12/7・BSフジ・プライムニュース・懲役6年の邦人生証言
テーマ
スパイ罪で中国に拘束 懲役6年の邦人生証言 獄中生活の実態と人権
ゲスト
松川るい 自由民主党外交部会長代理 参議院議員
小口彦太 江戸川大学学長
鈴木英司 元日中青年交流協会理事長
抜粋
小口氏「中国では2000年来、自白をとらないと有罪にならない」
反町氏「じゃあ、拷問があるのでは?」
小口氏「あるでしょうね」
鈴木氏「私は拷問を受けなかったが、中国人の場合はあったらしいです」
反町氏「逮捕された理由は?」
鈴木氏「よくわかりません。ただ私の知人に中国人が多かったので、怪しいと思われたのかも」 「北海道の教授も逮捕されたでしょ。この結果、中国に行く日本の教授は減ったと思う。ですから中国政府は日本人との交流を制限したいのでしょう」
鈴木氏「私は小渕基金の植林事業で中国を訪問した時で、その際、荷物持ちのボランティアの中国人が私についた。捕まった後で、その男が管理局の職員だとわかり、訪中の時からずっと監視されていたと、はたと気が付いた。まず、植林事業なのでスパイのようなことは一切していない」
鈴木氏「外務省に弁護士に頼んだら35万元(日本円で540万円)かかるといわれた。払えないので、日本で言う国選弁護士にした。同様に捕まった日本人の知り合いが弁護士を頼んだら、旅費込で600万円支払ったが一回も弁護するどころか『ただ、謝りなさい謝りなさい』と言っただけだったそうです」
松川氏「初耳なので詳細はわかりませんが、ただ言えることは日本政府がその高額な金額を支払うことはないと思います」
鈴木氏「中国政府の言う高官というのがどのクラスの人を指すのかわかりませんが、個人的には副局長以上のことを高官と言うのでしょう。副局長の知人ならいる」
「新華社が言っていないこと→中国政府は『秘密にあたる』と言う→秘密の罪については5年以上→だから6年拘束されたのだろう」
「秘密が4つになる→機密になる。機密になると25年以上の拘束だから、秘密が1つなので6年拘束されたのでしょう。6年だったと知った中国の知人は『6年ということは、秘密という程のことではなかったようだな、軽くて良かった』と私に言った」
鈴木氏「私が思うに、中国政府は他国に中国の研究をされたり、意見を言われるのが嫌なのでしょう」
日本で言う拘置所生活
・24時間ずっと監視官が2人いて6時間ごとに交代制。夜でも電気が点いていた。太陽を見れたのは一瞬だけ。
ずっと無言だったがつい会話をしてしまったことがあったが、それも全て記録されていた。
・窓にはカーテンがされ、私がいない時だけ開放されていた模様。
小口氏「習近平政権はコロナなどの人権問題で批判を受けることはないでしょう。むしろ若者は経済の方が気になっているので、もし経済が悪化すれば人権問題も含め、政権批判に発展するかもしれません」
鈴木氏「もう私は中国に入国できません。中国は隣国です。外務省含め、中国政府と対話ができる環境を作るべきと思います」
メール後
小口氏「逮捕を回避するには、中国政府が嫌がるような地域には立ち入らないことです」
松川氏「拘束されていた間にも日本政府は交渉していたことはご理解頂きたい。中国政府には『拘束』が国際法上から見ても不当であることを説明、理解を求めたい」
私見
・中国政府は「他国に中国の研究をされたり、意見を言われるのが嫌」というのがわかり、そもそも交渉自体が困難ではないかと感じた。
・隣国なので仲良くすべき、というのは理解できるが、中国政府は「中国に興味を持つ人」が増えて欲しくないので、中国語を習得する人自体が減少、結果、疎遠になりそう。