BSフジ プライムニュース・12/19,20,21放送分

最終更新日 2024年11月7日

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侵攻300日&最新戦況 露が大規模攻撃検討か 高橋&畔蒜&鶴岡解説

ゲスト

畔蒜泰助(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場)  笹川平和財団主任研究員


高橋杉雄(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長

鶴岡路人(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 慶應義塾大学総合政策学部准教授

 

抜粋

鶴岡氏「制裁に参加していない国といえども、ロシアを応援しているわけではなく、単に自国が巻き込まれたくないだけだと思う。中国、インドもロシアの石油を買い叩いている、ロシアの足元を見ている、中印も支援しているわけではない」

高橋氏「ロシアへの制裁には参加しながらロシアの石油を買う国、つまり窓を開けたままエアコンをつけるといった国が出てくると思う。ロシアを応援しているわけではないという考えでしょう」

 

畔蒜氏「最近のプーチン(楽天市場で探すamazonで探す)大統領の発言を見ていると、現在のキーウ政権を取り上げてロシア配下にすることを、まだ諦めていないと思う。来年さ来年も含め持久戦を覚悟しているよう」

 

鶴岡氏「ウクライナは供与された武器をうまく使いこなして進軍していますし、戦場で使えることを実戦で証明している。供与する側も成果があるから供与しているわけで、もしウクが進軍できていなかったら武器供与をしないと思う」

 

鶴岡氏「アメリカはウクライナに提供できる数に限りがあるので韓国から買ってポーランドに武器を提供し、ポ自身は古くなった戦車などをウクライナに渡している場合があります。ポは平時と違って古い武器を新しくできる余力がある」

反町氏「韓国?朝鮮半島が?」

鶴岡氏「韓国は休戦状態ですから」

高橋氏「世界屈指の重火器工業地帯ですから。それにヨーロッパ諸国は戦争が起きると思っていなかったので」

 

アメリカがウクライナに供与した主な武器(2022/12/9時点)

アメリカがウクライナに供与した主な武器(2022/12/9時点)

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地対空ミサイル:スティンガー  1600基以上

対戦車ミサイル:ジャベリン 8500基以上

155ミリりゅう弾砲 142門

ハイマース 38基

攻撃型小型ドローン:フェニックスゴースト 約1800機

河川沿岸・哨戒艇 58隻

無人沿岸防衛艇

高橋氏「哨戒艇というのが映像がないので不明。ただドニプロ川で使われているのだと思う」

 

 

反町氏「ロシアが12/16 ICBMのヤルスをモスクワの南、カルーガ州に配備した映像を出したのは?パトリオットへの対抗?」

高橋氏「過去にロシアは核、ダーティボムなど定期的に発言したのと同じレベルだと思う。それにICBMの移動は米軍でも定期的にやっているがその映像を米軍は出さないだけ」

 

鶴岡氏「パトリオットは防御です、と米軍はアピールしているのでロシアは理解していると思う。その次、パトリオットよりも射程が長いものをNATOが提供した時、ロシアがどのように反応するか?だと思います」

 

鶴岡氏「パトリオットPAC2という対空を重視し過ぎると、戦車などの実戦配備が手薄になる可能性がある。PAC2には相当数のミサイルが必要とコスト高なので、NATOが弾を提供し過ぎると戦車に回らない」

 

高橋氏「ウクのミサイルがポーランドに落ちた事故の時、ドイツが地対空ミサイルのパトリオットPAC2をポに配備しようとポに提案したところ『ウクライナにあげた方が』とポが返答」

鶴岡氏「ポにあるパトリオットの数は世界でトップレベル。ただ領土は広い」

 

反町氏「ドローンをロシアに提供しているイランの狙いは核兵器?」

高橋氏「そうでしょうね」

 

高橋氏「ロシアが今使ったとされる弾数は、イラク戦争でアメリカが使用した弾数のすでに4倍だそうです。そういった理由からロシアの弾薬は枯渇するだろうと言われていますが、実際の数はわかりませんんし、侵攻前にかなりロシアは備蓄していた形跡があります」

 

ベラルーシ軍は? 鶴岡氏「小泉氏がよく言われていますがベ軍は弱い」 高橋氏「5万人程度で練度は高くない。戦車は無傷でしょうが軍を貸すことよりもロシアに軍事拠点を貸すでしょう。鶴岡氏が言われたように、ルカシェンコ政権が変わるようなことはロシアは望まない」

 

高橋氏「ベラルーシ側が進軍するなら、キーウを狙うか?防御力が高いキーウよりも北東のハルキウ方面を攻めて、ウク軍をハルキウ側におびき寄せるといった、色々なパターンが考えられます」

 

