12/5 テーマ
ゲスト
鬼木誠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 自由民主党衆議院議員 前防衛副大臣
小原凡司(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 笹川平和財団上席研究員
高橋杉雄(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長
抜粋
反町氏「中露の爆撃機の相互乗り入れは?」
小原氏「お互いに信用しているということを示しているだけで軍事連携という程のことではない。爆撃機が自国内に入ること自体、相手国を信用していないとできないことなので」
高橋氏「露はウク侵攻後、防衛力が薄い極東地域での日米の侵略を本気で想定しているので、ロシアとしては日米同盟のように中露という協力関係があることを示したかったのでしょう」
高橋氏「中国はこれまでピンポイント攻撃ができなかったから核弾頭が必要だったが、今はかなり高い精度でピンポイント攻撃ができるようになったので本来なら核弾頭は不要。しかし中国は核弾頭を残している」
「核保有国は、お互いに自国に核弾頭が向けられていることを意識しているので、体制をとっている」
「先ほど、米国の核ミサイルが中国に向けられている、だから中国は抑止として核弾頭を増やしているという議論が出ましたが、もし中国が米国に先制攻撃したら、当然、米の反撃が来ますよね?中国はその米の反撃に対する反撃攻撃までを想定している」
■ロシアによるウクライナ戦況
射程150km中距離ミサイルGLSDBについて
反町氏「まだ配備されると決定したわけではないが、もし配備されたらロシアは米にいら立つ?」
高橋氏「すでのロシアはアメリカにいら立っていので、さらにいら立つ程度でしょう。それにゲームチェンジャーほどの脅威ではない。それにロシア国内ではなく、使うとしてもクリミアまででしょう」
小原氏「弾薬庫狙いが目的だろう。」
鬼木氏「射程80km弾で補給部隊が後退したと聞いているので、さらに150km弾を入手して後退させたいだけでしょう」
ウクライナのバフムトでのロシアの戦術
高橋氏「露の動員兵を前線に送りウクライナ軍が攻撃してきたら、後方の露の熟練部隊がウクライナの拠点を叩く。動員兵が後退したら、後退させない為に熟練部隊が撃つ」
反町氏「囮というか、それは大戦中の露のやり方ですよね」
小原氏「前線はリスクが大きいので、熟練兵よりも動員兵を前線に出す」
私の提言
鬼木氏「情報・認知戦に備えよ」
小原氏「国際秩序への挑戦を脅威とし各国との安全保障・協力関係を」
高橋氏「セオリー・オブ・ビクトリー」
メール「核弾頭の数の大小は大事なのですか?」
小原氏「大事です。現状、中国はアメリカの数より少ないので、増やしてアメリカと同数にすることで対抗できると思っている。先ほどのアメリカから飛んできた弾を打ち落とすには同じ数が必要という議論に戻りますが」
12/7 テーマ
ゲスト
松川るい(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 自由民主党外交部会長代理 参議院議員
小口彦太(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 江戸川大学学長
鈴木英司(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元日中青年交流協会理事長
抜粋
小口氏「中国では2000年来、自白をとらないと有罪にならない」
反町氏「じゃあ、拷問があるのでは?」
小口氏「あるでしょうね」
鈴木氏「私は拷問を受けなかったが、中国人の場合はあったらしいです」
反町氏「逮捕された理由は?」
鈴木氏「よくわかりません。ただ私の知人に中国人が多かったので、怪しいと思われたのかも」 「北海道の教授も逮捕されたでしょ。この結果、中国に行く日本の教授は減ったと思う。ですから中国政府は日本人との交流を制限したいのでしょう」
鈴木氏「私は小渕基金の植林事業で中国を訪問した時で、その際、荷物持ちのボランティアの中国人が私についた。捕まった後で、その男が管理局の職員だとわかり、訪中の時からずっと監視されていたと、はたと気が付いた。まず、植林事業なのでスパイのようなことは一切していない」
鈴木氏「外務省に弁護士に頼んだら35万元(日本円で540万円)かかるといわれた。払えないので、日本で言う国選弁護士にした。同様に捕まった日本人の知り合いが弁護士を頼んだら、旅費込で600万円支払ったが一回も弁護するどころか『ただ、謝りなさい謝りなさい』と言っただけだったそうです」
