2人に1人がガンになるという話
AC japanのCMだけでなく保険の勧誘などでも耳にするフレーズですが
私の嫌いなCM手法の一つに「あおり手法」があって、「2人に1人ガンになる時代なので」「浴槽はバイキンだらけ」とうたって不安をあおり、保険や商品を買わせる手法で、個人的には嫌いです。
なぜなら、不安になりやすい性格だからです。だからこそ、その謳い文句の真偽が知りたいと思う時があるのですが、そこで
国立がん研究センターの「がん罹患」に関するデータ
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html#a25
の「5)がんに罹患する確率~累積罹患リスク(2013年データに基づく)」を見て、私なり感じたことを列挙します。結論をいえば医者のような知識を持っていませんので真偽はわからず、感想しか書けませんが、その点はご容赦下さい。
・全てのガンにかかる確率として、男性62%、女性46%。つまり、ざっくり「二人に一人はガンになる」といっている根拠らしい。個人的にはその62や46の数字の根拠が知りたい
・ただし「4)がん罹患率~年齢による変化」を見ると、年代によって罹患率は異なり、本人の現年齢によって罹患率は大きく異なる
・失礼ながら、一人の方が転移ガンになった場合のデータが含まれているのかどうかが不明。含まれている場合は、一人の方が複数のがんに罹患されたデータも含まれているはず
・罹患しても死亡とは限らない
・赤ちゃんが80年後に罹患する確率は41%、これに対し80代の方が罹患する確率は52%。この違いが不明
・人口10万人に対し、失礼ながら80代以上の方が罹患する男性は3500-4000人。4000人とした場合でも「4%」。同様に女性の場合は約2000人で2%。
「5)がんに罹患する確率~累積罹患リスク」だけを見れば「二人に一人がガンになる」と思う人がいるでしょう。
ですが「4)がん罹患率~年齢による変化」を見た私の感想では、?がイッパイ。
私はデータの根拠が乏しいので疑念を感じますが、あとは読者様個々にご判断下さい。