12/8・BSフジ・プライムニュース・ロシア空軍基地で爆発
テーマ
ロシア空軍基地で爆発 ウクライナの無人機か 国内攻撃にプーチンは
ゲスト
畔蒜泰助 笹川平和財団主任研究員
高橋杉雄 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長
鶴岡路人 慶應義塾大学総合政策学部准教授
抜粋
反町氏「ロシアの空港への攻撃。ドローンか巡航ミサイルの迎撃に失敗?」
高橋氏「領空に入って来たのが巡航ミサイルなのか?味方機なのか?民間機なのか?がレーダーだけではわからない、同じ影だから。敵だと断定できないと迎撃できないし、仮に民間機を間違って撃ってしまったら大変ですから」
高橋氏「2回目は無いでしょう。もし再び空港が攻撃されたらロシアはどんな軍隊なのか?という話」
反町氏「もし今回が40年前のミサイルで攻撃されたとしたら、欧米諸国が優秀と思っていたロシアの防空システムの性能とは?という話?」
高橋氏「ですから巡航ミサイルの断定は難しい。友軍機だったら大変です」
反町氏「キーウはロシアから日々ミサイル攻撃を受けている。ウク軍も射程1000kmのミサイルという同じ武器を持ったとしたらモスクワへの攻撃は?」
鶴岡氏「これまでウクライナ軍は軍事施設を狙っている」
反町氏「それでもモスクワに落としたら?」
高橋氏「ロシア国民の戦意が上がるリスクも考慮しないといけない」
畔蒜氏「仮にロシアがバフムトを占領できたとしてもそれほど意味はなく、ウクライナ軍が有利になっている戦況のなかでイニシアチブをとれるぐらい。むしろ今後のクリミアにおいて、ロシア軍が有利に戦いたいという表れでしょう。バフムトでの戦いにはウク軍の戦力を削ぐという意味もあるのかもしれません」
反町氏「欧米の武器供与はロシアの弱体化を狙う?中露関係を見て?」
「(ウクの防衛だけでなく)クリミアを取り戻すために欧米が武器供与をするのは違和感がある」
鶴岡氏「ロシアの弱体化は結果論。2/24のラインに戻すまでは供与するということでしょう。また欧米はクリミアの一方的な併合を認めていない。ただ今の欧米の武器供与だけではクリミアには到達しない」
私の提言「ウクライナ問題の見極め」
畔蒜氏「ヘルソン、ザポリージャはクリミヤ問題。プーチン大統領がクリミアを訪問したということは、ヘルソン、ザポリージャは水利などで重要な場所だという意思表示だと思う」
高橋氏「信じることと疑うこと。ロシアの空港への攻撃で当初、私はロシアの偽旗作戦かと思った。ですので吟味する必要がある」
鶴岡氏「戦争目的。目的はなんなのか?を決める時期だと思う」
メールに対し
畔蒜氏「ハルキウの件(=ハルキウなど4州の併合)以降、ロシアはロシア国民に公表している。空港への攻撃をすぐ公表したのは、『欧米がウクライナを支援した結果、このようにロシアが攻撃されている』と、ロシア政府はロシア国民へのアピールに使う可能性がある」
メール「ゼレンスキー大統領とプーチン大統領、双方のメンツを保ったまま戦争を終わらせることはできませんか?」
鶴岡氏「プーチンのメンツを保ってしまうとまたウクライナへ侵攻してしまうし、他の国にも影響します。ですのでプーチンのメンツを保つ必要はない。結局、ロシア軍が自分の家に帰れば済む話(戦争)なのです」