ドイツの会合に参加されていた鶴岡氏「確かに電気代が高騰していますが、ウクライナへの支援、ロシアへの制裁は続けるべきというのがドイツの意見と思われます。当初ドイツ人はドイツやNATOへの攻撃を懸念していた模様ですが、現在はその心配はないと見ています」

 

畔蒜氏「当初、ウクライナの電力施設への攻撃は軍関係の施設と思われていたのですが、最近は市民向けの電力施設への攻撃も増えていますし、プーチン大統領の最近の発言を見るとそれを認めていると思われます」

 

私の提言

ウクライナ情勢2023年の注目点

畔蒜氏「ウクライナ南部」

高橋氏「戦場の主導権。凍った地面が融けた季節」

鶴岡氏「結束。対ロシアでも対ウクライナでも。ウクライナの復興の話になりそう」

 

メール「4州を併合してもロシアには経済メリットは無いはずですが?」

畔蒜氏「過去の栄光のために、未来を先喰いしているだけです」

 

メール「子供達がなぜウクはモスクワを攻撃しないのか?と聞かれた」

鶴岡氏「モスクワを攻撃すれば、それ以上のことが起きる。モスクワは軍事目標ではないし、相手は攻撃してきてもこちらからは攻撃しないというウクライナの姿勢」

 

メール「ウクライナは専守防衛だけですか?」

高橋氏「といっても、秘密工作員やドローンで攻撃しています。それは相手になるべく攻撃をさせない、損害限定です。ただアメリカはそれを認めていないので、ウクライナは自分達だけでしている」

反町氏「先日ウクが発表した旧ソ連製のドローン、1000km届く」

高橋氏「使うと思うし、先日のロシアの軍用機地で使われたと思う」

 

12/20 テーマ

 

高市早苗×櫻井よしこ 防衛増税と安保3文書 経済安保戦略と国防論

ゲスト

高市早苗(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 経済安全保障担当大臣

櫻井よしこ(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) ジャーナリスト

 

抜粋

安保3文書

櫻井氏「安保3文書は現行の憲法を超えたと思わせてくれた。中国と明記していないが私は改憲を推している」

反町氏「3文書は憲法違反では?」

櫻「なりません。憲法は国民の命を守る事が基本。安倍さんが言われていた、中国やロシアに囲まれ北海道と沖縄で同時スクランブルするような危険な国は日本だけです」

専守防衛

櫻井氏「戦争で苦しまれているウクライナ国民、大統領には誠に敬意を表しますが、そもそも戦争を始めさせてしまったのはゼレンスキー大統領の責任です。(そういう意味で)日本でも戦争を始めさせてはいけない」

 

防衛増税

高市氏「12/12に大臣懇親会があって、総理とサシで10分話ができた。結局わかったのは総理は『国民に正直に話したい』と。私は『経済優先』と。私は今増税したら経済が停滞すると申し上げたが、ただ私もいずれ防衛費のためにさらに税金がいるのは承知している」

 

櫻井氏「私は『3,4年先の増税の話をなぜ今するのか?』です。円安で景気がうまく回っているのに今、増税の話をすれば、せっかく海外進出していた企業が日本に戻ろうか?と思っていたのに『増税なら止める』になるかもしれない。この増税は財務省のシナリオだ。今からでもその案は修正すべき」

櫻井氏「この財務省(のシナリオ)に沿うというのは宏池会の伝統かもしれない。総理の安保3文書は賛成ですが、この増税については納得できない」

 

セキュリティクリアランス

櫻井氏「日本は遅れている。なぜなら機密情報に触れる人の性格、家族、知人、政治信条等を調べてから任命すべきなのに企業は『個人情報が』と言う。たとえば『出身大学も聞いてはいけない』といった話も聞く。セキュリティ(楽天市場で探す)クリアランスは情報漏えい防止上で必要で適任者を配置できないと、民間企業においても世界的に重要会議に参加できない事もあると聞いている。」

高市氏「安倍元総理が実現した特定秘密保護法。できた当初はマスコミに色々言われ、なかには『映画を作れない』といった声が出たが、実際に映画が作れないことがありましたか?ないでしょう。その特定秘密保護法がセキュリティクリアランスにつながる。ちなみに質問事項としては他には購読新聞、雑誌、宗教まである」

高市氏「企業経営者からはセキュリティクリアランスを(導入)して欲しいと。ただし、するのなら国が制度化して欲しい。我々独自がやるのではなく、と言われました」

 

高市氏「日本の工作機械は世界トップクラスですが、中国がその関連企業を買収したり、日本企業が中国で組み立てだけをしていたものの、2021年から『頭脳含め1かから製造して』と中国政府から言われたので、いくつかの日本企業は撤退を考えている」

 