松川氏「初耳なので詳細はわかりませんが、ただ言えることは日本政府がその高額な金額を支払うことはないと思います」
鈴木氏「中国政府の言う高官というのがどのクラスの人を指すのかわかりませんが、個人的には副局長以上のことを高官と言うのでしょう。副局長の知人ならいる」
「新華社が言っていないこと→中国政府は『秘密にあたる』と言う→秘密の罪については5年以上→だから6年拘束されたのだろう」
「秘密が4つになる→機密になる。機密になると25年以上の拘束だから、秘密が1つなので6年拘束されたのでしょう。6年だったと知った中国の知人は『6年ということは、秘密という程のことではなかったようだな、軽くて良かった』と私に言った」
鈴木氏「私が思うに、中国政府は他国に中国の研究をされたり、意見を言われるのが嫌なのでしょう」
日本で言う拘置所生活
・24時間ずっと監視官が2人いて6時間ごとに交代制。夜でも電気が点いていた。太陽を見れたのは一瞬だけ。
ずっと無言だったがつい会話をしてしまったことがあったが、それも全て記録されていた。
・窓にはカーテンがされ、私がいない時だけ開放されていた模様。
小口氏「習近平政権はコロナなどの人権問題で批判を受けることはないでしょう。むしろ若者は経済の方が気になっているので、もし経済が悪化すれば人権問題も含め、政権批判に発展するかもしれません」
鈴木氏「もう私は中国に入国できません。中国は隣国です。外務省含め、中国政府と対話ができる環境を作るべきと思います」
メール後
小口氏「逮捕を回避するには、中国政府が嫌がるような地域には立ち入らないことです」
松川氏「拘束されていた間にも日本政府は交渉していたことはご理解頂きたい。中国政府には『拘束』が国際法上から見ても不当であることを説明、理解を求めたい」
私見
・中国政府は「他国に中国の研究をされたり、意見を言われるのが嫌」というのがわかり、そもそも交渉自体が困難ではないかと感じた。
・隣国なので仲良くすべき、というのは理解できるが、中国政府は「中国に興味を持つ人」が増えて欲しくないので、中国語を習得する人自体が減少、結果、疎遠になりそう。
12/8 テーマ
ゲスト
畔蒜泰助(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 笹川平和財団主任研究員
高橋杉雄(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長
鶴岡路人(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 慶應義塾大学総合政策学部准教授
抜粋
反町氏「ロシアの空港への攻撃。ドローンか巡航ミサイルの迎撃に失敗?」
高橋氏「領空に入って来たのが巡航ミサイルなのか?味方機なのか?民間機なのか?がレーダーだけではわからない、同じ影だから。敵だと断定できないと迎撃できないし、仮に民間機を間違って撃ってしまったら大変ですから」
高橋氏「2回目は無いでしょう。もし再び空港が攻撃されたらロシアはどんな軍隊なのか?という話」
反町氏「もし今回が40年前のミサイルで攻撃されたとしたら、欧米諸国が優秀と思っていたロシアの防空システムの性能とは?という話?」
高橋氏「ですから巡航ミサイルの断定は難しい。友軍機だったら大変です」
反町氏「キーウはロシアから日々ミサイル攻撃を受けている。ウク軍も射程1000kmのミサイルという同じ武器を持ったとしたらモスクワへの攻撃は?」
鶴岡氏「これまでウクライナ軍は軍事施設を狙っている」
反町氏「それでもモスクワに落としたら?」
高橋氏「ロシア国民の戦意が上がるリスクも考慮しないといけない」
畔蒜氏「仮にロシアがバフムトを占領できたとしてもそれほど意味はなく、ウクライナ軍が有利になっている戦況のなかでイニシアチブをとれるぐらい。むしろ今後のクリミアにおいて、ロシア軍が有利に戦いたいという表れでしょう。バフムトでの戦いにはウク軍の戦力を削ぐという意味もあるのかもしれません」
反町氏「欧米の武器供与はロシアの弱体化を狙う?中露関係を見て?」
「(ウクの防衛だけでなく)クリミアを取り戻すために欧米が武器供与をするのは違和感がある」
鶴岡氏「ロシアの弱体化は結果論。2/24のラインに戻すまでは供与するということでしょう。また欧米はクリミアの一方的な併合を認めていない。ただ今の欧米の武器供与だけではクリミアには到達しない」
私の提言「ウクライナ問題の見極め」
畔蒜氏「ヘルソン、ザポリージャはクリミヤ問題。プーチン(楽天市場で探す ・ amazonで探す)大統領がクリミアを訪問したということは、ヘルソン、ザポリージャは水利などで重要な場所だという意思表示だと思う」
