2/13・BSフジ・プライムニュース・ロシア大攻勢の戦略と戦術
テーマ
高橋&小泉が徹底分析 露大攻勢の戦略と戦術 迎撃のウクライナは?
ゲスト
高橋杉雄 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長
小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
抜粋
ロシア軍1日あたり824人の死傷者
小泉氏「我々だと多い死傷者と思える数字ですが、継戦をしているロシアを見る限り、多い数とは思っていない、権威主義国家だからかと。また昨年ロシアが30万人の招集しましたが『その死傷者なら約1年戦える』とロシアは考えている可能性も」
小泉氏「かつてロシアの軍需品の40%はウクライナに頼っていたが9年前、ウクはロへの軍需品の輸出を絶った。その後、ロはウクの代わりに独自に輸入先を構築し旧ソ連時代並みの調達先を確保したと思う。ただウクから調達できなかった当時のロシアは痛手だったと思う」
小泉氏「ロシアは現状でも、兵器工場を2交代を3交代するといったフル稼働させているらしく、軍需品の生産だけでなく、倉庫に眠っていたものを再生するといった方法で、数を増やしているらしいので、ロシアは侮れないと思います」
レオパルト2との比較で
高橋氏「レオパルト1はたしかにロシアの最新鋭の戦車と1対1で撃ちあったら負ける可能性はあるが、戦車以外の車両を狙う場合や、前線で戦力を維持するための戦車としてなら1であっても使えると思うし、前線にとっては1輌でも多い方が良いでしょう」
レオパルト1
主砲 51口径超、105mm、ライフル砲
エンジン出力 ディゼール・830馬力
最大速度 時速65km/h
装甲 鋳造および溶接・中空装甲
その他 1965年に配備開始。その後徐々に性能が向上、改修して14カ国が装備(他にイギリスが研究用に数両)。2003年、ドイツ軍からは全て退役。
2023年2月7日に供与を決定、178輌を送る。
レオパルト2
主砲 44~55口径超、120mm、滑空砲
エンジン出力 ディゼール・1500馬力
最大速度 時速72km/h
装甲 複合装甲
その他 1979年に配備開始。徐々に性能が向上、改修して18カ国が装備済み
小泉氏「プーチンはレトリック(弁術)でも勝っても良いと思ってるかように見えたが、最近はゼレンスキー大統領が物理的、心理的に倒れるまで戦うというふうに変わったなと思う」
高橋氏「ロシアが不利になった時の次のラダー(はしご、段階)は核兵器か兵士の増員しかない。ただ核を使えばNATOの介入の可能性が出てくるので、増員しかないと考えるのが一般的」
反町氏「ということは内政問題ですね」
私の提言
ロシアの攻勢にウクライナが耐えるには?
高橋氏「前線の兵士しかないでしょう」
小泉氏「ある物でやる。レオアパルト2の供与は先なので」
メールから
ウクライナ侵攻を見て今の日本に必要な事は?
お二人「ウクライナ人は自国を守る戦いをしている。それを放棄したら他国の支援はなくなる。つまり『日本は日本人が守る』という強い信念を持ち、そして防衛能力があるということを、演習や外交で他国に示すこと」
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