高市氏「(コロナ発生直後)中国から輸入できなくなった時、アメリカでは大統領令を発令して、ライバル業者の工場で人工呼吸器を生産させていた。日本は職業選択の自由などの法律があるから、そういったことはできないが。マスクも中国から輸入しているなんて、その時初めて知った。(リスク上)それではいけませんよね?」

 

櫻井氏「レアアースの採掘には環境汚染という話が出るが、日本の深海の場合はその心配がない」 「排他的経済水域の全てをギリギリまで調査をし、中国はそこに工区をすでに設けている。高市さんには警戒して頂きたい」

 

高市氏「私自身は日の丸クラウドサービスを目指していたのですが、日本勢のクラウドはセキュリティが若干弱い。ということで、重要なデータは前任者が決めていたAWS(amazon)でいこうと。ただサーバーは国内に置いて、いずれは日本国内のクラウドで」

 

高市氏「日本が輸入している肥料の原産国はロシアとベラルーシなんです。キツイですよね?」

 

 

メール「岸田総理は安倍総理(楽天市場で探すamazonで探す)を継承していますか?」

櫻井氏「安倍元総理は日米安保だけでは足りない、日本国は日本国民自ら守るべきと生前提唱されていました。左のマスコミはそれを言っただけで偏った意見を紙面に書いてきたが、それでも安倍さんは言い続けられた。そして今、岸田総理が提唱された安保3文書は憲法9条戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認の3要素の2項を陵駕する(リョウガ、超える)内容であり、3文書については安倍総理の意思を継承され後世でも、岸田総理は称賛される内容だと私は思う」

 

メール「右手のサポーターは?」

高市氏「昭和の人間なので、お歳暮の令状を書いているので。奈良の秘書が食べたミカンの令状も。でも心配して下さってありがとうございます。」

→そういう所が好感度アップ。「礼節」は大事

 

12/21 テーマ

反撃能力に中国猛反発 台湾危機への影響は? 米中専門家が徹底分析

ゲスト

杉山晋輔(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 前駐米大使 元外務事務次官

小原凡司(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 笹川平和財団上席研究員

柯隆(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 東京財団政策研究所主席研究員

 

抜粋

柯氏「中国のゼロコロナ政策は、習主席がファイザーに電話をして高齢者に3カ月打っていれば集団免疫で感染者が激減するはず。これを部下が習氏に言えば解決するはずだが、言えないだろう」

反町氏「中国のワクチンが」

柯氏「昔は輸出していたが効果がないから今は輸出していないでしょ」

 

 

杉山氏「中国のゼロコロナ政策の結果がコレでしょ。だからこそ脱炭素、二酸化炭素の排出の問題は中国よりももっと前からしていたことでしょ?だからこそ、日中でこの議論をして協力しましょうという話と、尖閣諸島に来る話とは別で、二律背反であってもそうすべきと思う」

 

柯氏「中国は直接選挙をしないでしょ。口がすべるから。日本では口がすべって辞める人、いるじゃないですか?」

 

柯氏「中国のゼロコロナ政策は恐怖をあおり過ぎた結果。『感染した』と言われたら外から南京錠をされる。本当は法律違反。でもコロナでは許されるから南京錠をされる。そうなると閉じ込められた人はノイローゼで自殺する。それなのに死者2名と公表。そんなわけないでしょ」

 

柯氏「中国は10億人は実利主義、リアリスト。今儲かると思ったら、日本企業にアプローチしてくると思う」

 

柯氏「中国が『中国の脅威を誇張して自らの軍拡の言い訳とするたくらみは思い通りにならない』と言ったのは、『この程度』の反発です。もっと反発することもある。中国は日本と仲良くしたいのだろう」「国民はコロナで疲れているので反日になることはないだろう」

 

杉山氏「相手の国が軍備を増強するから、日本も増強せざるを得ないだけですよ。中国にしたって北朝鮮にしたって、増強しているから、日本の増強せざるを得ないだけ」 反町氏「外交で!」 杉「外交外交と言われるが、相手が外交に乗ってこなければ外交できないでしょ」

 

杉山氏「いちいち北朝鮮の言うことを取り上げるのは?そもそも『日本の再武装化は国連憲章侵害』と北は言っていますが、まず国連憲章違反しているのは日本ではない、違反しているのはあれだけミサイルを飛ばしたり幼な子を拉致したのは北朝鮮ですよ」

 

私の提言「2023年岸田外交かくあるべし」

杉山氏「希望の同盟」

柯氏「分久必合 合久必分」三国志より

小原氏「意思決定過程の可視化を」

 

各メールに対し

柯氏「日本に住む私個人の意見です。日本は専守防衛の呪縛から離れ、普通の国に戻るべき」

小原氏「反撃能力はあくまでもミサイル攻撃に限定されます。ですので長期的な戦争になることはない」



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投稿日 2022年12月21日
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