、2022年は政府による資金投入で物価上昇を抑えたので、2022年は政府のおかげで物価高と感じず生活できたが、それ以前は政府のおかげで生活できたとは言えない」
その他
本田悦朗氏「愛媛県の加計学園の獣医学部の新設に文科省はOKを出していたのに、なかなか話が先に進まなかった。四国に獣医学部は1つもなかった。既得権益の壁ってなかなか超えられないのです。結局、反対していた担当者はトバされましたが」
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