高橋氏「信じることと疑うこと。ロシアの空港への攻撃で当初、私はロシアの偽旗作戦かと思った。ですので吟味する必要がある」
鶴岡氏「戦争目的。目的はなんなのか?を決める時期だと思う」
メールに対し
畔蒜氏「ハルキウの件(=ハルキウなど4州の併合)以降、ロシアはロシア国民に公表している。空港への攻撃をすぐ公表したのは、『欧米がウクライナを支援した結果、このようにロシアが攻撃されている』と、ロシア政府はロシア国民へのアピールに使う可能性がある」
メール「ゼレンスキー大統領とプーチン大統領、双方のメンツを保ったまま戦争を終わらせることはできませんか?」
鶴岡氏「プーチンのメンツを保ってしまうとまたウクライナへ侵攻してしまうし、他の国にも影響します。ですのでプーチンのメンツを保つ必要はない。結局、ロシア軍が自分の家に帰れば済む話(戦争)なのです」
12/9 テーマ
ゲスト
小野寺五典(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元防衛大臣 自由民主党安全保障調査会長
河野克俊(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 前統合幕僚長
一部のみ抜粋
陸上自衛隊の第15旅団→南西防衛集団
2500人→3000人
陸将補→陸将
河野氏「陸将というのは、米軍の中将と同じランク。 日米同盟の強化の意味合いか」
参考記事
12/3 産経新聞 陸自、沖縄部隊格上げへ 旅団から「南西防衛集団」に
防衛装備品の稼働率
稼働 50%、整備 25%、整備待ち 25%
※予算不足による共食い整備状態
小野寺氏「これまで防衛費はずっと横ばいでした。『それで良かった』ではない話で、その間に人件費は上昇、最新の装備品は価格が以前のものより高価であり、それを購入した結果、そのしわ寄せは現場にいっていた。だから長らく『装備品の共食い』状態でした」
日本そしてイギリス・イタリアとの次期戦闘機、共同開発について
小野寺氏「アメリカは当面、戦闘機の開発が無いということでした。日本単独の開発では負担が大きいのでイギリスと議論していた所イタリアが参加。開発機は100機以下なので各国100機x3=300機なら開発コストの想定がしやすいという判断に」
アメリカの戦闘機の購入について
小野寺氏「日本が米国に売ってくれといえば米国の言い値ですし、納期に遅れることもあった。それに新品のはずなのにどこか隠しているようなものが納入される。となると日本で改造するにしても米国の許可が必要だったりと、色々問題があったわけです」
核共有の議論
小野寺氏「NATOの核共有の議論は実際に使う戦術核です。他国から侵略を受けた時、自国の武器で対応できなくなった時『自国領で戦術核使う』ことが前提です。海に囲まれた日本で侵略に来た敵国の軍に対し自国内で核兵器を使うという話になるので、NATOの議論がなじむか?と言われれば違うと思う」
安保3文書で描く国のかたち「私の提言」
小野寺氏「平和国家」
河野氏「当たり前の国。アメリカが守ってくれるのが当然と思うのでなく、日本もそれなりに対応しないとダメだと思います」
私見
ウクライナが核兵器を放棄してしまったのが最大の要因であり、戦争のきっかけだと思う
12/13 テーマ
ゲスト
福山哲郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 立憲民主党参院議員 元外務副大臣
先﨑彰容(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 日本大学危機管理学部教授
抜粋
先崎氏「僕と同年代の国会議員には学級委員長みたいな人が多い。私が講義を依頼された時、逐次メモをして頭が良くて合理的だとは思うが、自分なりの考えを持って政治ができるのか?1対1で外交交渉できるのか?といった人間力を持った人が少ないように見える」
先崎氏「過半数をとるためにはアベノミクスや新しい資本主義といった、良くも悪くもポピュリズムも含め、ゲームチェンジャーになるような1フレーズを言わないといけない。少数意見に耳を傾けるのも大事だが、それだと過半数をとるどころか選挙で負けることもある」
福山氏「野党議員の発言はメディアに取り上げられない」
反町氏「だからといって議長に振り向いて、議長議長と言うのはどうかと思う」
福山氏「それは事実ですが、議長は議長でそれなりのことをしていたわけですから」
私見→こういうことが「論点ずらし」と見られるわけで
先崎氏「議員やマスコミが言えないから、あえてキツイ事を言いますと、国民の側も防衛論についてもっと真剣に緊張感を持って考えるべき。まるで赤ちゃんのように食べ物をもらうだけでなく。そもそもウクライナ人のことを見て下さい」